11月25日、米ウォルト・ディズニー・カンパニー傘下のケーブルテレビ局「FX」は、Ubisoftのゲームシリーズ『Far Cry(ファークライ)』の実写ドラマシリーズ制作を決定した。海外メディアVarietyなどが報じているほか、『ファークライ』シリーズ公式Xでも発表されている。
このプロジェクトは、ドラマ『ファーゴ』などで知られるノア・ホーリー氏と、『フィラデルフィアは今日も晴れ』のロブ・マック氏が、共同クリエイターとしてタッグを組んで手掛けるもの。米国ではHulu、米国外ではDisney+での配信が予定されている。
So uh… remember when we said FARCRY stories always escalate? Yeah. FX took that personally.
— Far Cry (@FarCrygame) November 24, 2025
A brand-new FARCRY anthology series is coming to Hulu with a whole new setting, new cast, and the exact level of chaos your therapist told you to avoid.
Good luck out there. pic.twitter.com/1QINzLTvca
本作は『ファークライ』シリーズにとって初の実写テレビシリーズ化となる。過去には2008年にティル・シュヴァイガー主演で映画化されたほか、2023年にはNetflixでアニメーション作品『キャプテン・レーザーホーク: ブラッドドラゴン Remix』が配信されているが、実写の連続ドラマとしては初の試みだ。
原作となる『Far Cry』シリーズは、2004年に第1作が発売されて以来、2024年で20周年を迎えたUbisoftの代表的な作品である。広大なオープンワールドを駆け巡るファーストパーソン・シューティング(FPS)であり、文明社会から隔絶された孤島や山岳地帯など、法や秩序の及ばない過酷な環境下でのサバイバルを特徴としている。
狂気とカリスマ性を併せ持つ支配者に立ち向かう物語構造や、最新作『ファークライ 6』に至るまで作品ごとに主人公や舞台を一新するアンソロジー形式が、シリーズの伝統として親しまれている。
報道によれば、今回のドラマ版でも原作ゲームの形式を踏襲し、シーズンごとに異なるキャストと舞台設定で物語が展開するアンソロジー形式が採用されるという。マック氏は制作のみならず自ら主演も務める予定だが、具体的なプロットの詳細は現時点では伏せられている。
ドラマ版は、ホーリー氏が手掛ける『ファーゴ』と同様に、シーズンごとにテーマを変えながら、複雑で混沌とした視点を通じて人間性の本質を探求するアクション作品として構想されているとのこと。
制作体制としては、マック氏のMore Better Productions、ホーリー氏の26 Keys、そしてUbisoft Film & Televisionが製作総指揮に名を連ね、FX Productionsが制作を担当する。
