映画配給会社のビターズ・エンドは12月7日(木)、映画『オッペンハイマー』の日本上映が2024年に決定したことを発表した。
『オッペンハイマー』はアメリカの物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの人生をテーマとした映画である。『インターステラー』や『メメント』で知られるアメリカの映画監督クリストファー・ノーラン氏が監督/脚本を務め、2023年の7月に全米の劇場で公開された。
批評やレビューの収集サイト「ロッテントマト」によると、本作は481人の批評家のうち93%から好評されているほか、1万人以上のユーザーから寄せられた評価の平均が5点満点中4.5点を記録するなど、批評家からも一般の視聴者からも極めて高く評価されている。
しかし、原子爆弾の開発において中心的な役割を果たし、「原爆の父」として知られるオッペンハイマーの生涯が描かれることから、被爆国である日本では国内からの反発を懸念する声もあがっていた。
世界的に高い評価を受けながら日本国内での公開に関する発表が長らくおこなわれず、その上映の有無を含めさまざまな憶測が飛び交っていた本作の配給を担当するのは、韓国の映画監督ポン・ジュノ氏が監督/脚本/製作を務めた映画『パラサイト 半地下の家族』の配給も手掛けたビターズ・エンド。
オリコンニュースの報道によると、ビターズ・エンドは本作の日本公開決定にあたって「本作が扱う題材が、私たち日本人にとって非常に重要かつ特別な意味を持つものであるため、さまざまな議論と検討の末、日本公開を決定いたしました」とのコメントを発表しているという。
“原爆の父”の生涯を描く映画『オッペンハイマー』は2024年に日本国内で上映予定。具体的な公開日時や上映館数、IMAX上映の有無など詳細は記事執筆時点では未発表となっているため、興味のある方は続報をチェックしてほしい。