12月19日、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントは、「Peanuts Holdings LLCの持分取得に関する確定契約の締結」というタイトルのリリースを発表した。
リリース内では、スヌーピーをはじめとする「ピーナッツ」事業に関する運営および知的財産管理を担うPeanuts Holdings LLCが、ソニーグループの連結子会社となり、今後はソニー・ミュージックエンタテインメントが同社の経営を指導していくことが報告されている。

「ピーナッツ」とは、スヌーピーやチャーリー・ブラウンをはじめとするキャラクターたちが登場するコミック作品をもととしたキャラクターブランド。原作コミックは、チャールズ M.シュルツ氏により1950年に新聞紙にて紹介され、現在では多種多様な商品、アミューズメントパークのアトラクション、文化イベント、ソーシャルメディアなど、幅広く世界中のファンに楽しまれている。
今回の締結により、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)およびSony Pictures Entertainment Inc.(SPE)は、WildBrainが間接的に保有するPeanuts Holdings LLCの持分約41%のすべてを、間接的に取得する。
その結果、SMEおよびSPEは、Peanuts Holdings LLC全体の持分の80%を間接的に保有し、残りの20%は「ピーナッツ」の原作者チャールズ M.シュルツ氏のファミリーが引き続き保有することとなる。
なお、「ピーナッツ」の権利保有および事業運営は、Peanuts Holdings LLCの完全子会社であるPeanuts Worldwide LLC(PWW)によって引き続き行なわれるとのこと。
そして本取引により、PWWを含むPeanuts Holdings LLCは、ソニーグループの連結子会社となる見込みで、今後は、SPEとの連携のもと、SMEがPeanuts Holdings LLCの経営を主導していくことになる。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
「Peanuts Holdings LLC」の持分取得に関する確定契約の締結
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:村松俊亮、以下、SME)およびSony Pictures Entertainment Inc.(本社:アメリカ・カリフォルニア州、社長兼 CEO:ラヴィ・アフジャ、以下、SPE)とWildBrain Ltd.(旧DHX Media Ltd. 本社:カナダ・オンタリオ州、社長兼 CEO:ジョシュ・シェルバ、以下、WildBrain)は、WildBrainが間接的に保有するPeanuts Holdings LLCの持分約41%のすべてを、SMEおよびSPEが間接的に取得する確定契約を締結しましたのでお知らせします。本取引の完了は関係当局の承認および許可の取得を含む、諸条件を満たすことが条件となります。
本取引の結果、SMEおよびSPEは、SMEが現在保有する持分約39%とあわせ、Peanuts Holdings LLC全体の持分の80%を間接的に保有し、残りの20%は「ピーナッツ」の原作者チャールズ M.シュルツ氏のファミリーが引き続き保有することとなります。なお、「ピーナッツ」の権利保有および事業運営は、Peanuts Holdings LLCの完全子会社であるPeanuts Worldwide LLC(以下、PWW)によって引き続き行なわれます。
本取引により、PWWを含むPeanuts Holdings LLCはソニーグループの連結子会社となる見込みです。今後は、SPEとの連携のもと、SMEがPeanuts Holdings LLCの経営を主導してまいります。
2018年にPeanuts Holdings LLCの持分を取得して以来、SMEはシュルツ家との良好な関係をさらに強固なものにしながら、世界有数のIPとして知られる「ピーナッツ」のコンテンツホルダーとして、「ピーナッツ」に関わるIPビジネスの拡大と、ブランド力の向上を目指してまいりました。SMEは今後も、これまで培ってきたキャラクタービジネスのノウハウやソニーグループのネットワークを最大限に活用し、「ピーナッツ」に関わるIPビジネスのさらなる拡大と、ブランド力の一層の向上を目指してまいります。
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役社長グループCEO 村松俊亮のコメント
75年の歴史を重ねてきた「ピーナッツ」において、SMEは2018年からパートナーシップに参画する機会に恵まれました。今回の持分取得により、今後はソニーグループの幅広いネットワークと叡智を生かし、そのブランド価値を高めていけることを大変嬉しく思います。シュルツ家への敬意を大切にしつつ、WildBrainのサポートも仰ぎ、「ピーナッツ」がこれからも世代を超えて愛される存在であり続けるよう、SPEとともに、引き続き新たな挑戦に取り組んでまいります。「ピーナッツ」をまだ知らない新しい世代とも繋がりを広げて、世界中に「ピーナッツ」の魅力を届けていきます。
Sony Pictures Entertainment Inc. 社長兼 CEO ラヴィ・アフジャのコメント
「ピーナッツ」は時代を超えて愛される不朽のアイコニックな存在です。私たちはSMEの仲間との深い協力関係を大切にし、WildBrainとシュルツ家との意義深いパートナーシップを発展させることを楽しみにしています。私たちは強みを結集することで、「ピーナッツ」という愛すべきキャラクターの未来を守り、次世代に向けて新たな価値を創造するという、非凡な機会を有しています。
WildBrain Ltd. 社長兼 CEO ジョシュ・シェルバのコメント
