RGGスタジオによる新作『STRANGER THAN HEAVEN』。本作は1915年から5つの時代、5つの街を舞台に50年に渡る男たちのドラマが描かれる超ビッグスケールの期待作だ。
6月8日の「Summer Game Fest 2026」では発売日が2027年1月15日であることに加え、伝説のラッパー、Tupac氏などの豪華な追加キャストがゲーム内に登場することも発表され、ますます期待と熱が高まっている。
そんな新情報公開の興奮冷めやらぬなか、メディア向け試遊会であるSGF Play Daysにて本作のデモを一足先に体験することができた。意気揚々と会場に向かった取材者を待ち構えていたのは……
日本刀を持った半裸のおっさんだった。
誰これ!? とリアクションする暇もなく、達人オーラ溢れる居合い斬りで一刀両断されてしまう。しかし、『STRANGER THAN HEAVEN』の主人公・大東真はその程度の困難には屈しない。本作の戦闘システムを使いこなせれば、彼は“漢”へと変貌する。
そう、日本刀を素手でパリィできるほどに。さすがに強すぎるだろ。
会場のデモ版ではそんな緊張感もありつつRGGスタジオらしいケレン味たっぷりな戦闘を体験できたので、以下その模様をお伝えしていく。
また、電ファミYouTubeチャンネルでは今回体験した試遊範囲のプレイ動画も掲載しているので、ぜひあわせてご覧いただきたい。
戦闘は左半身と右半身を別々に操作。“適当じゃ勝てない”歯ごたえだけど、上手く戦えると超気持ちいい
さて、すでに発表されている情報ではあるのだが、本作の戦闘は「左半身と右半身を別々に操作する」という特徴的なアクションを採用している。
具体的に説明すると、コントローラーの左ボタン、左トリガーと右ボタン、右トリガーがそれぞれ左半身と右半身に対応しており、それぞれボタンが弱攻撃、トリガーが強攻撃という操作になっている。弱攻撃でジャブを打ったり、強攻撃でストレートや蹴りを放ったり……という具合だ。
これを駆使して、たとえば左弱→右弱→左弱→右強(※イメージです)という風にうまくコンボをつなげていくのが基本の立ち回りになる。長押しすればチャージ攻撃も可能だ。
この操作方法、今までのアクションゲームの文脈とはやや異なる操作感であり、プレイし始めは少し戸惑った。デモを始めた直後など、街なかのチンピラにボコボコにされてしまったくらいだ。(治安悪くない?)
会場にいたスタッフからも「連打してるだけじゃ勝てないよ」というような説明があったのだが、そのとおり。コンボを繋げることをしっかり意識しないとうまくダメージを稼げず、押し負けてしまう。
しかし慣れてくると、この左右それぞれのボタンでジャブ、トリガーで強めのストレートという操作がかなり直感的にプレイできることに気づいた。右手の指でカチッとやれば右のジャブが出る。そして左手の指をぐっと押し込めば左のストレートが出る。
攻撃が当たった際の重たい音も相まって、「実際に殴っている感」をすごく感じることができて気持ちイイ。両トリガー押し込みでガチっと掴み攻撃に入れるのも、じつに「それっぽい」。
そして戦闘で重要になるのが、「ガード」と「回避」だ。ゲームの全貌はまだ分からないが、少なくとも今回のデモではザコ敵の攻撃であってもけっこう痛いため、いかに攻撃を受けないかが重要になっていた。
特に回避は、ジャストタイミングでおこなえば相手にスキがうまれる。向こうの攻撃をこちらのチャンスに変えることができるので、上手く発動させて反撃でチンピラを吹っ飛ばした時の爽快感は格別だ。
これらのシステムを駆使することで、「得物を手にした怖い人たちに囲まれる」という、現実では絶対に遭遇したくない局面を乗り越えることができた。
ちなみに、本作にはさまざまな種類の武器が存在する。今回の試遊ではバールや包丁といった武器を体験できたが、ゲーム全体ではなんと13種もの武器が登場するとのこと。
触った感想としては、包丁のサクサクと素早く切りつけるコンボが爽快だった。バールのような長物の武器を装備すると、動きは遅くなるが敵を複数体巻き込む強力な範囲攻撃もおこなえる。敵キャラのイカツいお兄さんたちは複数人で襲ってくるのがデフォなうえに、相手も普通に刃物持ってたりするので、こっちが包丁使っても全然ズルくないのもいいよね。
このように、一見すると難しいがしっかり使いこなせば「殴ってる感」のあるパンチの応酬を味わえる、というのが今回の試遊で確認できた本作の戦闘要素だ。従来の感覚で言う「歯ごたえのある戦闘」とはまた違った、ユニークな操作感とシステムであると感じた。
取材者の前に立ちはだかる「半裸のおっさん」。戦いのカギは「パリィ」だ!
