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人々のいなくなった夜の東京を彷徨うピクセルアート調アドベンチャーゲーム『Tokyo Stories』を試遊してみた。初試遊となる廃墟のシーンで明らかとなったストーリーや探索システムを紹介【BitSummit Let’s Go!!】

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 7月14日より京都・京都市勧業館(みやこめっせ)にて開催されているインディーゲームの祭典「Bitsummit Let’s Go!」にて、ドリコムは人々のいなくなった東京を彷徨い歩くピクセルアート風3Dアドベンチャーゲーム『Tokyo Stories』を出展しており、同ブースにて試遊を提供している。

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 『Tokyo Stories』は人々のいなくなった東京を舞台に、主人公の少女が消えた親友を探して夜の東京を彷徨い歩くアドベンチャーゲームだ。本作はPC(Steam)および家庭用ゲーム機(プラットフォーム未定)向けの発売を予定しており、発売時期は未定となっている。

 今回は会場にて一足先に本作の試遊を体験したため、そのレポートをお届けする。

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 今回の試遊では、2022年のBItsummitなどでも公開されていたゲーム序盤のデモのシーンに加え、その後に続く新たなシーンが試遊でき、主人公が人の消えた東京をどのように探索していくかという、本作のストーリーやゲームシステムの一端を感じられる内容となっている。

 試遊版の冒頭では、夜の東京の街角を主人公が彷徨い歩き、いなくなった親友に想いを馳せながら彼女を探し続けているという様子がテロップで語られていく。淡い青色のイメージに飾られた東京はドット絵風のシェーダーによってピクセルアートのような仕上がりとなっており、落ち着きと美しさを感じさせる。

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 そこからしばらく探索を進めていくと、主人公は探し求めていた親友の姿をとあるゲームセンターの前で見つけることとなる。親友から主人公へと会話が振られるが、その中で主人公は彼女との思い出を失ってしまっており、関係をうまく思い出せないことを明らかにする。

 この直後、親友が主人公に抱き着き、二人が黄色い蝶の群れへと変わるとともに画面がホワイトアウトするという、謎めいた展開が起こる。

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 ここでシーンは瓦礫が浮かび上がっている、廃墟となった不思議な東京を描いた場面へと変わる。空や割れた地面は白を基調とした眩しいイメージで覆われ、先ほどの東京とはまったく異なる様相だ。ここからが今回の試遊にともない初めて公開となるシーンとのことである。

 廃墟の東京には、先ほど親友を見つけたのと同じゲームセンターが建っており、また自販機などの色鮮やかなオブジェクトがいくつか存在している。これらに近づくと「思い出す」コマンドが出現し、過去に親友とどのように出会い、ともに時間を過ごしたかを見られるようになっている。この廃墟の東京は、思い出から作られた世界なのだろうか。

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 こうしてゲーム機や看板などを調べながらいくつかの記憶を引き出し続けていくと、やがてシーンは二人でガードパイプに腰掛け、お互いの名前を教えあった時の場面へと移り変わっていく。

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 その後、ややあってシーンは再び夜の東京へと戻り、主人公だけがぽつんと残された街中で、再び親友の探索を開始してゆくところで、今回の試遊は終了となった。

 プレイ時間にするとわずかな時間ではあったものの、今回の試遊版は本作が持つ独特な世界観や、ピクセルアート風のビジュアルの出来の良さをしっかりと味わえた印象だ。とくに筆者としては3Dモデルにシェーダーをかけてドット絵風に見せるスタイルでありながら、映像的な粗をほとんど感じさせない点には驚かされた。

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 現地に居た製作者の一人へ伺ったところでは、本作ではこの画作りについて、シェーダーをかけても中間色が生じにくいよう調整を行い、よりドット絵ライクな画を出力できるようにしているほか、固定視点カメラを導入して建物などを動かなくしたり、植物のアニメーションのコマをあえて抜くなどして、全体の映像がうまく調和するようにしているのだという。

 またもともと2023年内発売予定となっていた本作が発売時期未定となった点についても聞いたところ、こちらはもともと小規模な作品として制作していたが、作品の発表後にSNSなどを中心に予想以上の反響があったため、ストーリー面などのボリュームアップを目指してより多くのユーザーが満足できるように作りこんでいるためのことで、期待していてほしいとの返答を得られた。

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 『Tokyo Stories』はPC(Steam)および家庭用ゲーム機(プラットフォーム未定)に向け、現在開発中だ。発売日は未定となっている。

 7月14日(金)から16日(日)にかけて京都・京都市勧業館(みやこめっせ)で開催中のインディーゲームの祭典「Bitsummit Let’s Go!」では、ドリコムのブースにて『Tokyo Stories』を出展しており、同作の試遊が可能だ。

 気になった方はこの機会に現地に赴いて、本作の試遊を体験してみてはいかがだろうか。

 ※画像はすべて現地のブースにて撮影したものです。

ライター
85年生まれ。『勇者のくせになまいきだ。』シリーズの代表的プレイヤーとして名を馳せたツルハシの化身。 10代の頃、メックシューターゲーム『ファントムクラッシュ』とその続編『S.L.A.I.』の世界にハマり、 ディスプレイ越しに見た2071年に帰るべく日々を生きる。TCGとボードゲームも好物。
Twitter:@Dump29

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