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『バランワンダーワールド』ディレクターの中裕司氏が「スクウェア・エニックスに対し訴訟を提起した」と報告。発売の半年前にディレクターを外されたと主張

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 ゲームクリエイターの中裕司氏は4月28日(木)、自信のTwitter上にてスクウェア・エニックスに対し訴訟を提起していたことを報告した。なお、記事執筆時点ではスクウェア・エニックス側からの公式声明は出されていない。

 中裕司氏はセガにてソニックチームを率い、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『ファンタシースター』などの代表作で知られる。2018年1月にスクウェア・エニックスに入社したことを報告しており、その後はディレクターとして『バランワンダーワールド』の開発に携わってきた。

 しかし『バランワンダーワールド』は多くの不具合が残ったままの発売となり、大手海外レビューサイト「metacritic」のスコアはNintendo Switch版で36点と酷評に。また体験版が途中で非公開になるなどの動きも目立った。

 今回、中氏はこの『バランワンダーワールド』発売の約半年前に、本作のディレクターから外される業務命令が出ていた、と主張している。その背景としてプロモーション用の楽譜公開を巡るトラブルと、不具合を残したままゲームを提出した開発会社のアーゼストに対して中氏が意見したことによるトラブルがあったという。

 くわえて、中氏はSNSでのリツイートやいいねなども禁止されていたと語っており、「ゲームファンの方々を大事に出来てない」とスクウェア・エニックスを批判。そして『バランワンダーワールド』を未完成作品のまま発売してしまったことが残念でならない、とスレッドを締めくくっている。

 中氏は、以前にスクウェア・エニックスを2021年4月末時点で退職したことを報告しており、その際には理由を明確にはしていなかった。今回、裁判の終了にともなって一連の流れを明らかにした形だ。

 なお、これらの主張はあくまで中氏視点のものである。記事執筆時点ではスクウェア・エニックスやアーゼスト側からの声明は公開されていないため、今後の動向にも注目していきたい。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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