いま読まれている記事

“人間はなぜ「物語」を求めるのか?”を科学・心理学からひも解く書籍『ストーリーテリングの科学』が12月26日に発売。人間の脳と心に注目し、共感を生む物語のしくみを徹底解剖

article-thumbnail-2512252h

フィルムアートは12月26日より、『ストーリーテリングの科学』を全国書店、Amazon等のネット書店にて発売する。

本書は、“人間はなぜ「物語」を求めるのか?”という問題を脳科学・心理学からひも解いていく書籍だ。価格は2400円(税込)となっている。

『ストーリーテリングの科学』は、受賞歴のある作家兼ライター「ウィル・ストー(Will Storr)」氏が手がけ、2019年に海外向けに発売された『The Science of Storytelling』の日本版だ。

書籍内ではプロット重視の従来的な物語理論とは異なり、キャラクターをストーリーテリングの中心に据え、人間の脳と心に注目して共感を生む物語のしくみを徹底解剖するという。

また、登場人物に「欠点」が必要であること、主人公が自分のモデルを疑い、予想外の行動に出るような「着火点」を物語の始めに置いておくこと、各情報の因果関係を「語るのではなく見せる」ことなど、物語作りにおいて大事なポイントが記載されている。

詳細な情報については公式サイトの紹介欄、下記プレスリリース等を確認されたい。

『ストーリーテリングの科学』が12月26日に発売。“人間はなぜ「物語」を求めるのか?”をひも解く書籍_001

本書籍の評価は高く、英国「サンデー・タイムズ」紙のベストセラーリストにランクインするほか、映画『ムーラン・ルージュ』『エルヴィス』脚本家のクレイグ・ピアース氏や『知性の罠』を手がけたデビッド・ロブソン氏などの著名人が称賛している。

また公式サイトでは「小説や映画にかぎらず、マンガ、ノンフィクション、エッセイ、ゲームや動画の制作からビジネスシーン、そして日常的な雑談まで……すべての〈物語の語り手〉に読んでほしい一冊」と紹介されていた。

なお、本書籍の翻訳は、『物語の法則̶̶強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』や『探偵コナン・ドイル』(早川書店)などの翻訳を務めた府川由美恵さんが担当しているとのこと。

『ストーリーテリングの科学』が12月26日に発売。“人間はなぜ「物語」を求めるのか?”をひも解く書籍_002

『ストーリーテリングの科学』の価格は2400円(税込)で、12月26日より発売される。

以下、プレスリリースの全文を掲載しています


⼈間はなぜ「物語」を求めるのか?脳科学・⼼理学から解き明かす、共感を⽣む創作の秘密『ストーリーテリングの科学 脳と⼼をひきつける物語の仕組み』12/26 発売

平素より⼤変お世話になっております。この度、株式会社フィルムアート社(本社:東京都渋⾕区)は、『ストーリーテリングの科学 脳と⼼をひきつける物語の仕組み』を 2025 年 12 ⽉ 26 ⽇(⾦)に全国書店、各ネット書店にて発売致します。

『ストーリーテリングの科学』が12月26日に発売。“人間はなぜ「物語」を求めるのか?”をひも解く書籍_003

すぐれた物語はいかに脳を刺激するのか?
⼈は物語によって他者とつながり、相互に監視し、ときに対⽴もしてきました。物語は、⼩説や映画にかぎらず、新聞からゲーム、歌、夢の中まで、社会のあらゆるところに存在しています。「われわれを⼈間たらしめるのは物語である」「物語はわれわれだ」と著者は⾔います。では、物語を求める⼈間、そして⼈間が求める物語の本質とは、どのようなものなのでしょうか? 本書は、脳科学・⼼理学から⼈間/物語の秘密を解き明かしていく、まったく新しいストーリーテリング論です。

⼀番の特徴は、プロット重視の従来的な物語理論とは対照的に、キャラクターをストーリーテリングの中⼼に据えていること。魅⼒的なキャラクターを作るうえでカギとなるのは、キャラクターの〈⽋点〉。それも、⾃分が正しいと思い込んでいる〈信念〉こそが、キャラクターを唯⼀無⼆にする⽋点なのです。私たちの知覚や認識をつかさどる脳は、実は不合理な進化を遂げた「信頼できない」存在。都合のよい事実だけを取り⼊れ、それに反するものは退けることで、⾃分をヒーローに仕⽴て上げてしまいます。⾃分が信じるものの致命的なまちがいを認識し、⾃分を変えようとするのは⾄難の業。しかし、それを成し遂げ、「⾃分は何者なのか?」「何者になるべきか?」という問いに答えを出そうとするキャラクターが、プロットの原動⼒となります。

本書ではこのように、⼈間の脳と⼼に注⽬して、共感を⽣む物語のしくみを徹底解剖。創作の開始時点から使える実践的な付録も収録し、よりよいストーリーテリングの秘密を余すところなく伝授します。⼩説や映画にかぎらず、マンガ、ノンフィクション、エッセイ、ゲームや動画の制作からビジネスシーン、そして⽇常的な雑談まで……すべての〈物語の語り⼿〉に読んでほしい⼀冊です。

【本書のポイント】
脳や⼼のはたらきを知れば、実際の創作にも役⽴つヒントが⾒えてくる!

