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米任天堂の社長「ダグ・バウザー」氏が退任へ。クッパ(バウザー)の名前で知られ10年以上にわたり米任天堂に在籍してきた人物、後任は女性のデヴォン・プリッチャード氏に

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任天堂は、Nintendo of Americaの社長兼CCOであったダグ・バウザー氏の退任を発表した。後任として、収益、マーケティング、消費者エクスペリエンスにおいて、エクゼクティブゔ・ヴァイス・プレジデントであった女性のデヴォン・プリッチャード氏が発表されている。バウザー氏は2025年12月31日付けで退社し、ブリッチャード氏が2026年1月1日から引き継ぐ予定だという。

前社長であり、“レジー”の名でファンからも愛され、プロモーション映像で岩田聡氏と共演したことでも知られるレジナルド・フィサメイ氏。彼から引き継ぐ形で、2019年にNintendo of Americaの社長となったバウザー氏は、バウザー(クッパ)の名を冠していることで交代時に注目を集めた人物だ。2017年に発売された初代Nintendo Switchから、2025年にローンチとなったNintendo Switch 2まで、ふたつの世代のゲームハードを米市場において牽引してきた。

Business Wireなどで配信されたプレスリリースによれば、ダグ・バウザー氏は10年以上にわたり複数の要職を歴任。対してデヴォン・プリッチャード氏は、ゲーム業界で19年のキャリアを持つベテランとなる。プリッチャード氏は取締役会にも参加し、任天堂の執行役員にも就任する。このほか今回の役員人事においては、柴田聡氏が任天堂株式会社の常務執行役員兼取締役を務めながら、米任天堂の最高経営責任者(CEO)となる。

任天堂はプレスリリースで続けて、北米市場でNintendo Switchを牽引してきたバウザー氏について、「人々のゲームの遊び方を変え、幅広い消費者に新たな体験をもたらすという約束を果たすことができた」と実績を称賛。ほか、近年の任天堂が推し進めている任天堂IPの映画やテーマパークといったエンターテインメント事業においても、大きな役割を果たしたと伝えた。後任のプリッチャード氏、そして柴田氏、現任天堂社長の古川俊太郎氏も、バウザー氏の実績を称賛するコメントを寄せた。

バウザー氏はリリースの中で、「私のもっとも古いビデオゲーム体験のひとつは、アーケード版の『ドンキーコング』をプレイしたことです」と語る。それ以来、氏とその家族にとって、任天堂のあらゆるものが情念の対象であり続けたという。米任天堂を率いたことを、生涯に一度の栄誉であり、チームの業績と消費者に提供してきた体験でそれぞれ成し遂げたことに誇りを持っていると締めくくった。

※2015年における、まだ米任天堂の社長となる前のバウザー氏

プリチャード氏は、マーケティング、ビジネスアフェアーズ、パブリッシャーリレーションズなどの分野で幹部職を歴任。冒頭でも伝えたように、現在はNintendo of Americaの収益、マーケティング、コンシューマーエクスペリエンス担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めている。「この新しい役割を引き受けることができて、大変光栄に思いますし、興奮しています」とプリッチャード氏はリリースの中で語っている。

編集者
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

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