株式会社ポケモンは1月15日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』番外編に登場する幻のポケモン「モモワロウ」の詳細情報と、「モモワロウ」の伝説を紹介する映像を公開した。
「モモワロウ」は前述のとおり『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』の1月11日より配信を開始した「番外編」に登場する新ポケモンだ。「番外編」をプレイしたプレイヤーには既知のポケモンとなっているが、改めて公式より詳細が明かされ、本編の物語のバックグラウンドを掘り下げる映像が公開されたかたちとなる。
「モモワロウ」はキタカミの里のとある場所で復活のときを待っている幻のポケモンであり、タイプは「どく・ゴースト」で分類は「しはいポケモン」とされている。
カラカラ分泌された毒を丸めて作った「くさりもち」を人やポケモンに振る舞い、食べた相手を鎖で操ることができる。「モモワロウ」の「くさりもち」は食べた者の願望や能力を引き出す効果があるという危険な一面を持っているほか、「モモワロウ」は泣きまねをして同情を買うなどずる賢い側面も持っている。いかにもヴィラン的な要素を持つポケモンだ。
特性はモモワロウのわざによって、どくやもうどく状態になった相手が「こんらん」状態にもなる「どくくぐつ」で、モモワロウが覚える技「じゃどくのくさり」はダメージを与えるだけでなく相手を「もうどく」にする効果がある。特性により“状態異常”を駆使して敵を制圧する戦略が強力であるだろう。
このたび公開された映像では「桃太郎」を彷彿とさせる昔話風の映像となっており、モモワロウを可愛がる老夫婦たちが「くさりもち」の影響で欲望をさらけ出し、モモワロウは老夫婦の欲望を強引に叶えてしまうことで共依存のような関係性がかたち作られてしまう不気味な物語が綴られていく。
欲望を叶えるたびにエスカレートする老夫婦の要望は、やがて「キタカミにある世にも見事な仮面が欲しい」という大層な要求となる。モモワロウは「くさりもち」により懐柔したイイネイヌ・マシマシラ・キチキギスの3匹を使役しキタカミにたどり着くが、オーガポンにより返り討ちに会い、殻にこもったモモワロウは今もどこかで復活の時を望んでいるのかもしれない……という物語になっている。
本映像によりモモワロウの少し切ない過去や動機が明かされるかたちとなり、番外編の世界設定をより充実して楽しめそうだ。