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森見登美彦『シャーロック・ホームズの凱旋』Kindle版が50%ポイント還元セール。“ヴィクトリア朝京都”を舞台にした摩訶不思議なホームズ譚。抜群にユーモラスな筆致でスランプに陥った寺町通り221Bの名探偵を描く

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森見登美彦の最新長編小説『シャーロック・ホームズの凱旋』のKindle電子版が、現在50%ポイント還元を行うセールを実施している。電子版書籍は1940円だが、半額分にあたる970円分がポイントとして還元される。

森見登美彦は「京都」を舞台にした摩訶不思議でヘンテコな小説をいくつも執筆している作家で、『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』など映像化された作品も多い。

『シャーロック・ホームズの凱旋』は同氏が執筆した長編作品のうちでは現在最も新しいもの。「ヴィクトリア朝京都」という字面だけでも口角が歪みそうな街を舞台に、誰もが知る名探偵「シャーロック・ホームズ」が活躍したり、あんまり活躍しなかったりする物語を描いている。

タイトル通り「ホームズ」を題材にしていることは間違いないのだが、パスティーシュやパロディかと言われるとちょっと違う感じもし、探偵小説的・推理小説的な書物かと言われればあんまりそうでもないという不思議な小説。

それでいて読者をケムに巻くような著者らしいユーモラスで饒舌な語りの面白さは本作でも健在。換骨奪胎された原作ホームズの登場人物たちや、物語後半にかけての大転回も見どころとなっている。

なお本書のKindle版50%ポイント還元のセールは、11月21日まで。

ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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