過去を知られたチャラ男の反応が100点すぎる(ターン3~エピローグ)
ターン 3

暗殺者が跳躍したのを見て、ロクスは地面に魔力を流し込み、暗殺者の着地点の地面を隆起させる。ボコボコと盛り上がった土や岩はまるで意志を持ったように、空中で身動きが取れない暗殺者の足を飲み込んで拘束した。
サガシカなら自分が書いたことが「事実」になるので言い放題ってワケ。
状況説明の地の文を、既に起こった事のように断言系で書くのがポイントだ!
暗殺者は必死に足を抜こうともがくが、魔法で硬化された岩はビクともしない。手から滑り落ちた黒い球体が、空しく足元へと転がっていく。
リリカは目を丸くして感嘆の声を上げながらも、杖を握る手は緩めない。
「でも、まだ油断しちゃダメだよね。わたし、いつでも魔法を撃てるように準備しておくから!」
エイリクは軽快なステップで暗殺者の背後へと回り込み、その首筋にピタリと剣を添える。
「おっと、妙な真似はしないでおくれよ? オレの剣は、キミの首の皮一枚を綺麗に切り裂けるくらいには鋭いからさ。」
暗殺者は覆面越しのくぐもった声で吐き捨て、エイリクの剣を前にしてもなお、その目に宿る狂信的な光を失っていなかった。
エイリクは肩をすくめながらも、冷ややかな視線で敵をねめつける。
「で、『我らの悲願』って何のこと? 誰に頼まれてオレたちを狙ったのか、素直に話してくれないかな?」
リリカは少し怖がりながらも、ロクスの背中からひょっこりと顔を出して問い詰める。
「ちゃんと話してくれたら、ひどいことはしないから……ね?」
ここは「闇」を知る者の圧を出しつつ、リリカが怖がらない程度に「穏便」な解決を図りたいところ
ターン 4

ロクスはそう言って困ったように笑いながらも、暗殺者に歩み寄ると、彼の使っていた黒い弓を取り上げた。
「王家の血筋がどうとか言っていたね。この中で、その言葉に当てはまるのは1人だけだ。この弓も……やたらと術が掛けられているけど、形はエルフ式のものだね」
弓から顔を上げ、あくまで穏やかな声と表情で、ロクスは暗殺者に問いかける。しかしその片手には、脅すようにわざと禍々しい魔力を渦巻かせてみせた。
「何も言わないなら君の頭の中に直接聞くまでだ。その後、君が無事かは保障できないけど……どうする?」
TRPGと違って入力したことが事実になるので(2回目)
どれだけ知ったかぶりをしてもそれが真実になる。つまり「訳知り顔RP」がやりたい放題……!
リリカの保護者面+エイリクの事情訳知り顔+俺つえー暗黒微笑のフルコンボでターンエンドだ!
暗殺者はガチガチと歯の根を鳴らしながらも、エイリクの方を睨みつける。
「だ、だが、我ら現王家の刃は決して折れぬ! その忌まわしき旧王家の生き残りを絶つまでは!」
設定を元に暗殺者にオーラを匂わせたとしたらゲームマスターの手腕がすごすぎる
エイリクの顔からいつもの軽薄な笑みが完全に消え去り、冷ややかな声が響く。彼は暗殺者の首筋に当てていた剣の峰を返し、鳩尾に重い一撃を叩き込んだ。
「悪いけど、オレはまだ死ぬ気はないんでね。おやすみ」
リリカは困惑したように目を瞬かせ、倒れた暗殺者とエイリクを交互に見比べる。
「エイリクさんって、ただの冒険者じゃなかったの……? わたし、全然知らなかったよ……」
エイリクは剣を鞘に収めると、気まずそうに頭を掻きむしった。
「ワリ、リリカちゃん。オレ、ちょっと厄介な連中に追われてる身でさ。……ロクスの言う通り、こいつの狙いはオレなんだ。巻き込んじゃって、本当にごめん」
リリカは帽子を両手でギュッと押さえながら、心配そうにエイリクを見つめる。
「わたしたち、仲間だよね? もっと早く言ってくれたら、一緒に気をつけられたのに……」
エイリクもリリカもお互いを心配するが故にすれ違ってるやつですねこれ。
ここはお兄さんの出番か~
ターン 5

