個人ゲーム開発者の鬼虫兵庫氏は、11月17日に発売を控えるアドベンチャーゲーム『シロナガス島への帰還』のNintendo Switch版について、複数の不具合を発見したと自身のTwitterアカウントから明らかにした。本指摘を受けて、本作の移植を担当したroom6は「今後の対応を検討中」との告知を発表している。
クラウドファンディング発送品につきましては、先日既にご発送済みとなり、間もなく皆さまのお手元に到着予定です。こちらに関しましては、完全な商品をお届けすべく最善を尽くしますので、なるべく開封せずお待ちいただけますと幸いです。
— room6 (@room6_pr) November 15, 2022
『シロナガス島への帰還』は、作家で個人ゲーム開発者の鬼虫兵庫氏が開発し、2020年にPC版を発売したアドベンチャーゲームだ。今回の話題に上がっているNintendo Switch版はクラウドファンディングの成功を経て開発が決定。移植をroom6が担当し、新たにフルボイス化などの要素を追加したものとなっている。
事の経緯としては、11月15日にNintendo Switch版の本作を初めてプレイすることとなった鬼虫兵庫氏が、SEの当て間違いやBGMのループ定義のミスなど多くの不具合を発見。Twitter上で報告するとともにroom6へ連絡を取り、今回の発表へと至った形だ。
とりあえずSwitchのゲームが届いて、テストプレイしてるけど(まともに動くSwitch版触ったのはこれが初めて)ざっと見た感じ序章だけでも細かい箇所で20カ所以上直さないといけない部分がある。たぶん全体だと200カ所は修正点が生じると思う。なんとか全部指摘して、早めにアプデで対応してもらいます。
— 鬼虫兵庫 Hyogo Onimushi (@ONIMUSHI_HYOGO) November 14, 2022
なお、今回のNintendo Switch版の開発体制に関して鬼虫兵庫氏はroom6に移植作業を一任しており、開発中ロムのテストに関しては同氏もroom6から開発用キットを受け取って確認する予定であったという。しかし、一向に開発用キットが送られてくることはなく、これまで同氏によるロムチェックは一度も実施されてこなかったとしている。
https://twitter.com/ONIMUSHI_HYOGO/status/1592699454028939265
とりあえずroom6さんにはちゃんとバグの対応をしてもらえそうなので、僕も責任を持って一緒に修正作業を進めてゲーム完成させます。
— 鬼虫兵庫 Hyogo Onimushi (@ONIMUSHI_HYOGO) November 16, 2022
鬼虫兵庫氏は今回の件を受けて、room6と協力して修正作業を進めていくと発表。room6も本件に関する問い合わせ窓口などを準備するとともに、原因の究明を進めていくとしている。