◎私たちは、なぜそうするのか、なぜそう感じるのかを、実は知らない。その理由はすべて、脳がでっち上げた作り話にすぎない──それは物語の登場⼈物にとっても同じである。

◎現実世界の私たちと同じように、登場⼈物にも「⽋点」が必要だ。他者を含
む現実をコントロールするための理論や信念に歪みのある⼈物ほど、脳の注意
を惹きつける。

◎⼀度完成した世界に対する認識のモデルを、脳は守ろうとする。主⼈公が⾃分のモデルを疑い、予想外の⾏動に出るような「着⽕点」を物語の始めに置いてみよう。

◎脳は、情報を処理するために、因果関係を作らずにはいられない。因果関係を「語るのではなく⾒せる」ことで、読者を物語に⼊りこませよう。

◎狩猟採集の時代から、物語は部族のプロパガンダとして機能してきた。悪い⾏いを罰し、善い⾏いに報いたいと思うのは⼈間の本能だ。物語にスパイスが⾜りないときは、読者の「道徳的な怒り」をかき⽴てるものは何かを考えてみよう。

著名⼈からも絶賛の声!
★全世界で 15 万部突破!/『サンデー・タイムズ』紙ベストセラー

ストーリーテリングを科学的に解き明かす著者のアプローチほどユニークなものはない。経験の程度によらずすべての作家に、作品を深く、より豊かにするための新たな理解を与えてくれるだろう。
──クレイグ・ピアース(脚本家・俳優/『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』脚本)

本書は、芸術やライティングの科学と同じように、⼈間の本質についても照らしだしている。すでにもう⼀度読み直したくてたまらない。
──デビッド・ロブソン(科学ジャーナリスト/『知性の罠:なぜインテリが愚⾏を犯すのか』著者)

これほどまでに夢中にさせ、いままで読んだもの、書いたものに関する問いを喚起させる本は滅多にない。傑作だ。私は畏敬の念を抱いている。
──アダム・ラザフォード(遺伝学者・サイエンスライター/『遺伝学者、レイシストに反論する』著者)

【⽬次】
はじめに
第1章 世界の創造
第2章 ⽋点のある⾃⼰
第3章 物語的な問い
第4章 プロット、エンディング、意味
付録 聖なる⽋点アプローチ

本⽂について
謝辞
訳者あとがき
註と参考⽂献
索引

【プロフィール】
[著]
ウィル・ストー(Will Storr)
受賞歴のある作家・ライターとして、『ガーディアン』『サンデー・タイムズ』『ニューヨーカー』『ニューヨーク・タイムズ』などの新聞・雑誌に寄稿。ロンドンでストーリーテリングに関する講座をおこなうほか、ワークショップを各地で開催している。著名⼈のゴーストライターとしても活躍。邦訳された著書に『ステータス・ゲームの⼼理学』(原書房、2022 年)がある。

[訳]
府川由美恵(ふかわ・ゆみえ)
明星⼤学通信教育部教育⼼理コース卒。主な訳書にボグラー&マッケナ『物語の法則̶̶強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』、サルバトーレ『アイスウィンド・サーガ』シリーズ(以上 KADOKAWA)、クロン『脳が読みたくなるストーリーの書き⽅』、ボグラー『作家の旅 ライターズ・ジャーニー』、ヨーク『物語の「森」を抜けて』(以上フィルムアート社)、ハーパー『探偵コナン・ドイル』(早川書房)、ハート『ウェイワードの魔⼥たち』(集英社)など。

【本書概要】
『ストーリーテリングの科学 脳と⼼をひきつける物語の仕組み』
ウィル・ストー=著、府川由美恵=訳
発売⽇:2025 年 12 ⽉ 26 ⽇
四六判・並製/320 ⾴/定価:2,400 円+税(税込 2,640 円)
ISBN 978-4-8459-2414-1
発売・発⾏:株式会社フィルムアート社
商品ページ:https://www.filmart.co.jp/books/978-4-8459-2414-1/
amazon ページ:https://amzn.to/485b9YD

ライター
人生をゲームとインターネットでぐちゃぐちゃに狂わされた炭水化物。 特に『Terraria』と『Minecraft』、『SIREN』。絶対許さないからな。 電ファミではニュースライターとして活動してます。
Twitter:@0_5_m_e

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ

インタビュー

インタビューの記事一覧