青土社は5月24日、雑誌「ユリイカ」7月臨時増刊号としてアニメーター湯浅政明氏の総特集号を刊行すると発表した。
価格は1870円(税込)で、すでにAmazonなどの各ECサイトで予約を受け付けている。
今回発売される湯浅政明氏の総特集号は、同氏が監督を務め、5月28日より公開されている映画『犬王』の公開を記念したもの。
湯浅政明氏はアブストラクトなアニメーターとしての活動のほか、『カイバ』や『映像研には手を出すな!』、『マインド・ゲーム』など多数の作品で監督を務めてきた。その活動は文化庁メディア芸術祭での複数回にわたる大賞の受賞や紫綬褒章の授与、「アニメーションのアカデミー賞」とされるアニー賞のノミネートなど国内外問わず評価されている。
新作映画『犬王』はキャラクター原案を『ピンポン』や『鉄コン筋クリート』を手掛ける松本大洋氏が手掛け、音楽はノイジシャンとしての活動や『あまちゃん』の劇伴を手掛けた大友良英氏が担当する。さらに主演をバンド「女王蜂」のメンバーであるアヴちゃん氏と、俳優の森山未来氏が手掛ける。
前述のとおりに豪華な制作陣が贈る映画『犬王』の公開を経て、湯浅政明氏は自ら設立したサイエンスSARUを辞するという。ユリイカ7月臨時増刊号は同氏の活動の転換期に、複数の視点からいまいちど活動を捉えていく特集となっている。
収録されるテキストは湯浅政明氏をはじめとする制作陣へのインタビューや、アニメ『けいおん!』の監督として知られる山田尚子氏との対談、『犬王』や湯浅政明氏の作品が題材の論稿が収録される。
このほかに、湯浅政明氏が監督を務めた『映像研には手を出すな!』のオープニングテーマソング『Easy Breezy』提供したヒップホップグループ「chelmico」のメンバーRachel氏や、湯浅政明氏が監督する作品の音楽を複数手がけるエレクトロニカ、テクノミュージシャンの牛尾憲輔氏も本誌に携わるという。
湯浅政明氏のファンは「ユリイカ」7月臨時増刊号を予約してみてはいかがだろうか。