Valveが運営する「Steam」は7月16日、決済代行業者やカードネットワーク、銀行、インターネットプロバイダーが定める基準に違反する可能性のあるコンテンツを禁止する新たなガイドラインを公開した。
本規約はSteamworksの開発者向けポータルにて行われたルール改定で明らかになったもので、新たな記述が追加されている。なお、本規約は主に「特定の成人向けのコンテンツ」が対象になるようだ。
Steam has added a new rule disallowing games that violate the rules and standards set forth by payment processors and card networks, or internet network providers.
— SteamDB (@SteamDB) July 16, 2025
At the same time, many incest themed games were removed from the store. pic.twitter.com/JHun6IZWyn
今回のトピックは新たに追加された規約によるもの。全文は以下の通りだ。
15. Content that may violate the rules and standards set forth by Steam’s payment processors and related card networks and banks, or internet network providers. In particular, certain kinds of adult only content.
(Steam の決済代行業者、関連カードネットワーク、銀行、またはインターネットプロバイダーが定める規則や基準に違反する可能性のあるコンテンツ。特に特定の種類のアダルトコンテンツ。)
規約改定を受けて、すでにSteamからは多くのゲームが削除されており、主に「近親相姦」「性的支配(奴隷)」がテーマの作品が対象となっている。削除されたゲームはSteamの非公式データベース「SteamDB」のアプリイベントページから確認可能だ。

なお、本規約改定は近年、クレジットカード会社などの決済代行業者が、独自の規約を強化していることが要因とみられる。実際、昨年にはアダルト系通販サイト「DLsite」「FANZA同人」「とらのあな」などのサービスで一部クレジットカードを利用できなくなり、大きな話題となった。
今後、成人向けゲームを手がけるゲームクリエイターは、本規約も気を付ける必要がありそうだ。