株式会社虎の穴は7月5日(火)、同社が展開する同人ショップ「とらのあな」の秋葉原店Aや梅田店など5店舗を8月末で閉店すると発表した。あわせて、名古屋店に関する再出店の断念や、女性向けの同人誌を中心とした池袋店の商品展開を維持する方針も示されている。なお、閉店にともなう利用者およびサークルへ向けてのサービス変更は後日改めて案内される予定だ。
【お知らせ】
— とらのあな【公式】 (@toranoana_pr) July 5, 2022
■とらのあな 店舗閉店に関してhttps://t.co/0efDmynJSQ
発表によると、閉店される店舗は秋葉原店A、新宿店、千葉店、なんば店A、梅田店の5つである。店舗の運営に関しては新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けており、2020年度末で23店舗あった直営店の数は6店舗まで減少。現時点でも回復の兆しは見えていないという。一方、通販での受注数は2020年度の490万回から2倍近くの892万回へ増加しており、2020年度末で1拠点しかなかったin shop(商業施設内の店舗)も16拠点まで増加しているようだ。
in shop事業の推進は出店が困難であった地域への展開を含めて今後も展開する予定で、7月から9月にかけては富山県、愛知県、静岡県への出店も予定しているという。また、秋葉原においては「イラスト展を開催できるギャラリー型店舗の出展や新たな在り方での再出店に関して協議を進めていく」とした。ただし、短期的には同社が展開するクリエイター支援プラットフォーム「Fantia」や通販へ注力する方針を示している。