※本稿では話題となっている「ステイゴールド」のキャラストーリー1話~4話の内容について触れています。未読の方はネタバレにご注意ください。
12月21日、アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』において、新たな育成ウマ娘として「ステイゴールド」が実装された。
そのキャラストーリー内での描写が、『ウマ娘』の世界観に関わる重要な設定に触れているとしてXなどのSNSを中心に話題となっている。
なお、キャラストーリーの第4話までは、育成ウマ娘未所持でも期間限定で視聴することが可能だ。
今回実装されたウマ娘・ステイゴールドは、好奇心が旺盛で無類の旅好きというキャラクターだ。無茶な旅程を組んでは気ままな放浪を始め、長い間帰ってこないことも多い。しかし、常に飄々としながらもどこか達観したその人柄から、学園の“個性派なウマ娘”たちには「不思議と、愛さずにはいられないお方」として慕われている。

そのモデルとなった実在の競走馬「ステイゴールド」は、1994年生まれ。重賞初勝利まで28連敗を喫しながら、G1でも2着4回と惜敗が続いたことから、稀代の「シルバー・ブロンズコレクター」として多くのファンに愛された。
引退レースとなる50戦目の海外レース・香港ヴァーズでは、ついに悲願のG1初制覇を成し遂げ、その競走生活に有終の美を飾った。種牡馬としても、オルフェーヴルやゴールドシップなど、本作でもウマ娘として登場する数々の名馬を輩出したことで知られている。
話題となっているストーリーにおいて今回特に注目を集めているのは、彼女が語る「ある旅の話」である。
公式サイトにおいて「ウマ娘」とは、「別世界の名前と魂を受け継いで、“尻尾と耳”そして“超人的な走力”を持つ」とされている。今回、彼女が語った内容は、この「別世界の記憶」や「魂の継承」という概念に対し、これまでになく踏み込んだ描写となっているのだ。
彼女は、惜敗を重ねながらも走り続け、やがて「異国の地で唯一無二の栄光(おうごん)」を掴んだという、「あいつ」の数奇な旅路について語る。その内容は、まさしく前述した実在の競走馬・ステイゴールドのキャリアそのものだ。そして、彼女自身もその旅路を「面白そうだから」という理由で『辿りたい』と口にするのだ。
話を聞いたトレーナーは、どこか言い知れぬ懐かしさを覚え、その「あいつ」と呼ばれた存在の蹄跡(たびじ)に強く惹きつけられていく。
やがて、たづなさんを通じて彼女の名前を知り、再びその走りを目の当たりにした時、トレーナーの中で存在しないはずの過去の記憶と、目の前のウマ娘の姿が重なり合うような描写がなされている。
XなどのSNS上では、彼女が語る「あいつの旅路」が『ウマ娘』という作品の根幹である「別世界の名前と魂を受け継ぐ」という設定に直接触れている点に、多くの注目が集まっている。
過去に実装されたウマ娘「ネオユニヴァース」や「マンハッタンカフェ」でもあった、別世界に関連する不思議な感覚や特異な視点を持つウマ娘たちと並べ、彼女の描写について考察するファンも少なくない。
ウマ娘・ステイゴールドのキャラストーリー第1話から第4話は、1月19日の期間限定で、誰でも視聴可能。彼女の旅路が、『ウマ娘』の世界でどのように紡がれるのか。その「黄金の旅路」の始まりと行く末は、ぜひ自身の目で確かめてみてほしい。



