現実に存在する財布を購入して謎に挑むミステリー『人の財布』などを手がけた第四境界は、7月11日(木)に株式会社ギビングリリーフ(以下、ギビングリリーフ)を調査してほしいと公式Xアカウントにて告知した。同時に、ギビングリリーフのヒントが隠されていると思わしき給与明細が発売中だ。商品ページには、「どうかこの会社を調べて█を███してください。」と記載されている。
6月3日(月)にはるか氏が自身のはてなブログにて公開している情報によると、2011年に設立されたギビングリリーフは本社が神奈川県の横浜市に置かれており、「あなたに支援を」という企業理念を掲げているという。
はるか氏は、ネット上で「ギビングリリーフの給料は平均と比べて低水準なのでは」、「個人情報を集めて売りさばいているのではないか」という噂を聞きつけ、真意を確かめるために調査を行ったがそれらしき証拠は見つからなかった。また、ギビングリリーフのホームページのお問い合わせフォームも停止していたため、連絡が取れなくなっている状態だ。
ギビングリリーフの公式サイトに掲載された採用条件は以下のとおり。
基本給は月給23万円~+賞与年1回
昇給は年に1回
各種社会保険完備
交通費支給(月上限5万円)
資格手当・特殊勤務手当あり
はるか氏は、大卒者の初任給の平均額が約21万円と計算し、ギビングリリーフの給与待遇は低水準というほどではないと推論を出すが、基本給23万円には30時間分の普通残業手当が含まれている点を指摘する。
また、はるか氏がさらにギビングリリーフの給与について調査した結果、本物の明細書を販売しているサイトにて、ギビングリリーフの給与明細が出品されているページを発見する。
記事執筆時点でギビングリリーフの給与明細以外の商品は売り切れており、残るは18歳女性の残したギビングリリーフの給与明細のみだ。商品の説明には「どうかこの会社を調べて█を███してください。」という謎のメッセージが記されている。
なお、この商品は以前より発売されていた「人の████」と同一の商品となっている。
ギビングリリーフの公式サイトによると、この会社は日常生活のお手伝いとしてお買い物の代行から家事・掃除のお手伝い、ビジネスコンサルティング、ゴミの処分に悩んでいる、ストーカーに追われている、行方不明になった知り合いを探している、などのトラブル解決まで、非常に幅広い事業を展開しているようだ。
ギビングリリーフの公式サイトにて公開されている動画では、朝霧(あさぎり)という女性が事業事例が紹介している。一例として、「脱走した飼い猫探しを手伝ってほしい」という依頼に対しては、“ご依頼主のご自宅付近を捜索”したとして、下水道の排水路や茂みを探して、無事にきなこちゃんを発見できた事例だ。
なお、ギビングリリーフの公式サイトのエントリーページには、自社の社員から友人や知人などを紹介してもらうリファラる採用のみ受け付けている旨が記載されており、ギビングリリーフの社員が推薦する者のみエントリーすることが可能となっている。紹介された者であれば、推薦コードを入力してエントリーできるようだ。
あなたは「ギビングリリーフ」という会社を知っていますか?
— 第四境界 (@daiyonkyokai) July 11, 2024
どうかこの会社を調べて、█を███してくださいhttps://t.co/wS3e7YYDB1 pic.twitter.com/59m05ahHJs
ギビングリリーフの給与明細は販売サイトにて3800円で販売中だ。
なお、ギビングリリーフの調査を依頼した第四境界は、これまでも実在するWebサイトを舞台とした体験型ミステリーゲーム『かがみの特殊少年更生施設』や、『人の財布』などのタイトルを手がけてきたクリエイター集団だ。ギビングリリーフの真相を確かめたい人は、ぜひ給与明細を購入してみてほしい。