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『Syberia: The World Before』発売開始。2002年から続くフランス産のアドベンチャーゲーム『シベリア』シリーズ最新作

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 Microidsは、アドベンチャーゲーム『Syberia: The World Before』を発売開始した。

 対象プラットフォームは(Steam、Epic Games Store、GOG.com)。日本語に対応している。2022年内にはコンソールでの発売も予定している。

https://twitter.com/Syberia/status/1504865906236788766

 『Syberia: The World Before』は、フランスに拠点を置くスタジオMicroïdsが発売するポイント&クリックアドベンチャー『シベリア』シリーズの最新作。主人公のケイト・ウォーカーとオートマタ(機械人形)を絡めた冒険が描かれる。

 2002年に発売された第1作『シベリア』は高い評価を得ており、シリーズを通してベルギー出身のバンドデシネ作家であるブノワ・ソーカル氏がメインクリエイターとして携わっていることでも知られている。

 舞台は1937年のヨーロッパにある架空の国オストレタールの首都、ヴァーゲン。ここはオートマトン(機械人形)と人間が暮らす文化的な都市で、主人公であるピアニストのダナ・ローズが暮らしていた。

 しかし「人種の純潔さ」を掲げる国家社会主義政党「ブラウンシャドウ」による第二次世界大戦が差し迫っており、その脅威はダナ・ローズにも迫っていた。一方で2004年のケイト・ウォーカーは、ブラウンシャドウの捕虜になっていた。

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(画像はSteam 『Syberia: The World Before』より)
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(画像はSteam 『Syberia: The World Before』より)
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(画像はSteam 『Syberia: The World Before』より)
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(画像はSteam 『Syberia: The World Before』より)

 ゲームは従来の主人公ケイト・ウォーカーだけではなく、新たにダナ・ローズの視点からも物語が描かれる。1937年と2004年という時空を超えた壮大な物語が展開しそうだ。

 前作『Syberia 3』は、バグやストーリーの品質などで不評を買ってしまったが、本作はレビュー集積サイトMetacriticでのメディア評価のメタスコアは「79」、またSteamでは記事執筆時点で170件のレビューで「非常に好評」となっており、評価を持ち直したようだ。

 なお本作の開発者であり漫画家のブノワ・ソーカル氏は、本作の開発中である2021年5月28日に66歳で逝去。長年にわたる闘病生活だったことが明かされている。

 日本語に対応している『Syberia: The World Before』。気になった人は購入を検討してみてはいかがだろうか。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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