ゲリラゲームズの開発していた『KILLZONE(以下、キルゾーン)』シリーズについて、海外メディアVIDEOGAMERがシリーズ作品で作曲を務めたJoris de Man氏にインタビューを行っていた。氏はゲリラゲームズにおいて『キルゾーン』1~3および『Horizon』シリーズ2作品の作曲を担当した人物だ。
それによると、シリーズ復活の可能性について尋ねられた氏はファンたちの声は理解しつつも「それが起こるかどうかは分からない」とし、また「リマスターは成功するだろう、しかし新作については分からない」としている。「人々はもっとカジュアルでクイックなものを求めているのかもしれない」とも語っており、『キルゾーン』シリーズの需要を測りかねている様子だ。
『キルゾーン』シリーズは、ゲリラゲームズが開発し、PS2からPS4にかけて発売されていたFPSシリーズ。本シリーズは、プレイステーションを代表するFPS作品として親しまれていた。近未来を舞台とした戦争描写が特徴だ。「ヘルガスト」という、赤く目を光らせた黒いマスクのキャラクターを描いたパッケージを覚えている方も多いだろう。
そんな『キルゾーン』シリーズだが、シリーズの展開としては2014年にリリースされた『KILLZONE SHADOW FALL』を最後に途絶えてしまっているのが現状だ。ゲリラゲームズはその後『Horizon』シリーズという新たな機軸を打ち立てたとはいえ、海外掲示板Redditなどでは『キルゾーン』の復活を望む声も多い。
現在ではプレイする手段が限られているだけに、シリーズ作品をまとめたリマスターの発売はファンたちの望むところだろう。ただ、ゲリラゲームズの見解としてはアートディレクターのRoy Postma氏が2024年のThe Washington Postによるインタビューにて「(キルゾーンは)チームとしてやることは終えた」と語っている。
しかし、『キルゾーン』関連の展開が完全に止まっているわけではない。昨年12月に同じくプレイステーションのファーストタイトルである『HELLDIVERS 2』内にて『キルゾーン2』とのクロスオーバーがアナウンスされ、注目を集めていた。

『キルゾーン』シリーズは、プレイステーション・ファーストのFPSとしてその歴史において重要な位置を占めている。果たして今後、シリーズに何らかの動きはあるのか、ゲリラゲームズおよびプレイステーションの動向が気になるところである。