株式会社ライツキューブより、昨年9月に韓国内で公開されたホラー映画『雉岳山(チアクサン)』の日本公開が8月23日(金)からシネマート新宿ほか、全国で順次公開すると決定した。
映画『雉岳山』は、約40年前に起きたとされる都市伝説事件のことを知らずに、5人のマウンテンバイクサークルのメンバーが「雉岳山」へと入っていく。そこで彼らは奇妙な現象に巻き込まれていく……というもの。ユン・ギュンサン、キム・イェウォン、イ・テファン、ペ・グリン、ヨン・ジェウクらが主演を務め、キム・ソヌンが監督と脚本を担当している。
※本トレーラーはマレーシア最大の映画上映会社「GSCinemas」より公開されている映像です。
本映画は実在する都市伝説をモチーフにした映画で、1980年に実際の原州市にある「雉岳山」で18個のバラバラに分割された死体が見つかったというもの。はじめに登山客と思われる男性がバラバラになった状態で発見されたのを皮切りに、毎週1回のペースで合計10体の死体が発見されたという事件だ。
この事件の不可解な点はあまりに精巧な切断面にある。切断面はレーザービームで切られたかのように滑らかに切断されており、死体はすべて一寸の誤差もなく正確に部位別に18個に切断されて発見された。当時このような切断ができる道具など存在していなかったため、被害者の情報などもマスコミに公開されず、捜査は秘密裏に行われたとされていることから、都市伝説として生まれたようだ。
しかし、実在する「雉岳山」のイメージを損なう可能性があるとして原州市が制作会社を相手にとって法的措置を取ると宣言。タイトルとセリフの一部変更を要求するなど、本映画の公開はスムーズと呼べるものではなかった。
裁判長の判断により、表現行為自体を禁止することは「表現の自由」を規定する憲法に反するという理由から、この申請は通ることはなく無事公開される運びとなったようだ。
ホラー映画『雉岳山(チアクサン)』は日本で8月23日(金)からシネマート新宿ほか、全国で順次公開が決定。ホラー作品に興味のある方は、ぜひ映画館に足を運んでみよう。