サプライズニンジャ理論、という言葉がある。
シナリオやストーリーを考えている最中、そこにいきなりニンジャを登場させて大暴れした方が面白くなると思ったなら、そのシーンは考え直すべきだ、という理論だ。要は、物語創作における面白さのハードルの付け方のひとつである。
この理論から逆に考えれば、どんな状況でもニンジャが急に出てきて暴れたらある程度は必ず面白くなる、という話にもなる。そりゃそうか。ニンジャは面白いもんな。
しかし今日はここに、新たな理論を提唱したい。
ブン投げひろゆき理論である。

何かというと、物語によく出て来る無理難題や深刻な決断を、ひろゆきこと西村博之氏にブン投げたら面白くなるのでは?という理論だ。クライマックスの決断をひろゆき氏に論破してもらった方が面白くなると思ったなら、そのシーンは考え直すべきかもしれない……いや、流石にハードルが高すぎるか。
とはいえ、本物のひろゆき氏にあらゆる物語を監修していただく訳にもいかない。そこで役に立つのが……こちら!やりたいことをチャットに入力するだけで、1人でTRPG風に“文字だけRPG”が遊べるゲーム『サーガ&シーカー』だ。
プレイヤー以外のキャラクターをAIが動かしてくれるこのゲームには、なんとひろゆき氏がプレイアブルキャラとして収録されている。もちろん本人公認。
という訳で、今回の『サーガ&シーカー』リプレイ記事のテーマは「すべての決断をひろゆきにブン投げてなんとかしてもらおう!」というものだ。とにかくあらゆる行動判断をひろゆき氏に丸投げしたらどうなるか、その様子をぜひ見て行ってほしい。
なお、今回のリプレイログは『サーガ&シーカー』公式ポータルサイトにもアップロードされている。ポータルサイトでは、ゲーム本体を持っていなくても、ゲーム内と同じ音響・画面演出付きでログを読むことができるので、より臨場感を求める方は試してみると良いかもしれない。

