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小林製薬の動画がカオスすぎる。公式か疑うほどに高純度の“音MAD”で、使用曲は「最終鬼畜妹フランドール・S」

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小林製薬は6月2日、同社の「糸ようじ」のプロモーション用ウェブ動画『糸ようじスルッと入るタイプWEB「最狂ギコギコRemix」篇』を公開した。

一般用医薬品や衛生雑貨の製造・販売で有名な小林製薬だが、今回のウェブ動画が「カオスすぎる」と話題に。記事執筆時点で公式Xの投稿は3万RPに迫る反響を呼んでいるようだ。

動画は同人サークル「COOL&CREATE」のビートまりお氏による東方アレンジ楽曲「最終鬼畜妹フランドール・S」に合わせて、映像も音声も高密度に編集されている。

使用楽曲だけでなく、映像構成に既視感のある視聴者も多いだろう。それもそのはず、動画は正真正銘の「音MAD」として制作されているとしか言いようがない。

「音MAD」とは、ニコニコ動画といった動画サイトが台頭し始めた00年代から急速に発展を遂げた動画の表現手法。すべてがそうとは限らないが、主にアニメやゲーム、テレビ番組などの特徴的な発言やフレーズを素材として切り抜き、音楽やリズムに合わせて編集している点が特徴だ。

「MAD」自体、その特性から著作権者の権利などを侵害しているものが多数を占めるという背景を持つ。

一方でこれらをきっかけに日の目を見るコンテンツや楽曲も少なくはない。近年は(権利関係をクリアした上で)マクドナルドや日清食品といった大手企業もプロモーションに採用するなど、キャッチーな表現手法として注目を集めている。

一方で非常にハイコンテクストでアングラ的な文化のため、いわゆる「音MAD」らしさを企業の立場で再現するのは難しいと言われることも多い。この点で今回の小林製薬によるウェブ動画は「音合わせ」のリアルな質感も含めて、純度の高い「音MAD」になっているようだ。

動画には00年代から現在に至るまでのインターネットで目にしたような、古今東西のネタやミームがふんだんに詰め込まれており、元ネタをすべて列挙するのは不可能なほどに混沌を極めている。

動画サイトが台頭し始める前の「FLASH黄金時代」のネタから、なんと「スピキ」といった最近のミームまで網羅されているため、“インターネットの住人”であれば既視感を覚える場面は必ず出てきそうだ。

なお、動画制作は映像作家の山下諒氏が担当。かつてTVアニメ『ポプテピピック』でネタだらけのゲームパートや、伝説のゲーム『デスクリムゾン』のパロディ映像(公認)に携わっていたため、“カオス”な構成にも納得がいく。

「音MAD」ということで今回のウェブ動画には当然、元となる“素材”が存在することも無視できない。

小林製薬は数日前に『糸ようじスルッと入るタイプWEB「スルッと入る実演販売」篇』と題したウェブCMを公開。ネットでも人気の実演販売士・福島豊氏らが出演しており、同じくミームとして有名な「ギコギコはしません」ネタがCM中に使用されている。

特筆すべきは「小林製薬の糸ようじ」の公式Xアカウントは5月に開設されたばかりで、記事執筆時点では素材になったCMと今回の音MADの2投稿しかポストされていない。そのため今回の音MADのために、わざわざ素材となるCMを自ら作り出したのではないかと話題になっている。

ライター
小学生の頃は「一太郎スマイル」のタイピングゲームでランキングを席巻することでしか己を証明できませんでした。現在は「広く深く」をモットーに好きなこと・できることを拡大中。積みゲーが多い中、ポケモンだけは万劫末代まで入れ込み続けると思います。

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