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第二次世界大戦下の台湾を舞台に“戦争の恐ろしさ”を表現するゲーム『台北大空襲 Raid on Taihoku』2月16日に発売決定。戦時中の街並みや状況も鮮明に再現する

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 台湾のアナログゲーム開発スタジオ「Mizoroit Creative Company LTD.」(迷走工作坊)はゲーム『台北大空襲 Raid on Taihoku』をPC(Steam)向けに2月16日(木)に発売すると発表した。

 本作は第二次世界大戦時、日本統治下にあった台湾に対し行われた連合国軍の無差別爆撃「台北大空襲」をテーマにしたアクションアドベンチャーゲーム。台湾で話題を巻き起こしたボードゲーム『台北大空襲』をベースに開発されたデジタルゲームで、空襲によって記憶を失った少女「清子」を主人公に戦争の最中を生き残る物語を描いていく。

 コンセプトとして“戦争の恐ろしさや悲しみ”をプレイヤーに伝えることを掲げており、作中では「台湾総督府」(現・総統府)や「台湾神社」(現・台北圓山大飯店)、空襲で破壊された「蓬莱町大聖堂」といった当時の街並みや状況を鮮明に再現する。その上で、戦争の時代を生きた人々の姿にフォーカスした物語をつづるようだ。

『台北大空襲 Raid on Taihoku』Steamで2月16日に発売決定1

 ゲーム中はおもに、自由に探索しながらアイテムを収集する「セーフゾーン」と、忠実な台湾犬「クロ」をはじめとするキャラクターと協力して空爆をふくむさまざまな危機を乗り越えていく「デンジャーゾーン」に分かれる。空襲の残酷さや苦難を体験するだけでなく、清子の過去を知るべく記憶のパズルを組み合わせていくような要素も用意されている。

 本作のプロデューサーを務める張少濂氏は、実際に台北大空襲を祖父から当時のエピソードを聞かされて育ったとのこと。それをテーマに制作したボードゲーム『台北大空襲』に予想以上の反響が寄せられたことから、デジタルゲームである『台北大空襲 Raid on Taihoku』の開発を決意したと語る。

『台北大空襲 Raid on Taihoku』Steamで2月16日に発売決定2

 『台北大空襲 Raid on Taihoku』はPC(Steam)向けに2月16日(木)の発売を予定している。ゲーム中は日本語、中国語(繫体字)、英語の3言語に対応する。公式Twitterアカウントでは日本語での情報発信も行われているため、興味を持たれた方はぜひこちらもフォローしておこう。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


台湾発サバイバルアドベンチャーゲーム『台北大空襲』2月16日Steamにて発売決定!リリーストレーラーも公開!

『台北大空襲 Raid on Taihoku』Steamで2月16日に発売決定3

台湾のアナログゲーム開発スタジオMizoroit Creative Company LTD(迷走工作坊)は、2.5Dサバイバルアドベンチャーゲーム『台北大空襲 Raid on Taihoku』をSteamにて2023年2月16日にリリースすることを発表いたします。また、トレイラーも同時に公開しました。日本語にローカライズされております。本作は、台湾で話題になったボードゲーム『台北大空襲』をベースに開発されたゲームで、背景はアメリカ軍による空襲を受けた日本統治時代の台北で、記憶喪失になった女子高生清子として、台湾犬クロと一緒に戦争を生き残る方法を探す物語となっています。

『台北大空襲』Steamストアリンク:

https://store.steampowered.com/app/1901950/_Raid_on_Taihoku/

トレイラー:

https://youtu.be/8lRo8IWI7uU

・『台北大空襲』とは

『台北大空襲』は、AAAゲームではなく、歴史と人間性の融合と繊細さに注目し、プレイヤーに戦争の恐ろしさや悲しみを体験するアドベンチャーゲームです。台湾総督府(現・総統府)、台湾神社(現・台北圓山大飯店)、台北帝大病院(現・台大病院)、台北駅(取り壊された)、蓬莱町大聖堂(空襲で壊された)、艋舺龍山寺、大稲埕といった当時の街並みや状況を鮮明に再現しました。

空襲で記憶を失った清子として、ボードゲーム時代も大人気だった台湾犬クロと一緒に、ゲームを進め、失った昔の記憶を取り戻しつつ、空襲以外の事件にも遭遇していきます。清子とクロの他、神父、特高警察、芸者や泥棒といったさまざまな人物も登場します。

・プロデューサーの言葉

「太平洋戦争後期、植民地台湾を含めた日本各地がアメリカ軍による空襲を受けていた。台北は台湾で一番賑やかな町として、1945年5月31日当日に100機以上のB-24 爆撃機に侵入され、台湾史上最大の空襲を受けた」とゲームプロデューサーの張少濂さんは語りました。

張さんは「祖父は、日本統治時代(大正10年)の台湾で生まれ、台北大空襲を体験した。そんな祖父は、幼い私が寝る前によく、当時の話をおとぎ話のように聞かせてくれた。6年前、それをテーマにしてボードゲーム制作を始め、予想以上に反響が寄せられることになった。寄付金が6500万円以上を超え、日本やドイツ、イギリスで開催された大会に何度も参戦した後、今から3年前にゲーム化を決めた。この思いが実り、祖父の記憶を輝かせたい」と心境を吐露しました。

『台北大空襲』は、Mizo Games、Fun2studioが開発しており、LOFTSTAR ENTERTAINMENT INC. が発売しているPCゲームで、この度2月16日にSteamにてリリースします。興味をお持ちの方はぜひウィッシュリストに追加してください!ゲームの最新情報についても、どうぞお見逃しなく!

・ゲーム情報

タイトル 台北大空襲 Raid on Taihoku

ジャンル 2.5D サバイバルアドベンチャー

プラットフォーム Steam

発売日 2023年2月16日

Steam store https://store.steampowered.com/app/1901950/_Raid_on_Taihoku/

価格 未定

対応言語 日本語、中国語(繁体字)、英語

トレイラー動画 https://youtu.be/8lRo8IWI7uU

パブリッシャー デベロッパー
Mizoriot Creative Company LTD.、fun2studio

公式Twitter https://twitter.com/mizoriot_JP

公式Instagram https://www.instagram.com/mizo_games/

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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