KADOKAWAは10月25日(火)、フロム・ソフトウェアによるアクションRPG『ダークソウル』の小説「小説 ダークソウル 弁明の仮面劇」の発売を日米同時に開始した。価格は税込みで1980円。
『ダークソウル』は、2011年9月に第1作が発売されたアクションRPGのシリーズ。『エルデンリング』などを手がけた宮崎英高氏がディレクター・プロデューサーを務めており、同作にも受け継がれている高難度なアクションやゴシックかつダークな世界観が特徴となっている。
本書ではゲームと同様に「不死人」となった主人公の活躍が描かれ、その重厚な世界観はそのままに、過酷な世界で生き抜く男のスリリングなオリジナルストーリーが展開するという。序盤のあらすじは以下のとおり。
地下の墓所で、死んでいたはずの男が、
暗闇の中目を覚まし次第に感覚を取り戻していく――。男は名前を含め、記憶のほとんどを失っていた。
周囲の状況からすると、埋葬者たちは男の復活を予期し、
この場に閉じ込めておこうとしたが、
予期せぬ墓荒らしが入ったために、期せずして封印が解かれたようだ。目の前に転がっている墓荒らしの死体が不意に動き出し、男に襲い掛かかる。
男は自分が魔術の使い手であることを思い出し、
手のひらから放った魔法の光で墓荒らしを倒す。
すると、男の頭の中に墓荒らしの生前の記憶が流れ込んできた――。墓所の外には夜の砂漠が広がり、星空の様子から、
男は自分の死からはるかな時間が経過していることを知り、
墓所の外壁に刻まれた文字「フェーラノス」を自分の名前に決めた。眠りから覚め名を得た男が、墓荒らしの落とした短剣を手に、
運命に導かれ壮大な冒険に旅立つ――。
本書の執筆を手掛けるのは、『スター・ウォーズ』シリーズなど、数多くのSF・ファンタジー小説を手がけているアメリカの世界的作家、マイケル・A・スタックポール氏。同時発売となる日本語版は、古くより海外TRPGやボードゲームの流通・普及に貢献してきたグループSNEの安田均氏らが翻訳を担当している。
また表紙イラストについては、国内ファミコン版『ウィザードリィ』のモンスターデザインなどで知られる末弥純氏が担当。『ダークソウル』シリーズのシステムは『ウィザードリィ』のシステムを参考にしていると言われており、ルーツとしてのつながりやイラストのダークな雰囲気も含めてぴったりな人選と言えるだろう。
ちなみに本書の発売翌日となる10月26日(水)23:00からは、NHKのゲーム教養番組「ゲームゲノム」にて『ダークソウル』の特集が行われる予定だ。同作のファンの方は、こちらもあわせてチェックしておいてはいかがだろうか。
『ダークソウル』を特集する教養番組「ゲームゲノム」が10月26日に放送決定。宮崎英高氏へのメールインタビューを通して元ラグビー日本代表の福岡堅樹さんと野田クリスタルさんが語り合う
「小説 ダークソウル 弁明の仮面劇」は現在発売中。価格は税込みで1980円。
気になった方はこの機会に本書を手に入れて、その重厚で過酷な世界へと、足を踏み入れてみてはいかがだろうか。