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「ガチョウの木」を育て口から吐き出された子どもでお金を稼ぐ狂気の放置クリックゲーム『ティングス・グース』がヤバい。倫理観をかなぐり捨てAndroid向けに基本無料で配信中、iOSでもリリース予定

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 アートなモバイルゲームの探求をコンセプトとする開発チーム「SweatyChair」が、悪夢のような放置クリックゲーム『ティングス・グース』(Tingus Goose Weird Idle Game)Google Playにて配信中だ。iOSでも現地時間の10月13日にApp Storeでリリース予定となっている。

 『ティングス・グース』を知っている読者はそれほど多くないと思われるが、9月末に投稿され国内外のSNSユーザーを困惑させた「目から生えた玉ねぎが胎児に宿り歌唱すると感染が一気に広がるgif」を公開した作者らの作品である。ゲームの対象年齢は3歳以上となっているが、あのgif画像と同様に倫理観をどこかに置き去りにしたような狂気の内容は、若干閲覧注意である。

 混沌を孕んだ『ティングス・グース』の世界を誰もがわかるように説明するのは難しい。端的に言うならば、本作は水をやると首が伸びる「ガチョウの木」を各ステージで目標の高さまで育てていく放置クリックゲームだ。

 このガチョウの木は、人間の妊婦の体内に入り込みその子どもを取り込んでいるという、字面だけ見れば邪悪すぎる植物(?)である。受粉すると妊婦の腹から顔が飛び出し、水をやることで首のみが成長を続けていく。最終的に、ある程度の首の長さを得ると、ほかのガチョウの木と出会い、口移しで「種子」らしきもの(あるいは花粉)を受け取る。

 種子を受け取ることでガチョウの木は花を咲かせ、頭部はたんぽぽのように膨れ上がる。そしてその頭部の種子が空を飛んでまた別の場所もといステージにいる人間の妊婦の子どもに宿り、繁殖図を広げていくのである。なぜか寄生された人間たちはみな一様に笑顔だ。

 ガチョウの木に水をやるには、お金を費やす必要がある。このお金を稼ぐためには、どのような仕組みなのか不明だが、「ガチョウの木の口から吐き出される子どもを、あやしたり合体させたりして収入を得る」必要がある。

 プレイヤーはガチョウの木の口から地面へと落下する子どもを上手くかわいがるため、ガチョウの木から生えるさまざまな「多種多様な枝」の位置を調整して、狂気のピタゴラスイッチを作り込んでいくことになる。これがこのゲームの基本的な流れである。

 かなり強烈な世界設定を有する『ティングス・グース』だが、枝の位置を調整して効率よくお金を稼げるようにするなど、意外にも放置クリックゲームとしての完成度が高い。妊婦が肛門から排出するイモムシを集めてさまざまな能力を成長させていくほか、地下から妊婦に能力強化をもたらすネコやビールを飲む男を強化するといった、他のゲームにもある転生要素も存在している。

 Android版はすでに配信から数ヶ月を経ているが、冒頭でも記した例のgif画像が導火線になって除々に注目を集めているように見える『ティングス・グース』。iOS版はAppleの審査で問題がないのであれば、現地時間10月13日からリリース予定だ。悪夢のような世界でひたすらガチョウの木を育てたい読者は、ぜひチェックしてみてほしい。

編集
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

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