※この記事シリーズでは、筆者が実際に遊んでみた記録を「リプレイ風記事」としてお届けしています。一部筆者による注釈・記事向けのテキスト形式調整が行われていますが、キャラクターのセリフや描写はすべて生のままの未編集で掲載しています。
『サーガ&シーカー』ゲーム紹介
『サーガ&シーカー』は、文章生成AIの力で無限の物語を楽しめる「文字だけRPG」。アドベンチャーゲームのような選択式ではなく、プレイヤーが直接、やりたいことや言いたいセリフを書き込むことで、その書き込みが物語の一部になるのが特徴となっている。
ひろゆきはあえて主人公ではなく参謀に置くスタイル
物語を始める前に、まずはパーティ編成をしていこう。
『サガシカ』では、「プレイヤーが操作するキャラを1人」と、「AIが操作する仲間キャラを0~3人」編成することができる。つまり、誰か1人は必ずプレイヤーが操作する必要があるのだ。
今回はひろゆき氏のファンタジー世界での冒険を見ることが主軸ではなく、あくまで目的は「ひろゆきにすべてを丸投げする」こと。なので、あえてひろゆき氏は操作キャラではなく、仲間の1人として編成することにした。パーティ編成はこんな感じ。
ひろゆき氏も含め、パーティメンバーはすべてゲーム内に最初から存在するプリセットキャラで編成した。こうしてみるとひろゆき氏のスキル多いな……。
各キャラクターの詳細は、以下の簡易版のキャラクターシートを参考にしてほしい。また、オレンジ色のリンクボタンを押すと、『サガシカ』公式ポータルサイトからさらに詳細なキャラクター情報を見ることができる。キャラクターシートのダウンロードも可能なので、興味があればぜひ見てみてほしい。
ひろゆき(実質主人公)
今回の実質的な主役、我らが参謀のひろゆき氏。
いわゆる「異世界転生」的な流れで『サーガ&シーカー』の世界に来ることになったひろゆき氏は、豊富な頭脳系・知識系技能を持っている。当然精神力はカンスト、知力も非常に高いが、戦闘能力はそこまで高くないようだ。現代人だしな。
なお、筆者にひろゆき氏の自信に満ちた顔を再現する画力が無かったため、今回の記事中の挿絵ではひろゆき氏公認のゲーム内アイコンをそのまま使用させて頂いている。
アーサー(操作キャラ)
ひろゆき氏の代わりに物語を動かす、今回の操作キャラ。役目としては「ひろゆきにすべてを丸投げする」だけなので、スタンダードに勇者タイプのデフォルトキャラを選択している。
ひろゆき氏と異なり、熱血で前向き、戦闘も得意な肉体派だ。プレイがプレイなら王道の勇者としてカッコよく活躍できるポテンシャルを持つ彼だが、今回はことあるごとにひろゆき氏に泣きつく残念なイケメンになってもらう。
よく見れば幸運Sや「超幸運」のスキルがあるように、ある程度勢い任せの部分を運でなんとかしてきたタイプにも見える。きっと細かいことを考えるのは苦手に違いない。猪突猛進型の主人公と、冷静論破系の参謀と考えると、意外とひろゆき氏とも相性が良いのでは……?
スライム、ポン助(プリセットキャラ)
アーサーとひろゆき氏の2人旅というのも華がないので、にぎやかしに旅のお供を追加してみた。ひろゆき氏が他キャラに頼らないよう……もとい、ひろゆき氏の冷静な思考を邪魔しないよう、選んだのは人間の言葉を話せない2匹だ。
スライムはいわゆる一般雑魚モンスターのスライムで、ポン助は何の変哲もないふつうのハムスター。きっと男2人の旅路に癒しを添えてくれることだろう。
どういう流れで一緒に旅をすることになったのか全く想像できないパーティになってしまったが……それを自分で考える必要がないのも『サガシカ』の良い所だ。
クエスト選び:ひろゆき氏に思考実験をやってほしいと思うのは自分だけではないはず
続いてはクエスト選択だ。何度も言うが、今回の目的は「ひろゆきにすべてを丸投げする」ことなので、ひろゆき氏にブン投げられるような“選択”や“決断”が含まれているようなクエストが望ましいだろう。
『サガシカ』にはギャグからシリアスまで多彩なクエストがあり、その中には「困難な選択」というタグが付いたものがいくつか存在する。エルフとオークの対立に巻き込まれ、どちらの味方になるかを迫られる「森よ。血か、赦しか」というクエストや、娘を殺して欲しいと父親に頼まれる所から始まる「ある少女と父親」など、ゴリゴリにキツい選択をさせられるクエストもある。

こういった思考実験系のクエストをひろゆき氏にぶつけたら絶対に面白いに決まっているのだが、今回はわりとノリと勢いみたいな企画なので、あまり深いことを考えずにファンタジーを楽しめるようなクエストを選んでみた。概要はこんな感じ。
クエスト名:ドラゴン、急襲!
旅路の途中で立ち寄ったのどかな村を、突如恐怖が襲う。
ドラゴンの襲撃。
瞬く間に火の海と化す村、逃げ惑う人々。
しかし、滞在する宿には火の手が回っておらず、
今なら無事に逃げられるかもしれない。
……さて、どうする!?
とりあえず開幕からピンチが迫っていて分かりやすいし、状況もシンプルだ。あと、命の危険に晒されていればひろゆき氏もブン投げたものを受け止めて、代わりに考えてくれやすいのでは?という狙いもある。
とはいえひろゆき氏自身にドラゴンを倒すことは無理だろうし……一体この状況をどう解決してくれるのだろうか?その辺りはぜひ、次の項からの実際のプレイログを見ていただこう。
ちょっと頼っただけなのに、めちゃくちゃ論破してくるじゃん(プロローグ~ターン1)
※太字で書かれたテキストはプレイヤーによるゲームへの入力です。
それ以外の文字装飾はすべてゲームが出力したものをそのまま使用しています。
また、本文中にはこのような形でプレイ時のコメントを挿入しています。
コメントは完全に筆者の独り言であり、ゲーム内容には含まれていません。
本来ならアーサーがカッコよく「助ける」と言い切るところなのだろうが……
ターン 1
あまりに主体性のなさ過ぎる主人公……!
……これ、この場に逃げ出してきた村人もいるんですよね?
もうちょっと……もうちょっと村を救う気を見せてくれてもいいんじゃないのかひろゆき氏!