長々と本作の戦闘システムを紹介したが、そんな風に「慣れると気持ちいいなー」などと調子に乗り、意気揚々と試遊デモの最終場面である1943年の大阪・ミナミに突入したのだが、そこで筆者を待っていたのは……
日本刀を持った半裸のおっさんだった。
誰!? めちゃくちゃ達人のオーラ出てるし、セリフも登場シーンも一切なく(これはおそらくデモ版であるためだろうが)無言で斬りかかってきて怖い。しかもこのおっさん、油断すると一瞬でこちらのHPの半分近くを削ってくる。大阪怖い。

ガードである程度攻撃はしのげるが、連撃主体で攻撃してくるためすぐにスタミナが切れてピンチになる。さらにずっとガードで立ち止まっていると掴みからの日本刀ぶっ刺し攻撃でとんでもない量のHPを削られる。
頑張ってコンボを当てようにも、向こうはこちらの攻撃を的確にガードしてくる。これは誇張ではなく、会場にいたスタッフからも「最後の敵は本当に強いので、倒せそうになかったらお手伝いします」というお達しがあったほどだ。
そんな明らかにヤバい人相手に、どう立ち向かえばいいのか……。ここで活躍したのが、本作の戦闘アクションにおいてもう1つの大きな要素である「パリィ」だ。
ガード中に左ボタンもしくは右ボタンを押すと操作キャラである真が手を「クイッ」とやるのだが、これを敵の攻撃に合わせて入力すると攻撃をはじいて受け流し、大きな隙を作らせることができる。
このパリィを利用して、相手の猛烈な攻撃をこちらのチャンスに変え、包丁の攻撃で少しずつだが確実にダメージを与えていく作戦で挑む。
すると、数回のチャレンジで見事撃破することに成功した。とはいっても軽々とではなく、用意された回復アイテムをほぼ使い切るくらいギリギリの戦いだった。
やった……。見事、試遊デモをクリア。短い時間でこんなに熱い戦いが楽しめるのなら、製品版の発売も期待できるなあ……と余った時間で余韻に浸っていたのだが、ふと脳裏に疑問がよぎる。
もしかして、日本刀を素手でパリィできるんじゃね?
そしていまやおなじみとなった日本刀のおっさんに再会。デモ版クリアを経て心なしかよりたくましくなった真は武器を捨て、己の拳のみで立ち向かう。
そして、結論を言うと……できました。素手で日本刀をパリィ。残念ながら、会場ではプレイの撮影が制限されていたため本稿ではその様子を視覚的にお届けすることができないのだが、腕に覚えのある方はプレイの際に試してみて欲しい。
これぞまさしく、漢の戦い方……いや、たくましすぎるだろ!
大正~昭和の風景がエモすぎる。早くこの街を練り歩きたい……
最後に少し紹介したいのが、本作の街中の風景の良さ。
既にPVなどでも紹介されている通り、本作は5つの異なる時代を、5つの異なる街で体験することができる。今回の試遊では1915年の福岡・小倉、1929年の広島・呉、そして1943年の大阪・ミナミでの一幕をプレイすることができた。
今回体験できたデモは戦闘にフォーカスしたものであったため、フィールドの様子をそれほど多く確認することはできなかったものの、それでも建物や街を行く人々の生活感あふれる会話、さらには聞こえてくる音楽まで、すべてが“懐かしの日本”(舞台設定がそうなので当たり前だが)で、かなり印象的だった。
もちろん本当にこの時代の日本を知っているわけではないのだが、まるで名作邦画の世界の中を動かしているような感覚だ。
本編ではこの3つの街に加えて1951年の静岡・熱海や1965年の新宿・神室町も登場する。製品版では最新のグラフィックで描かれたこれらの街並みを思う存分練り歩けると考えると、発売がとても楽しみになってきた。はやくあの頃の空気を吸いまくりたい……治安は終わってたけど……。
今回の試遊デモでは、左右の体を別々に操作する独特の戦闘、適当では勝てない緊張感、そして日本刀を素手でパリィする主人公の強者ぶりなど、本作の戦闘要素をぎゅっと凝縮したような濃密な体験を味わうことができた。
始めは戸惑ってボコボコにされたが、慣れて敵をいなせた時の快感がすごい。熟練したプレイヤーはアクション映画のようなクールな立ち回りができそうな気配を感じた。
そしてやっぱり、街のグラフィックやNPCのボイス、服装やBGMなど本作の随所に仕込まれた「懐かしの日本感」は特筆すべきだ。記事中では名作邦画のようだと表現したが、「戦前~戦後の日本を練り歩けるゲーム」というだけでも本作のユニークな魅力と言えるのではないだろうか。
そこにPVで発表されたような豪華キャストが織りなす、RGGスタジオによるストーリーが描かれるというのだから、これはもう「美味しいもの全部乗せ丼」みたいなものだ。
『STRANGER THAN HEAVEN』はXbox Series X|S、PC、PS5向けに2027年1月15日発売予定だ。
みんなも素手で日本刀をパリィしよう!









