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『マイクラ』のレッドストーン回路で「ChatGPT風AI」を実現するプレイヤー現る。約4億3900万ブロック分に相当する超巨大ボリューム

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YouTubeにて『マインクラフト』などの動画を投稿しているsammyuri氏は9月29日、『マインクラフト』内にて「ChatGPT」風の生成AI「CraftGPT」を制作したと発表した。

このプロジェクトは『マインクラフト』内のレッドストーン回路などを用いて、会話が可能なAIを実現するというもの。その体積は「1020×260×1656」(≒4億3900万)ブロック分という超巨大なサイズとなっており、構造全体を映すため、動画の撮影にはMODが必要になったとのこと。一方、コマンドブロックや非公式のプログラムは用いておらず、「バニラでも動作するはず」だという。

映像内では、巨大なキーボードの上をプレイヤーキャラクターが走り回ってテキストを入力し、会話を行う姿が映し出されている。例えば「こんにちは、今日の調子はどうですか?(HELLO, HOW ARE YOU TODAY?)」とたずねると、それに対してCraftGPTが「今日はとても幸せな気分です、質問ありがとう(I AM FEELING QUITE HAPPY TODAY, THANK YOU FOR ASKING.)」と答えるといった具合だ。

sammyuri氏によれば、この小規模言語モデルは508万7280個のパラメータを持ち、基本的な英語会話のデータセットを用いてPythonで学習を行ったという。コンテキストウィンドウは64トークンとなっており、短い会話が行える。

ただし応答時間は非常に長く、「Minecraft High Performance Redstone Server」を使用してティックレートを約4万倍にまで上げても応答の生成には“約2時間”を要するそうだ。ティックレートを上げずに応答を生成するには、10年以上かかる可能性もあるとのこと。

sammyuri氏自身もCraftGPTに「過度な期待は禁物」と語っており、このモデルは話題からそれたり、文法的に正しくない応答を生成したり、意味不明な文字列を出力する傾向があるという。動画の会話はCraftGPTの最高レベルのパフォーマンスを示すものであり、平均的にはもっと精度が下がった会話となってしまうようだ。

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(画像はYouTubeより)

とはいえ『マインクラフト』ゲーム内のレッドストーン回路で、会話が可能なAIが制作されたことは間違いない。動画のコメント欄にも「もう何を言えばいいのか分からない」、「釣りかと思ったら本物だった」など、驚きと称賛の声が多数集まっている。

編集者
オーバーウォッチを遊んでいたら大学を中退しており、気づけばライターになっていました。今では格ゲーもFPSもMOBAも楽しんでいます。ブラウザはOpera

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