ドワンゴは11月28日、録音した音声をもとに特定のキャラクターボイスへ声の変換を行うAIボイスチェンジャー搭載声変換ソフトウェア『Seiren Voice』シリーズの新製品『Seiren Voice ずんだもん』、『Seiren Voice 東北イタコ』の体験版の配信を開始した。
体験版は各製品の紹介ページよりダウンロード可能で、製品版については11月29日にドワンゴの公式通販サイト「ドワンゴジェイピーストア」で発売する。価格はそれぞれ税抜1万9800円。
Seiren Voiceのずんだもん、イタコ姉さまの体験版が配布開始しました(o゚∀゚o)
— 東北ずん子🫛ずんだもん🫛公式 (@t_zunko) November 28, 2022
買う前にぜひ使ってみて感触を掴んでくださいねo(≧▽≦)ohttps://t.co/J0TMErDYkv
『Seiren Voice』は、録音した音声をもとに、ディープラーニング技術によって特定のキャラクターボイスへ声の変換を行うAIボイスチェンジャーだ。
本製品はリアルタイム性ではなく自然で高品質な声変換に主眼を置いており、録音した音声を「音素」「音高」「発音タイミング」に分解、それらのデータをもとに目標とする人物の声をディープラーニングで再構築する仕組みとなっている。
今回、体験版の配信を開始した『Seiren Voice ずんだもん』と『Seiren Voice 東北イタコ』は、そんな『Seiren Voice』と、昨今では読み上げソフトを使った動画などで人気が上がっている「東北ずん子プロジェクト」キャラクターによるコラボモデルだ。
本製品を利用すれば、たとえ男性の声でもかわいらしいキャラクターボイスへと変換することが可能だ。変換サンプルについては、以下のツイートの添付映像を確認していただきたい。
Seiren Voiceを使うとずんだもんとイタコ姉さまの声になれます☆(ゝω・)v
— 東北ずん子🫛ずんだもん🫛公式 (@t_zunko) November 11, 2022
(変換には少し時間かかります)
ぜひ声を聞いてみてくださいね||*´∀`)。o○(ワクワク)
今月末発売ですヽ(•̀ω•́ )ゝ✧ pic.twitter.com/JynN9vfxG8
ちなみに「ずんだもん」に関して言えば、同じくAIによる音声変換を行うソフト『MMVC』でもライブラリが配布されており、こちらでもボイスの変換・再現が可能となっている。ただしこちらはリアルタイム性を重視した変換ソフトのため、使用開始時には100文程度の事前学習が必要なほか、変換精度も異なるものとなっている。
なお『Seiren Voice』の場合は、事前学習の手順を踏むことなく、録音した音声をそのまま入力してキャラクターボイスへと変換することが可能だ。それぞれソフトのコンセプトが異なるため、一概にどちらが良いということはいえないが、手軽に音声変換を試すには『Seiren Voice』はより最適なソフトといえるだろう。
『Seiren Voice ずんだもん』、『Seiren Voice 東北イタコ』は現在、各製品の紹介ページにて体験版を配信中だ。
同製品の製品版については11月29日にドワンゴの公式通販サイト「ドワンゴジェイピーストア」で発売を予定しており、価格はそれぞれ税抜1万9800円となっている。