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Twitchで成人向け指定のゲーム実況や頻繁な暴言・汚言、飲酒配信などに付ける「コンテンツ分類ラベル」を導入。いわゆる“耳舐め”ASMRやTwitch独自の配信カテゴリ・ホットタブもラベルの適用対象に

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 ライブ動画配信サービスのTwitchは日本時間6月21日(水)、同プラットフォーム内の配信者向け機能である「成人向けコンテンツ」ラベルの名称を今後「コンテンツ分類ラベル」に変更して運用していく方針を発表した。本発表にあわせて、コンテンツ分類ラベルの必要・不要な具体例を記したガイドラインも公開されている。

 コンテンツ分類ラベルは同日から導入されており、アメリカ太平洋時間の7月20日(木)までは仕様変更に適応するための期間として、警告対象となった配信への対応は担当者によるラベル付けだけに留められる。ただし7月20日以降は警告が発生し、複数回にわたって適切なラベルを適用していない場合は、数日間から数週間にわたって分類ラベルを解除できなくなる

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(画像はTwitch「コンテンツ分類ラベルのご紹介」より)

 発表にあわせて公開されたブログ記事によると、ラベルの設定が必要なものには17歳以上を対象とする成人向けゲームのほか、頻繁な暴言・汚言や過度な飲酒・喫煙などのコンテンツが指定されている。また、記事内では海外ストリーマーのAmouranth氏から派生していったTwitch独自の配信カテゴリ「ホットタブ」や、マイクを舐める音やキス音などをメインにしたいわゆる“耳舐め”と呼ばれるASMRコンテンツが「性的なテーマ」に含まれる点など、ラベルの設定が必要なケースが示されている。

 「コンテンツ分類ラベル」の設定が必要な配信の主なコンテンツは下記のとおりだ。

・成人向け指定のゲーム
・性的なテーマ
・薬物・酩酊・過度の喫煙
・暴力的で露骨な描写
・著しい冒涜や下品な表現
・ギャンブル

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(画像はTwitch「コンテンツ分類ラベルのご紹介」より)

 公開された具体例のガイドラインによれば「成人向け指定のゲーム」はエンターテインメントソフトウェアレイティング委員会(ESRB)のレーティングが基準となるほか、レーティングが指定されていないものについては海外データベースサイト「IGDB」の情報をもとに判定されるという。

 また、「性的なテーマ」については性的嗜好・フェチなどに関連する露骨な会話やポールダンスのアクロバット練習、初体験や過去に受けた性的暴行についての会話もラベル適用の対象となるようだ。

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ESRBのレーティング基準。17歳以上の「M」が指定されている作品の配信では自動的にラベルが付けられる。また、「Adults Only(AO)」指定のタイトルを用いた配信は禁止されている
(画像はESRB Ratings Guides, Categories, Content Descriptorsより)

 上記のほかスロット、ポーカー、ブラックジャックをテーマにしたゲームの配信や露骨なグロテスク表現を含むゲームもラベル適用の対象となる可能性があるため、Twitchで活動する配信者やクリエイターの人は7月20日までの変更期間に一読しておくことをおすすめする。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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