ValveはSteamのサポートページにて、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1の3種のOSのサポートを2024年1月1日(月)をもって正式に終了することを明らかにした。同日以降、SteamクライアントはこれらのバージョンのOSで動作しなくなり、ゲームプレイなどにはWindowsアップデートが必要となる。
公式アナウンスではサポート終了の理由について、Steamの核となる機能はGoogle Chromeのversionに依存しているため、古いWindows OSでは機能しなくなったためとされている。また、Steamの将来のバージョンではWindows 10以降にのみ存在する機能や、セキュリティ面での更新が必要となるそうだ。
くわえてValveからは、サポートは2024年まで終了しないものの、Windows 7/8/8.1のユーザーに向けてOSを更新することが推奨されている。Windows 7は2020年1月に、Windows 8.1は2023年1月にそれぞれマイクロソフトによるサポートが終了済みだ。
Valveのアナウンスによると、旧バージョンのOSを使用しているコンピュータは新しいマルウェア【※】などの影響を受けやすくなるとのこと。ゲームのパフォーマンスが低下したり、クラッシュを引き起こすだけでなく、Steamアカウントをはじめとする各種サービスの資格情報を盗まれる危険性もあるという。
※ 「malicious software(悪意あるソフトウェア)」を縮めた略語。コンピュータに害をなす不正な動作を行うソフトウェアの総称
なお、2023年2月に公開されたSteamの「ハードウェア&ソフトウェア調査」によれば、Windows 8.1(64bit)は0.34%、Windows 7(64bit)は1.43%、Windows 7は0.09%のユーザーが調査時点で運用していることが明らかにされている。調査の結果だけを見れば、1.86%のユーザーが2024年1月にサポートを終了するOSを運用している形だ。
SteamではWindows 7、Windows 8、Windows 8.1のサポートを2024年1月1日(月)を持って正式に終了する。本件に関する詳細については、Steam公式のサポートページも参照されたい。