2025年6月中旬にMicrosoftが配信した「Windows Update」について、適用した一部のパソコンでOSが正常に起動しなくなる問題が相次いでいる。
これを受け、6月17日時点でマウスコンピューターや富士通、GIGABYTE(ギガバイト)といったPCメーカー各社より注意喚起と対応策が発表されている。
マウスコンピューター
マウスコンピューターは6月16日、一部のノートPC製品において、Windows Update適用後にOSが起動しない不具合を確認したと発表した。症状としては、メーカーのロゴ画面から先に進まない、あるいは「自動修復を準備しています」の画面で停止するといったものが報告されている。
同社は原因を「システム構成とWindowsUpdateの整合性に起因する問題」としており、対策BIOSの更新を進めている。6月17日時点で対策が進められている対象製品は以下の通り。
【更新用BIOS公開済】
mouse A5
mouse B5
mouse F7
mouse K5
mouse K7
DAIV S4
DAIV R6
MousePro C4
MousePro G4【準備中】
G-Tune E4
G-Tune E5
G-Tune P5
G-Tune P7
DAIV 4N
DAIV 5N
MousePro L5(6月17日、公式サイトより引用)
富士通・富士通クライアントコンピューティング
富士通株式会社および富士通クライアントコンピューティング株式会社は、一部のデスクトップパソコンおよびPCワークステーションにおいて、6月11日に公開されたWindows Updateを適用後に起動できなくなる場合があると発表した。6月13日以降、一時的に該当のWindows Update配信を停止している。
対象となるのは、2015年から2018年に販売された一部の「ESPRIMO」シリーズおよび「CELSIUS」シリーズ。なお、問題が起きないと確認された機種については、順次配信停止を解除するとしている。6月17日時点での対象機種は以下のとおり。
富士通発表の対象機種
2016年下期モデル
ESPRIMO D556/P、D556/PX、D586/P、D586/PW、D586/PX、D956/P、Q556/P、Q556/PW、Q956/MRE
CELSIUS J550、W5502015年下期モデル
ESPRIMO D556/M、D556/MX、D586/M、D586/MW、D586/MX、D956/M、Q556/M、J529/FA、N529/FA
CELSIUS J550、W550(6月17日、公式サイトより引用)
富士通クライアントコンピューティング発表の対象機種
2016年10月発表モデル
ESPRIMO WD1/A3、ESPRIMO WD2/A32016年1月発表モデル
ESPRIMO WD1/X2015年10月発表モデル
ESPRIMO WD2/W(6月17日、公式サイトより引用)
GIGABYTE
GIGABYTE Technologyは6月17日、同社製ノートPCの一部機種で、Windows 11の更新プログラム(KB5060842)を適用するとOSが再起動しなくなる事象が発生していると発表した。6月17日時点での該当機種は以下の通り
【該当機種】
GIGABYTE G5シリーズのうち、型番がKF-/MF-で始まる製品
GIGABYTE G6シリーズのうち、型番がKF-/MF-で始まる製品
すべてのGIGABYTE G6Xシリーズ(公式のプレスリリースより引用)
同社はユーザーに対し、改めてアナウンスがあるまで、有線・無線LAN接続を無効にした上で、設定画面からWindows Updateを一時停止するよう呼びかけている。また、万が一アップデートしてしまい不具合が発生した場合は、同社のサポートセンターへ連絡するよう案内している。