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タイトーが初の国産クレーンゲーム機「クラウン602」情報提供を呼びかけ。現存情報や過去の写真、思い出エピソードまで幅広く募集。「日本の娯楽史を改めて見直し、次世代へ伝えていく」ことを目的とした企画として実施

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タイトーは、1965年に自社が制作・開発した国産初のクレーンゲーム機「クラウン602」の実機や関連情報を募集する全国大捜索プロジェクト「クラウン602を探せ!」を開始している。

誕生から60年の節目に合わせ、“クレーンゲームの原点”とされる同機の現存情報や過去の写真、目撃記録にくわえ、思い出エピソードまで幅広く提供を呼びかけている。

「クラウン602」は1965年に発売されたクレーンゲーム機で、筐体の左右と天板をガラス張りにした上部から見下ろす箱型タイプ。ボタン操作でクレーンが下降し、爪が閉じて上昇、掴んだ景品をそのまま取出口に落とすという、現在のクレーンゲームと共通する基本構造を備えていた。

当時はキャラメルやタバコなどが景品として扱われており、高度経済成長期に登場した画期的な製品として知られている。一方で、時代の変化とともに実機の所在は不明となり、現在はわずかな写真資料のみが残されている。

タイトーは今回のプロジェクトについて、国産初のクレーンゲーム開発から60年を迎える今年、「クラウン602」が果たした役割を改めて見つめ直し、日本の娯楽文化における歴史を次世代へつないでいきたいと説明している。現物の発見だけでなく、当時を知る人々の記憶や記録も広く募り、“幻のクレーンゲーム機”を全国から探し出したい考えだ。

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(画像はタイトー「国産初のクレーンゲーム機「クラウン602」想い出と実機情報を全国募集!」より)

募集期間は2026年1月16日まで。情報提供は特設サイトのフォームのほか、XやFacebookで「#クラウン602」または「#クレーンゲーム60周年」を付けて投稿する形でも受け付けている。

寄せられた情報はタイトーが総合的に判断し、最も有力と認められた応募者を選定。最有力と判断した1名には賞金10万円が贈られる。

また、「クラウン602」やクレーンゲームに関する思い出・エピソードを投稿した応募者の中から抽選で3名に、タイトーの最新製品(ゲームソフト)がプレゼントされる予定だ。

ライター
ゲームの好きなところは、誰でも主人公になれる公平さ。 子供の頃よりも現実に直面する場面が多いから、束の間にゲームをする。 お気に入りのゲームは『UNDERTALE』

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