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書籍『SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に』が発売開始。70年代半ば~80年代の黄金期を中心に岡田史子氏、竹宮恵子氏、萩尾望都氏、山岸凉子氏、山田ミネコ氏などSF少女マンガの魅力を紹介

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筑摩書房は、長山靖生氏の書籍『SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に』を発売開始した。

全384ページ。価格は単行本が税込2200円。Kindle版が1980円。

『SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に』は、『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』 で第31回日本SF大賞を受賞するなどした、評論家の長山靖生氏による書籍。

SF少女マンガはどのような創作上の冒険があったのか。1960年代から少女マンガの時代が始まり、70年代半ばになると優れたSF作品が続出し、SF少女マンガ黄金期が到来。岡田史子氏、竹宮恵子氏、萩尾望都氏、山岸凉子氏、山田ミネコ氏らが頭角を現す。ファンタジー的作品も含め、揺籃期から現在までのSF少女マンガの歴史を、SF評論の第一人者が語りつくす。

書籍『SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に』が発売開始。70年代半ば~80年代の黄金期を中心にSF少女マンガの魅力を紹介_001
(画像はAmazonより)

目次は以下の通り。

【目次】
はじめに――SF少女マンガ黄金期伝説

第1章 SF少女マンガ概史――分かりやすさと独自な表現のはざまで
1 マンガ表現はどうやって生まれたか
2 少女マンガの揺籃期
3 少女にSFは分からない?
4 SFブームと少女マンガ
5 女性SFは何を描くのか

第2章 挑発する女性状理知結晶体
1 山岸凉子――抑圧と理知の先にあるもの
2 倉多江美――シュールで乾いた宇宙
3 佐藤史生――科学と神秘の背反する魅力
4 水樹和佳――王道SFロマンを求めて
5 「見えない壁」と「見える壁」を超えて

第3章 思考するファンタジー
1 少女マンガSFの詩人・山田ミネコ
2 大島弓子――少女の心象はハラハラと舞い散る
3 共同制作と見せ場主義のエンタメSF・竹宮恵子
4 少女感覚とSFファンタジー

第4章 時を超える普遍を見つめて――萩尾望都の世界
1 SFは自由への目醒めをもたらす
2 萩尾SFの絵画論的・音楽論的宇宙観
3 多様な異世界生命体と性別の揺らぎ
4 危機から目を逸らさず、希望を捨てず

第5章 孤高不滅のマイナーポエットたち
1 岡田史子――その花がどこから来たのか私たちはまだ知らない
2 内田善美――圧倒的画力が創り出すファンタジー世界
3 高野文子――絶対危険神業

あとがき
主要参考文献

『SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に』は発売中なので、気になった人は購入を検討してみてはいかがだろうか。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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