OBS Projectは3月22日(火)、開発を手がけるライブ配信用ツール「OBS Studio」(以下、OBS)のSteam版をリリースした。
OBSは、オープンソースで提供されている無料の配信用ソフトウェア。映像や画像、音声の編集やキャプチャが可能な配信ツールとして個人から業務レベルまで幅広い場面で活用されており、有志によるさまざまな拡張プラグインが公開されている。
Steam版においては、WindowsおよびMacOS向けに提供されている最新バージョンと同様の内容となっており、無料でのインストールが可能。クラウドセーブやSteamワークショップ、実績などの機能には対応していないが、自動アップデートにより更新の手間を省くことができる。ただし、配信を開始する直前のアップデートはトラブルにつながる恐れもあるので注意が必要だ。
OBS ProjectはSteamでのリリースの理由について、「ユーザにとってより便利なインストールおよびアップデート環境を提供したかったため」と伝えている。今後はSteam以外のプラットフォームでも展開を検討しているという。
また、各種プラグインについては従来と同じく導入できるものの、インストール先がSteam版の対象フォルダとなる点で異なっている。ライブラリでの表示方法をはじめとしたFAQが公式サイトにて記載されているので、あわせて参照されたい。
なお、同FAQではLinux版のリリース予定についても触れられている。Steamにおいて同OS向けのビルドを提供するのは数ヵ月以上先になるとのことで、Flathubを通じて公開中のソフトウェアの使用が推奨されている形だ。