ソニーは「ピーナッツ」ブランドにおいて信頼のおける長年のパートナーです。彼らであれば、チャーリー・ブラウンやスヌーピー、そしてその仲間たちを安心して委ねることができると確信しています。Peanuts Worldwideのチーム、そしてシュルツ家には、これまでの素晴らしい協力に心から感謝しています。「ピーナッツ」を世界中でさらなる成功へと導いていくため、今後もPWWやシュルツ家、そしてソニーと連携していけることを、心から楽しみにしています。
「ピーナッツ」とは
チャールズ M.シュルツ氏が初めて「ピーナッツ」の仲間たちを世の中に紹介したのは、1950年10月2日。「ピーナッツ」が7つの新聞紙上でデビューを飾った時でした。それ以来、チャーリー・ブラウン、スヌーピーをはじめとするピーナッツ・ギャングは、ポップカルチャーに不滅の足跡を残してきました。Apple TVで親しまれている「ピーナッツ」の番組や特番に加えて、世界中のファンの皆様には、多種多様の商品、アミューズメントパークのアトラクション、文化イベント、ソーシャルメディア、そして伝統的な紙媒体からデジタルまで各種媒体で掲載されている連載コミックなどを通して「ピーナッツ」を楽しんでいただいています。
スヌーピー公式サイト:https://www.snoopy.co.jp/
SME 概要
商号
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
本社所在地
東京都千代田区
代表者
代表取締役社長グループCEO 村松俊亮
主な事業内容
ソニーミュージックグループのヘッドクォーターとしてグループ全社の経営・管理を担うとともに、総合エンタテインメントカンパニーとして多角的に事業を展開しています。ソニーミュージックグループは「アーティスト&ミュージック(A&M)」「ビジュアル&キャラクター(V&C)」「エンタテインメントソリューション(ES)」の3セグメントで構成され、A&Mではレコードレーベル事業やアーティストの発掘・育成・マネジメント事業を、V&Cでは、アニメやゲームの企画・製作・プロデュース等を行なうアニメ関連事業や「ピーナッツ」をはじめとするキャラクターを中心としたIPライセンス事業を展開しており、またESでは、エンタテインメント関連のライブやパッケージ、デジタルソリューションビジネスを推進し、グループ全体で新たなエンタテインメントビジネスの創出にチャレンジしています。
公式サイト
https://www.sme.co.jp/
SPE 概要
商号
Sony Pictures Entertainment Inc.
本社所在地
アメリカ・カリフォルニア州
代表者
社長兼 CEO ラヴィ・アフジャ
主な事業内容
SPEは、ソニーグループ株式会社(本社:東京)の子会社で、世界各地で映画やテレビ番組の製作・買い付け・配給/配信、テレビジョンネットワークやスタジオ運営、新しいエンタテインメント商品・サービス・技術の開発を展開しています。ソニー・ピクチャーズテレビジョンは、世界中に数十もの自社およびジョイントベンチャーの製作会社を持っています。SPEのモーション・ピクチャー・グループにはコロンビア・ピクチャーズ、スクリーン・ジェムズ、トライスター・ピクチャーズ、3000ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズアニメーション、ステージ6 フィルムズ、アファーム・フィルムズ、ソニー・ピクチャーズインターナショナルプロダクションズ、ソニー・ピクチャーズクラシックスの製作スタジオがあります。
公式サイト
https://www.sonypictures.com/
WildBrain 概要
商号
WildBrain Ltd.
本社所在地
カナダ・オンタリオ州
代表者
社長兼 CEO ジョシュ・シェルバ
主な事業内容
WildBrainは、キッズおよびファミリー向けエンタテインメントのリーディング企業です。コンテンツ制作、オーディエンス・エンゲージメント、グローバルライセンスを中核としたフランチャイズ管理の専門性を強みに、自社およびパートナーブランドへの愛着を育み、卓越したエンタテインメント体験を通じてブランド価値を成長させることを使命としています。約14,000本におよぶ豊富なライブラリーを保有し、累計視聴時間1.7兆分以上を記録する同社のYouTubeチャンネル等を通じて、コンテンツは世界中の子どもと家族に届けられています。また、コンシューマープロダクト・ライセンシング事業を担う子会社のWildBrain CPLGは、自社およびパートナーブランドを主要市場で展開し、グローバルにライセンス事業を推進しています。
公式サイト
https://www.wildbrain.com/
Peanuts Worldwide LLCおよびPeanuts Holdings LLCについて
Peanuts Worldwide LLC(PWW)は、チャーリー・ブラウン、スヌーピーをはじめとする「ピーナッツ」事業に関する運営および知的財産管理を担う会社です。ブランドマネジメント、ライセンス契約管理、マーケティング施策の監修、一部エージェント業務などを行なっています。なお、Peanuts Holdings LLCはPWWの100%親会社です。
アドバイザー
本取引に際して、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社はMorgan Stanley& Co. LLCとともに、SMEおよびSPEの単独財務アドバイザーを、Hogan Lovells LLPが法務アドバイザーを務めています。
また、Goldman SachsがWildBrainの単独財務アドバイザーを、Barnes & Thornburg LLPならびにGoodmans LLPが共同法務アドバイザーを務めています。
関連プレスリリース
「Peanuts Holdings LLC」の持分取得完了に関するお知らせ(2018年7月24日発表)
https://www.sme.co.jp/pressrelease/news/detail/NEWS001044.html
©Peanuts Worldwide LLC

