株式会社フロム・ソフトウェアより5月30日から発売中のアクションRPG『エルデンリング ナイトレイン』のSteamレビューが、「非常に好評」となっているようだ。
本作は、ローンチ時のSteamレビューでは「賛否両論」のステータスとなるなど、評価が伸び悩んでいた。しかし、以降は好評のレビューも多く寄せられており、発売より2週間たった現在、ゲーム全体のレビューの80%以上が好評であるときに表示される「非常に好評」を獲得している。なおレビューの総数は現時点で約7万2000件だ。

『エルデンリング ナイトレイン』は、同社より2022年に発売されたオープンワールドアクションRPG『エルデンリング』の一部の要素を引き継ぎつつ、まったく異なるゲームデザインで再構築した作品。最大3人で協力して広大な地リムベルドで3日間生き残り、3日目に出現する「夜の王」の討伐を目指していく。
本作はフロム・ソフトウェアの新作、とりわけ2022年の「Game of the Year」を受賞した『エルデンリング』の名を冠することもあり、発売前から多くの注目を集めていた。発売後は初日で世界累計出荷本数が200万本を突破し、6月3日には350万本を突破するなど順調な滑り出しを見せていた。

一方で、本作のSteamレビューでは不評も多く見られるなど評価が伸び悩んでいた。Steamストアページに投稿されている5月30日時点でのレビューは、約1万6000件のうち67%が好評となる「賛否両論」のステータスにとどまっているなど、ユーザーからの評価は好調とは言えなかった。
初日のレビューを詳しく見てみると、『エルデンリング』との比較やUI、そして難易度に言及している方が見られ、「難しすぎる」という評価が多く寄せられていた。本作は「3人協力プレイ」ということを前提に制作されているほか、“徐々に探索できる範囲が狭まる”というある種の時間制限のようなものが存在しており、それが難度に拍車をかけている。
そのため、『ダークソウル』や『エルデンリング』などのひとりでじっくり遊ぶというプレイスタイルとは異なるゲームデザインも評価に影響していそうだ。

しかし、日数が経つにつれて全体の好評の割合が上昇。そして現在、ついに全体レビュー80%以上が好評であるときに表示される「非常に好評」のステータスを獲得した。この変化の背景には、ゲームへの理解が段々と深まっていく中で、ある程度の動き方や難しいからこそ突破した時に得られる達成感など、本作の良い部分を体験するプレイヤーが増えてきたからだと言えるだろう。
直近のレビューを見てみると、「慣れてくるほどに面白くなってくる」「マルチで協力してボスを倒したときの満足感」「フロムシリーズのベテランの人の優しさ」「緩めのコミュニケーション要素」といった声が多く寄せられている。現時点での最初の夜の王「三つ首の獣」のSteam実績も80%を突破していることもあり、多くのプレイヤーが本作の魅力に気づいたのもかもしれない。
なお本作に関しては、フロム・ソフトウェア公式からも「本作は歯ごたえがあり、何度もゲームオーバーを繰り返すかもしれませんが、リムベルドでの経験と学習を駆使して、乗り越えてください。」とコメントが添えられている。意図的に難しく制作されたゲームを、仲間と一緒に突破できた時の喜びは格別だ。
『エルデンリング ナイトレイン』は、PS5/PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steamにて好評発売中だ。なお本作についてはDLCの配信のほか、2人プレイモードや既存の「夜の王」たちの強化版などの追加も予定している。