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『ニューロマンサー』Apple TV+向けに全10話のTVドラマ化が決定。サイバーパンク小説の嚆矢として知られるウィリアム・ギブスン氏のSF小説がついに映像化

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Appleは、同社が展開する映像配信サービス「Apple TV+」向けに、サイバーパンク小説の嚆矢として知られるウィリアム・ギブスン氏のSF小説『ニューロマンサー』をTVドラマ化すると発表した。

全10話となり、配信開始時期は不明。

『ニューロマンサー』Apple TV+向けに全10話のTVドラマ化が決定。サイバーパンク小説の嚆矢が映像化_001
(画像はApple+より)

『ニューロマンサー』は1984年に発刊されたウィリアム・ギブスン氏による長編SF小説。日本では翻訳家の黒丸尚氏によるルビを多用した独自の翻訳で知られている。

舞台は近未来。かつては才能あるハッカーであり「コンピュータ・カウボーイ」だったケイスは、千葉シティでうらぶれた生活を送っていた。しかしそこにヤバイ仕事をやらないかという話が舞い込んでくる。キナ臭さを感じつつも、仕事を引き受けたケイスは、テクノロジーとバイオレンスの支配する世界へと否応なく引きずりこまれてゆく。

本小説は、『攻殻機動隊』や『マトリックス』などを筆頭に、数多くのサイバーパンク作品に影響を与えたことで知られており、特に「マトリックス」は小説中に出てくる用語となっている。

『ニューロマンサー』Apple TV+向けに全10話のTVドラマ化が決定。サイバーパンク小説の嚆矢が映像化_002
(画像はAmazonより)

80年代後半にはアドベンチャーゲームになったこともある本作だが、映像作品としては長らく実現してこなかった経緯を持っている。

今回のTVドラマ版は、スカイダンス・テレビジョンとアノニマス・コンテンツが共同制作し、グラハム・ローランド氏と、J・D・ディラード氏が製作を務める。またJ・D・ディラード氏はパイロット版の監督も務める予定だ。

はたして『ニューロマンサー』はどのように映像化されるのか。今後の続報に期待したい。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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