「気にすることはないよ、リリカ。エイリクみたいなタイプはカッコ付けないと生きていけないんだ。「王家のゴタゴタで追われる身です」なんてシリアスなことを言ったら、キャラが崩れてしまうだろう?」
「何目線だよ」と言われて白ける可能性のある茶化しムーブもサガシカならノーリスク……!
そしてこの茶化しは、「細かいことはなあなあにしていつもの雰囲気で流そう」という
エイリクへの言外のアピール。伝わるか……?
エイリクは大げさに肩をすくめ、いつもの調子を取り戻したように笑い声を上げた。
「シリアスな身の上話とか、オレの柄じゃないっしょ? 女の子を笑顔にするのがオレの使命なのに、心配かけちゃうのは本意じゃないっていうかさ」
リリカはプクッと頬を膨らませた後、ふわりと微笑んだ。
「でも、無事でよかった。王家とかよくわからないけど、エイリクさんはわたしたちの仲間だもん。これからも一緒に頑張ろうね!」
エイリクは少しだけ照れくさそうに鼻の頭を掻くと、気絶している暗殺者へと視線を落とした。
「さてと、こいつはこのままってわけにもいかないし、しっかり縛り上げて街道の端っこにでも転がしとくか。誰か通りかかったら衛兵に突き出してもらうっしょ」
リリカはリュックから紙とペンを取り出し、楽しそうに提案する。すっかりいつもの元気を取り戻したようだ。
エイリクは手を叩いて賛同し、縛り上げられた暗殺者の横にしゃがみ込む。
「これでこいつの追手としての仕事も強制終了ってわけ。さーて、厄介払いも済んだし、オレたちの楽しい旅を再開するとしますか!」
ところで2人はもう暗殺者を置いて出発する気満々だが、これ本当に置いてっていいやつか?
ターン 6

「次の街に着いたら、この弓をちょっと調べてみてもいいかな?見たことがない術が掛けられていてね……」
さも興味本位ですみたいなセリフを後に付け加えることでカモフラージュもバッチリ(多分)
秘匿ムーブがしたかっただけなので具体的な手がかりは考えていないが、
AIゲームマスターは何かお出ししてくれるかな?
エイリクはロクスが持っている黒い弓を見て、肩をすくめながらも苦笑いした。
「キミのその探究心には頭が下がるよ。でも、呪われたりしないように気をつけてよね? オレ、呪いとかそういうオカルトチックなのはマジで専門外だからさ!」
リリカは弓から少し距離を取りつつも、ロクスの知識と腕前を信頼しているように頷いた。
「次の街に着いたら、宿屋でゆっくり休んでから調べよっか。わたしも、何かお手伝いできることがあったら言ってね!」
エイリクは両腕を頭の後ろで組み、軽快な足取りで先頭を歩く。
「リリカちゃんが好きそうな、甘ーいスイーツを出してくれる店も知ってるぜ? 今日はオレの奢りってことで、パーッとやろう!」
リリカの瞳が期待にキラキラと輝き、足取りも弾むように軽くなる。
「ロクスさんも一緒に美味しいもの食べようね! 魔法の調査も大事だけど、まずはしっかり栄養補給しなきゃダメだよ!」
エイリクは振り返り、悪戯っぽくウィンクをして見せた。
「キミのその知識欲を満たすような、面白い魔道具屋も案内してあげるからさ。楽しみにしててよ!」
エイリクの過去、追っ手の正体、気になることは色々あれど、今日の冒険はここまでにすることに。
エイリクの奢りでリリカとフルーツタルトを食いにいくぞ!!
エピローグ
サガシカでは、「クエスト完了」ボタンを押すことで、いつでもエピローグに移行できる。
AIがどんなエピローグを描いてくれるのか見てみよう。
リリカは空腹を誤魔化すように、自分の帽子をポンポンと叩く。
「ロクスさーん、置いてっちゃうよー? 早く行かないと、エイリクさんが言ってた美味しいタルト、売り切れちゃうかもしれないんだから!」
エイリクは後ろを振り返り、からかうように手を振った。
「まぁ、キミのことだから、道端の珍しい草とかに興味惹かれてるのかもしれないけどさ。今日のところは花より団子でいこうって!」
リリカが指差した先には、赤いレンガ屋根の建物が寄り添うように立ち並んでいた。
「やったぁ、もうすぐ着くね! わたし、一番大きなタルトを注文しちゃおうっと。えへへ、冒険の後のご褒美だもんね!」
エイリクは満足げに頷き、街へと続く道を指差した。
「厄介なこともあったけど、終わり良ければすべて良し、ってね。これからもオレたち三人で、楽しくやっていこうぜ。頼りにしてるからな、二人とも!」
スキル「冷徹観察眼」を手に入れたぞ。冷徹観察眼って何??(クエストリザルト)
今回の暗殺者は無事に退けることができたが、エイリクの過去の匂わせやロクスの手に入れた密書など、色々と「伏線」になりそうな要素も登場した。このパーティの冒険の続き気になる……絶対エイリクを巡る陰謀劇に巻き込まれるじゃん……そんな自分に朗報です。
じつは『サガシカ』では、クエストを通じて手に入れた「スキル」や「思い出」をTRPGのキャンペーンセッションのようにキャラクターシートに記録し、次の物語に持ち越していくことが可能だ。

