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「フリーBGM」を企業が使いやすくなる「楽曲の利用申請窓口」がフリーBGM協会に設置。協会に賛同した作曲家に代わって利用許諾を代理で発行し、作曲家個人で管理する権利関係の煩雑さを減らす

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一般社団法人フリーBGM協会は10月22日、同協会の公式サイトにおいて、さまざまなフリーBGM作曲家・配布サイト横断の「楽曲の利用申請窓口」を設置すると発表した。

本窓口は、企業が制作する動画、ゲーム、イベント、CMおよびテレビやラジオなどの放送でフリーBGMを利用する業務利用者向けのもの。利用者がこの窓口から申請を行うと、賛同作家からの委任を受けたフリーBGM協会より利用許諾が代理で発行される。

フリーBGM協会に「楽曲の利用申請窓口」が設置。「フリーBGM」を企業が使いやすくなる_001

2024年1月に設立されたフリーBGM協会は、フリーBGM作曲家と利用者の双方が音楽を安心して制作・利用できる環境を提供することを目指している協会。フリーBGMを公開している「フリーBGMデータベース」やフリーBGM作曲家に関わる情報の収集・発信、情報提供をおもな活動としている。

今回の発表では、フリーBGM協会に賛同しているフリーBGM作曲家の楽曲を企業が「より簡単に」「より安全に」利用できるようになった。協会の公式サイトに「楽曲の利用申請窓口」を設置し、作曲家との非一任型管理契約に基づく代理許諾を開始するという内容だ。

これにより、利用者が窓口から申請すると、賛同作家からの委任を受けたフリーBGM協会より速やかに利用許諾が発行される仕組みとなっている。

本窓口設置の背景には、フリーBGMの利用に、権利を管理する作曲家個人との個別の利用許諾を得る必要がある煩雑さ、フリーBGMの利用許諾に関する法務上の懸念などの課題があったからだという。

今回設置された新しい窓口では、これらの課題を解決することが期待されている。協会が業務利用者と作曲家の間に入って窓口となることで、業務利用者は作曲家と直接やりとりをする必要がなくなり、利用許諾が簡単に取得可能に。

また法務上の懸念については、今回の窓口の設置にあたって協会と協会に賛同した作家が非一任型管理契約を結んでいる。そのため、協会が発行する利用許諾は法務的にもクリアで、企業は権利関係を心配せず安心して楽曲を利用することが可能だ。

新設された「楽曲の利用申請窓口」は、フリーBGM協会公式サイトより申請可能で、フリーBGM協会の賛同作家(一部対象外)の楽曲を対象としている。

以下、プレスリリースの全文を掲載しています


フリーBGM協会が様々なフリーBGM作曲家・配布サイト横断の楽曲の利用申請窓口を設置

ワンストップの窓口でフリーBGMの業務利用における利便性と安全性の向上へ

一般社団法人フリーBGM協会(以下、「フリーBGM協会」)は、2025年10月22日(水)にフリーBGM協会公式ホームページにおいて、企業が制作する動画、ゲーム、イベント、CMおよびテレビやラジオなどの放送でフリーBGMを利用する業務利用者向けに、フリーBGM作曲家・配布サイト横断の楽曲の利用申請窓口を設置し、作曲家との非一任型管理契約に基づく代理許諾を開始しました。利用者がこの楽曲の利用申請窓口から申請を行うと、賛同作家からの委任を受けたフリーBGM協会より速やかに利用許諾を発行いたします。

フリーBGM協会に「楽曲の利用申請窓口」が設置。「フリーBGM」を企業が使いやすくなる_002

画像内の赤枠「楽曲の利用申請」のリンクから申請が可能

■フリーBGMの業務利用における課題

フリーBGM協会では、これまで動画やゲーム、またテレビやラジオなどのコンテンツ制作を行い、日頃から業務で楽曲を利用している企業の方々へフリーBGMについてご案内する機会がありました。しかし、現場の声としてフリーBGMを業務で利用する上では以下のような懸念があると指摘をいただきました。

1)フリーBGM作曲家へ個別に利用許諾を得なくてはいけないことの煩雑さ

これは、一般的にフリーBGMの楽曲の権利は作曲者自身が管理するというフリーBGMの権利管理の特性によるものであり、日々大量の楽曲を利用する業務において個別にライセンスを確認したり作曲家へ連絡を取ったりするという作業はかなりの時間を所用してしまうという現状があります。

2)フリーBGMの利用許諾に関する法務上の懸念

今日ではコンテンツの活用方法は多岐に渡り、イベントや放送など特定目的のために制作したコンテンツを、動画配信サイトなどの別のプラットフォームで公開することも一般的になっています。コンテンツの再利用やマルチユースを考慮した時、ライセンスの記載だけでは企業の法務部では楽曲の権利により慎重にならざるを得ず、フリーBGMの利用に踏み切れないという現状がありました。

■解決策としての「非一任型管理契約による代理利用許諾」

上記を受け、フリーBGM協会ではフリーBGM作曲家との非一任型管理契約を行い、楽曲の利用申請窓口を通じた代理許諾を行うことによってこれらの課題解決に取り組みます。まず、「利用許諾を得る煩雑さ」は、協会が業務利用者と作曲家の間に入って窓口となることで、業務利用者は作曲家と直接交渉をする必要がなくなり、速やかに利用許諾を得ることができます。

また、「法務上の懸念」については、今回の楽曲の利用申請窓口の設置にあたり、フリーBGM協会とフリーBGM協会賛同作家は非一任型管理契約を結び、フリーBGM協会は賛同作家からの委任を受けて利用許諾の代理発行を行います。

このように、非一任型管理契約による楽曲の利用申請窓口はフリーBGM協会が指摘を受けた課題に対して解決策を提示するものになっています。フリーBGM協会はこのような利用者がより簡単に安心してフリーBGMが利用できるようになる取り組みを進めてまいります。

<<フリーBGM協会「楽曲の利用申請窓口」について >>

■利用方法

公式ホームページ(https://freebgm.org/ )の上部からリンクされたフォームから申請を受け付けます

■利用許諾の対象楽曲

フリーBGM協会の賛同作家(一部対象外)の楽曲に限ります

<<「一般社団法人フリーBGM協会」について>>

一般社団法人フリーBGM協会は、フリーBGM作曲家と利用者の双方にとって音楽を安心して制作・利用できる環境を提供することを目指します。

団体名:一般社団法人フリーBGM協会

所在地:東京都千代田区平河町一丁目16番15号USビル8F

設立:2024年1月

活動内容:フリーBGM、フリーBGM配布サイト、
フリーBGM作曲家に関わる情報の収集・発信

フリーBGM作曲家向けの情報提供

公式サイト:https://freebgm.org/

ライター
気になったゲームは古今問わず遊ばずにはいられない性格。シリーズ物も大好き。 中学生の時に東方Projectに触れてからゲーム音楽へ目覚め、アトリエシリーズと出会い覚醒。普段聴く音楽が9割ゲーム関連となってしまった。 幅広いジャンルのゲームを遊びながら、まだ見ぬゲーム音楽との出会いを求めて日夜探求し続けている。

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