PC版『ウィッチャー3 ワイルドハント』を一人称視点にするMODのトレーラーが好評を博しており、『ウィッチャー3』の一人称視点のゲームプレイに注目が集まっている。
2015年に発売したCD Projekt REDが開発したオープンワールドRPG『ウィッチャー3 ワイルドハント』。モンスタースレイヤーである「ウィッチャー」のゲラルトが、養女のシリを捜索するために、広大な世界を旅する。細部まで作り込まれた壮麗で美しいファンタジー世界や、ユーモアや悲劇まで織り込んだストーリーは高く評価されている。
また本作の魅力のひとつとして、白髪が特徴の主人公・ゲラルトのキャラクター性にあり、ゲームではこのゲラルトの俊敏な戦闘能力や個性を活かすためか、三人称視点が採用されている。
今回、ユーザーから注目を集めることになったPC版『ウィッチャー3』を一人称視点にすることにすることができるMOD「Gervant First Person」は、crthdr氏によって2021年5月に最初にリリースされたもの。現在では改良を重ねられており、2022年2月にもアップデートがされたばかりだ。
そして別のユーザーであるbrandonzxcv氏が、このMODを使った「一人称視点の戦闘Modトレーラー」をYouTubeで公開したところ、さらに多くの人がこのMODを知ることになった。
その映像では『The Elder Scrolls V: Skyrim』を彷彿とさせるような戦闘が繰り広げられており、『ウィッチャー3』の自然や建築物など細部の美しさがよくわかるものとなっている。
コメント欄では「まったく新しいゲームのようだ」、「ゲームを一変させてしまう」などの称賛する反応が多くみられており、「次は、VR版ウィッチャー3が必要だ」などの声も聞かれる。
なお『ウィッチャー3』は三人称視点を最大限活かすために作られているためか、この一人称視点MODの開発もさまざまな調整が加えられている。具体的にはゲラルトはモンスターから強力な攻撃を受けたとき、ノックダウンするが、こうしたものは一人称視点ではふさわしくないので、よろめきに変更されているとのこと。
またターゲットシステムが無効になっているなど、細部にわたって変更されていることが確認できる。
なおこのMODが対応しているのは、戦闘や乗馬、移動が主で、カットシーンには正式には対応していない。カットシーンでも一人称視点に切り替えることができるが「舞台裏」が見えてしまうため、推奨はされていない。
今回のMODの開発が進めば、PC版『ウィッチャー3』を新鮮なゲームとして再プレイすることができそうだ。