Hooded Horseは合同会社 Minakata Dynamicsとパートナーシップ契約を締結し、同スタジオのネコとネズミをテーマにしたシティビルダー最新作『Whiskerwood』のパブリッシングを手掛けることを発表した。
現時点で価格や発売予定日などは告知されていないものの、今後Steam上で早期アクセスが行われる予定とのことだ。
『Whiskerwood』はネズミを主人公にしたコロニーシムだ。海に囲まれた島を舞台に、木や山を切り開き、畑や漁業を管理し、加工品の生産施設などコロニーに必要なものを少しずつ整備しながら街の規模を大きくしていく。
畑や井戸のような単純な生産施設から、ベルトコンベアやエレベーター、滑り台などをふんだんに使い、小さな港町を巨大な港湾都市へと成長させていくのだ。島の土地は限られているため、大規模な拡張を行うためには「垂直方向での発展」が重要なポイントになるという。
街の発展には水や食料と言った基礎的な資源から、寒波を防ぐための暖房施設、幸福度を高めるための公演や噴水まで、ネズミたちの様々なニーズを満たしながら進めていく必要がある。さらにゲームにはネズミたちを支配する猫の勢力についての言及もあり、コロニーの発展は彼らからの要求を満たすように進めていかなければならないという。支配者からの要求は、時にネズミたち自身の幸福と相反することもありそうだ。
本作では鉱石や木材といった基本的な資源だけでなく、キャンドルや織物といった加工品、スパイスや紅茶のような贅沢品まで、40種類もの商品がコロニーの発展段階に応じて採取・製造可能になっており、それらはネズミたちの欲求を満たすことはもちろん、支配者たる猫を満足させるためにも必要になるという。
とはいえネズミたちが我慢できる猫の支配にも限界がある。Hooded Horse CEOのTim Bender氏は「ボストン・チーズ会事件が見れる」ともコメントしており、ネズミ対ネコの独立戦争に発展する展開もあるのかもしれない。
全体的なビジュアルやゲームのコンセプトなどは、ビーバーのコロニーを建設していく『Timberborn』からの影響を強く感じさせるが、こうした商品数の多さや猫という外部要因などは本作独自の要素であり、また海という立地を生かしたまちづくりにも興味深いものがありそうだ。そのほかにもゲームには、他のネズミ族との交易や海賊との交易、海戦の発生といった要素も紹介されており、こちらも期待できそうだ。
本作は現段階でリリース時期などは告知されていないものの、Steamでの早期アクセスを行う予定とのことなので、興味のある方はストアからウィッシュリスト登録するなどして続報を待つといいだろう。
プレスリリースの全文は以下の通り
ネコとネズミが覇権を巡る都市建設ゲーム『Whiskerwood』
帝国主義的なネコたちによる圧政下で懸命に働くネズミたちを描いた最新作がHooded Horseから登場!
2024年7月16日 – Hooded Horseは、シミュレーション重視のストラテジーゲーム『Railgrade』の開発元として知られる合同会社 Minakata Dynamicsとパートナーシップ契約を結び、同スタジオのネコとネズミをテーマにしたシティビルダー最新作『Whiskerwood』のパブリッシングを手掛けることを発表いたします。
『Whiskerwood』では、ネコの支配者による圧政の下、未開の地で勤勉なネズミたちの住処を築くことが目標となります。複雑なシミュレーションや40種類以上のアイテムを扱う生産チェーンの管理、そして古来より続くネコとネズミのライバル関係を描いたシティビルダーです。
ネコの支配が海を越えて広がるにつれ、ネズミたちは危険な旅に駆り出されるようになった。あらゆる資源が豊富な前鼠未踏の島々に到着したネズミたちは、ネコさまからの増え続ける要求に応えるため、急いでコロニーを築かなければならない。しかし、コロニーが成長するにつれ、ネコさまはさらに貪欲に。そして、すべてのネズミたちは選択を迫られる──この圧政的な肉球に仕え続けるか、ヒゲを掲げて反旗を翻すか。
『Whiskerwoode』の主要な特徴:
木や鉱石などの原料から、好意を集めることでアンロックできる家具やお茶などの贅沢品まで、収集や製造、交易を通して入手できる40種類以上のアイテム
上下立体的な都市計画:最適な結果を求めて、空高く建設を進めても、地下深くに穴を掘ることも可能
複雑で奥深い物流システム──水道ポンプやベルトコンベア、リフトなどなど!アイテムがAからBまで迅速に届くようにし、ヒーターや灌漑などのインフラも整備しよう
新しいポリシーをアンロックして、他のネズミ勢力やライバル海賊(敵にも味方にもなる)との外交を有利に進めよう
コロニーの成長に合わせて新しい生産方法を研究開発し、生産ラインを自動化して効率の最高を目指そう
コロニー外への影響力を拡大するための戦略的要素──武力行使が必要となれば、ターン制の海戦戦闘が発生する
Hooded Horse CEO, Tim Benderより
「ネズミはいつも勤勉で働き者のようですし、コロニーシム/シティビルダーに最適なキャラクターだと言えます。個人的にはネコが好きですが、ネコが商業帝国を運営するだなんて。そしてなにより、ボストン・チーズ会事件が見れるなんて最高じゃないですか?」
合同会社 Minakata Dynamics スタジオ代表, Daniel Dresslerより
「『Whiskerwood』は、私たちのパッションプロジェクトであり、10年に渡る都市建設プロトタイプの集大成です。Hooded Horseと共に働けることを光栄におもいます。彼らのビジネスに対する姿勢のおかげで、プレッシャーを感じることなく『Whiskerwood』を最高のものにすることができました。」
『Whiskerwood』は、日本語に対応するほか、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、トルコ語、ウクライナ語、ロシア語、ブラジルポルトガル語、簡体字、繁体字、韓国語に対応予定です。
『Whiskerwood』は、PC向けに早期アクセスとして、Steamにてリリース予定です。
Hooded Horseについて
Hooded Horseは、世界中のパートナーたちと共に、深い戦略性・戦術性を備えたゲームを提供するパブリッシャーです。2019年に1つのタイトルから始まった同社のポートフォリオは、現在31作品にまで成長し、その数を現在も増やし続けています。弊社のミッションは、開発者たちが好きなことを継続しながら、世界クラスの体験を提供できるように支援してゆくことです。『Manor Lords』の遠い過去から『Against the Storm』の呪われた森、そして『Terra Invicta』や『Falling Frontier』など、宇宙の深淵に至るまで、さまざまな体験を提供します。
弊社の詳細情報は、こちらからご覧ください:STEAMパブリッシャーページ, X(旧Twitter), Facebook, YouTube, Discord, 公式ウェブサイト
合同会社 Minakata Dynamicsについて
Minakata Dynamicsは、日本の東北地方を拠点とした小規模な独立系ゲーム開発スタジオで、奥深く重層的なゲーム要素を持ったシステム重視な体験の制作に注力しています。同スタジオは、WindowsやNintendo Switch、Sony PlayStation、そしてXboxなどのプラットフォームに向けた開発を行っています。過去には『Railgrade』を開発しており、現在はネコとネズミのシティビルダー『Whiskerwood』の開発に取り組んでいます。