今回の暗殺者騒動でロクスが手に入れたスキルは「戦場統率」と「冷徹観察眼」の2つだ。
◆戦場統率
仲間の動揺をいち早く察し、的確な指示と支援で前衛に攻撃の好機を作りつつ、後衛の防御や心情面も同時にケアできる。戦闘中と直後の空気を和らげ、パーティの連携を最大化する。
◆冷徹観察眼
戦闘中に敵の装備や行動から素早く情報を読み取り、地形操作で拘束するなど、反撃と捕縛に最適な一手を選べる。また、気付かれずに証拠品を回収し、後の調査に繋げる要領の良さを持つ。
なんだよ冷徹観察眼って。観察眼に熱いとか冷たいとかなくないか?
ともあれ、これらのスキルは物語の中で起こった出来事や、キャラクターの行動に応じてAIが自動的に生成してくれたもの。つまり、脳筋解決をすれば脳筋スキルが、悪人行動をすれば悪人スキルが手に入り、キャラクターの個性が強まっていくという訳だ。
また、冒険の経験をキャラクターに記録する「思い出」も入手。これはプレイヤーが使用していたキャラクターのみでなく、パーティに参加していたリリカ・エイリクにも同じものが付与される。つまり、次に同じパーティでクエストを遊ぶときに、同じ過去の記憶を持った状態で遊ぶことができるのだ。
たとえば、物語の最後でロクスが暗殺者の懐を漁ったことで、今回は以下のような思い出を取得することができた。ひとつひとつが長いため、今回は内容の掲載は1つだけにさせていただく。
◆ロクスが密命書と黒い弓を入手
暗殺者が気絶している隙に、ロクスはエイリクや暗殺者の身元に関わる手掛かりを探り、現王家の紋章が押された密命の書らしき羊皮紙の束を誰にも知られないよう自分の鞄に隠し、さらに禍々しい術が施された黒い弓を戦利品として持ち帰った。ロクスは次の街でこの弓を調査すると仲間に提案し、リリカとエイリクは不気味さを感じつつもその知識と腕前を信頼して同意する。こうして一行は何も知らないふりをしながらも、王家の密命書と呪的な弓という重大な手掛かりを抱えたまま次の街へ向かうことになった。◆現王家の刃に狙われた旧王家の血
◆ロクスの異界の魔力と尋問手段
◆エイリクの正体と王家の密命
この思い出を持って次のクエストに行けば、王家の密命書と怪しい弓を持った状態で続きを遊ぶことができる。つまり、エイリクを襲った犯人の調査を、別のクエストで進めていくことも可能ということだ……!
なお、下記に掲載したキャラクターシートは冒頭のキャラクターシートと違い、今回取得した「スキル」と「思い出」データが含まれている。『サガシカ』内で読み込むことで中身を確認できるほか、実際にプレイで使用することもできるので、興味のある人はダウンロードしてみてほしい。
短いプレイだったが、いかがだっただろうか。今回は記事の見栄えを意識してそれなりの入力に留めたが、実際のプレイでは、今回の入力例の何倍も文章を書けるし、逆に全てをAIに放り投げても問題ない。文字通り“どんな入力も”物語になる、それが『サガシカ』というゲームだ。
また、『サガシカ』ではクエストの終了タイミングをプレイヤーが任意で決めることができる。実際のプレイであれば、リリカと甘い物を食べに行ったり、エイリクに密書を見せて話を聞いたりと、想像力の続く限り「話の続き」をプレイすることができるのだ。もちろん、途中でセーブして止めておくことも可能。好きな時に好きなだけ、物語を作って遊ぶことができる。
もし記事を持って興味を持ったなら、ぜひゲーム本編も遊んでみてほしい。『サーガ&シーカー』はSteamにて配信中だ。


