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10秒にひとり殺して「いいね」を稼がないと死ぬハイスピードFPS『MULLET MAD JACK』体験版が配信開始。レトロアニメへのオマージュと敵を殺さないと死ぬシステム、随所のアニメ演出がハチャメチャで楽しい、日本語にも対応

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デベロッパーであるHAMMER95は1月25日、80年代および90年代のアニメにインスパイアされたハイスピードなひとり用FPS『MULLET MAD JACK』の体験版を配信開始した

対応プラットフォームはPC(Steam)で、体験版も日本語表示に対応している。

『MULLET MAD JACK』は80年代および90年代のアニメにインスパイアされた要素をハイテンションな世界設定および作風に落とし込んだシングルプレイ向けFPSだ。

物語の舞台は2090年で、主人公はインターネットと人間が融合した新人類であり、世界を牛耳るロボットに立ち向かう職業・モデレーターの主人公「MULLET MAD JACK」。プレイヤーは主人公として配信活動を伴う戦闘を行い、襲い来る敵を蹂躙してステージを踏破することとなる。

体験版の時点で冒頭のムービーシーンやゲームプレイ時に挿入されるアニメーションのクオリティが高く、冒頭からオマージュが盛り込まれたクオリティの高い映像を楽しめる。戦闘中なども随所でコミカルな演出が導入され、視覚的な要素などでもハイスピードなテンポを演出している。

なお、キャラクターのデザインがレイドバックしたデザインであったり、サウンドトラックがシンセウェーブであったりと前述のとおり「80年代および90年代」の美学を踏襲する要素が多いが、同時にプレイヤーの行動を“ゲーム配信者”のように実況するアナウンサーのようなキャラクターが状況を説明してくれたり、スマホ型UIによるアニメーションが挿入されたりとかなり現代風のモチーフも組み込まれている。

つまるところ「80年代および90年代」のニュアンスを再現することに徹するのではなく、むしろ当時の美学が可能とする新たな表現を探求するスタンスが本作の大きな魅力となっているだろう。

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(画像は『MULLET MAD JACK』体験版より)

ゲームプレイはいわゆる『DOOM』の時代に見られたレトロかつハイスピードなFPSを踏襲した仕様で、インディーゲームにおいてはYCJY Gamesが開発した『Post Void』にかなり近い形式だ。

具体的には主人公『MULLET・MADJACK』は10秒(難度選択によっては15秒)ごとに敵を殺し、視聴者の「いいね」を稼いでドーパミンを摂取する必要があるため、一定時間に1体必ず敵を倒したり、ドーパミンを回復するジュースを飲まなければゲームオーバーになるシステムが設けられている。

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左手に持つ端末で残り時間を確認可能だ。「いいね」により端末に搭載されたチューブからドーパミンが体内に注入される。
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自販機を攻撃することで回復できる。(画像は『MULLET MAD JACK』体験版より)

また、ひとつの改装を終えるごとに新たな武器やスキルを獲得できるのだが、近年のローグライク作品で散見されるように「3つの選択肢からひとつ」を選んでオリジナルなビルドを構築していくこととなる。

これらの使用とブルータルなアニメーションにより、技術が飽和した未来の都市を、「殺さなければ死ぬ新人類」として文字通りに駆け抜ける体験を堪能できるだろう。

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(画像は『MULLET MAD JACK』体験版より)

なお、本作には難度の選択が体験版の時点で選択可能になっており、「作風が気になるがFPSが得意ではない」方はイージーモードを選択することで安心して『MULLET MAD JACK』のユニークな世界を楽しめる印象だ。

武器のラインアップもハンドガンやショットガン、サブマシンガンのほかカタナなども用意されており、マップ上のアイテムを獲得することで無敵状態で敵を一撃で倒せるアクション「フィニッシャー」を使用できる。フィニッシャーは吸い付き範囲が広いため、本システムやビルド要素を活用しながらフィールドを踏破しよう。

このほかに、作中には坂をスライディングして敵を蹴り飛ばしまくれる場面や、巨大な敵とのボス戦なども用意されている。そのため、オーソドックスな形式でありながら多彩なコンテンツが収録されている。トレーラーでは車に乗りながら行う戦闘やスナイパーライフルでの狙撃シーンなども確認できるため、正品版には更なるコンテンツが実装されている可能性は高い。

体験版の時点でさまざまな表情を見せてくれる『MULLET MAD JACK』。興味がある読者はぜひ本作をプレイしよう。

ライター
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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