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『仮面ライダーエグゼイド』ニコニコで無料配信開始。「ゲーム×医療」という異色のテーマを描く特撮ドラマ。神の恵みをありがたく受け取れ!

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仮面ライダーやスーパー戦隊といった東映特撮作品を配信するニコニコチャンネル「東映特撮ニコニコおふぃしゃる」は6月29日、平成仮面ライダーシリーズ第18作『仮面ライダーエグゼイド』(以下、エグゼイド)の配信をスタートした。

2016年の放送当時と同じ毎週日曜日の朝8時に1話ずつ公開を行い、無料期間は3日間(72時間)となっている。ニコニコで公式配信される映像作品(アニメなど)は無料期間が1週間の物が多いが、同チャンネルは異なるため要注意だ。

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(画像は「仮面ライダーWEB」より)

本作は「ゲーム×医療」という異色のテーマを描く特撮ドラマ。人体に直接感染し、ゲーム病を引き起こす新型のウイルス「バグスターウイルス」(コンピューターウイルスの一種で本作における怪人ポジション)から患者を救うために、仮面ライダー達が戦い続ける物語が展開される。天才ゲーマーでありながら小児科研修医でもある宝生永夢(演:飯島寛騎)が主人公。

本作における仮面ライダーは「ライダーガシャット」と呼ばれるゲームソフト型の変身アイテムを用いて、さまざまなゲームジャンルをモチーフにした姿に変身する。戦闘時には「ゲームエリア」と呼ばれる特殊な空間が展開され、さまざまな効果をもたらす「エナジーアイテム」を使用して逆転を図るなど、これまでの特撮作品では見られない要素も特徴だ。

さらに各ライダーの形態には「レベル」の概念が存在し、最初の「レベル1」はSDキャラクターのような衝撃の姿になる。同じ東映特撮で例えるのであれば『がんばれ!! ロボコン』を思い出すような頭身は、幾多の“瞬瞬必生”を見届けてきたシリーズファンすら驚きを隠せなかった。

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(画像は「仮面ライダーWEB」より)

また、幻夢コーポレーションの社長・檀黎斗をはじめとするアクが強すぎるキャラクターや、ゲームを題材にしているからこその衝撃的な展開なども特徴。4クールを通して面白さのギアが上がり続けていたからこそ、放送当時も大きく話題となっていた。

特に檀黎斗を演じる岩永徹也さんの、途中から顕著になっていく怪演は作品を語る上で欠かせない要素となっている。言及すること自体がネタバレになるため詳細は控えるが、檀黎斗の「宝生永夢ゥ!」のセリフだけは見かけたことのある人もいるのではないだろうか。

その人気から檀黎斗は『エグゼイド』終了後も他作品への登場を(なぜか)たびたび果たしており、各世界に与えた影響は計り知れない。東映特撮だけではなく、さまざまな経緯を経て最近は「ライフネット生命」のCMにまで影響を及ぼしている。

書き切れない程の魅力を抱えている本作は一見すると、ゲームという題材や、奇抜なビジュアルと世界観から愛されていると捉えられることもある。しかし、もう一つのテーマである「医療」へ真摯に向き合ったシリアスな物語も見逃せない。

特撮作品に限らず、放送当時の作品を取り巻く空気感を後から感じることに限界は存在するものの、今回の「東映特撮ニコニコおふぃしゃる」での配信はコメント付きのため、作品を取り巻く新たな空気感を楽しんでみてはいかがだろうか。

なお、同チャンネルは多くの動画において、画面上のコメントが裏送りされる仕様となっている。回避策も存在するため、裏送りされたコメントが見辛いと感じた場合は自己責任で調べてみると良いだろう。

電ファミでは『仮面ライダーエグゼイド』に携わったスタッフへのインタビューを過去に敢行している。本作は架空のゲームだけではなく、実在のゲームやハードなども登場しているため、ゲーマーにとっても読み応えがある内容だ。こちらも併せて読みたい。

ライター
小学生の頃は「一太郎スマイル」のタイピングゲームでランキングを席巻することでしか己を証明できませんでした。現在は「広く深く」をモットーに好きなこと・できることを拡大中。積みゲーが多い中、ポケモンだけは万劫末代まで入れ込み続けると思います。

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