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ハーブティー作りと異世界での物語を楽しむ短編ノベルゲーム『A TAVERN FOR TEA』のSteam版が発売。Android版では1万7000件以上のレビューから「星4.5」を叩き出した注目作

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 日英の翻訳家としても活動する個人ゲーム開発者のnpckc氏は3月24日(金)、ハーブティーを作りながら物語を楽しむ異世界ノベルゲーム『A TAVERN FOR TEA(アー・タバーン・フォー・ティー)』のPC(Steam)版を発売した。価格は税込350円。発売から約1週間は10%オフの315円で購入できる。

 なお、本作のPC版についてはインディーゲーム配信プラットフォーム「itch.io」でもスタンドアロン版が配信されているほか、Android版も配信中だ。

ハーブティー作りと異世界での物語を楽しむ短編ノベルゲーム『A TAVERN FOR TEA』のSteam版が発売_001

 『A TAVERN FOR TEA』は、悪魔と人間の世界のはざまに存在する不思議な酒場の物語を1時間未満の内容で描いた短編ノベルゲームである。プレイヤーは酒場のマスターとなり、ふたりの客の悩みを聴きながら酒ではなくあたたかなハーブティーを振る舞う。itch.ioでの情報によると、本作は2019年のゲームジャム【※】イベント内にて制作された作品で、itch.ioでは460件のレビューから星5つ中「星4.7」の評価を獲得。Android版については50万回以上のダウンロード数も記録されており、同様に1万7000件を超えるレビューから星5つ中「星4.5」の高評価を叩き出している。

 【※】ゲームジャム:指定のテーマと限られた時間のもとゲームを制作するイベント。ゲーム開発における実験的なアイデアを試したり、共同でゲームを制作する仲間を探したりする場として活用されている

 本作を手がけたnpckc氏は、異なるジェンダーやセクシュアリティを持つ人々が日常のなかで遭遇する問題や悩みを描いたオムニバス形式のアドベンチャーゲーム『A YEAR OF SPRINGS』や、“姿の見えない生き物”を売るペットショップで働くホラーアドベンチャーゲーム『a pet shop after dark』でも注目を浴びたクリエイターだ。可愛らしいアートデザインや「当事者視点での体験」に重点を置いたゲームのメッセージ性は、商業的な意識やプロジェクトの規模に影響されず、“自分だけの一杯”を形作るインディーゲームならではの魅力を生み出している。

ハーブティー作りと異世界での物語を楽しむ短編ノベルゲーム『A TAVERN FOR TEA』のSteam版が発売_002

 Steam上での告知によると、本作では1080p解像度への対応や新たなゲーム内ギャラリー、営業終了後におけるエピローグなどの要素が追加されているという。短時間ながらゆったりと楽しめる作品なので、興味があればチェックしておくとよいだろう。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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