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中世の騎士が「ほふく前進」で迷宮を進むユニークなホラーゲーム『Fear Underground』の体験版が配信開始。閉所の不快感を巧みに表現し、シュールな作風でクスっと笑える

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 PimpGameStudioは7月10日、中世の騎士がほふく前進でダンジョンを進むホラーゲーム『Fear Underground』の体験版を配信開始した。

 対応プラットフォームはPC(Steam)となっており、発売時期は2024年の第1四半期となる。

 製品版は日本語に対応しているが、体験版は英語のみに対応している。

『Fear Underground』の体験版が配信開始。「ほふく前進」ホラーゲーム_001
(画像はSteam:Fear Undergroundより)

 『Fear Underground』は、地下迷宮に誘拐された中世風の騎士となり、不気味で狭いダンジョンをほふく前進で攻略する2D視点のホラーゲームだ。プレイヤーは前後の移動と、いわゆる「しゃがみ」のような姿勢を低くする動作、そしてアイテムやギミックを使用するインタラクトボタンというシンプルな操作で狭く不気味なダンジョンからの脱出を目指す。

 本作の最大の特徴は、「いごこちの悪い閉所の表現」だ。作中では中世の騎士が横方向に移動するが、騎士の手前にはさまざまな不気味なオブジェクトが存在し、自然に「見えづらい」演出が施されている。

 さらには、徐々に水辺の水量が増えることで急いで逃げる必要があったり、進行方向から剣山が迫ってくるといったギミックも用意され、「主人公が感じる閉所の不快感」をプレイヤーも存分に味わえるような設計になっている。

 フォトリアルなグラフィックと相まって充分に不快で恐ろしいことは勿論のこと、本作ではどことなくシュールさや可愛らしさも用意されている。

 プレイ中の殆どは主人公のモノローグが収録されているほか、ダンジョンが狭すぎるがゆえに主人公はしばしば後ろ向きにほふく前進を行うこととなる。また、プレイヤーにジェスチャーでメッセージを伝えてくる「壁から這えた手」といった不思議な存在も登場。

 ユニークかつ奇妙な世界観も本作の魅力のひとつとなっている。

『Fear Underground』の体験版が配信開始。「ほふく前進」ホラーゲーム_008

 上記のほか、製品版では主人公の過去や「何故誘拐されたのか」といった謎も明かされていくという。体験版のラストにも正体不明の人物が登場するため、製品版で描かれるシナリオにも期待したい。

 「ほふく前進」のみのホラーゲームという突飛なアイデアを採用し、その設定が持つポテンシャルを活かした本作。体験版は英語が苦手であっても遊べるため、興味がある読者はぜひ実際にプレイしてみよう。

ライター
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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