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キャラが自由に作れるTRPG風ゲームでAIひろゆき(本人公認)にドラゴンの対処を丸投げしてみたら、なぜかこっちが10倍の文章量で論破オーバーキルされた【TRPG風リプレイ風記事】

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サプライズニンジャ理論、という言葉がある。

シナリオやストーリーを考えている最中、そこにいきなりニンジャを登場させて大暴れした方が面白くなると思ったなら、そのシーンは考え直すべきだ、という理論だ。要は、物語創作における面白さのハードルの付け方のひとつである。

この理論から逆に考えれば、どんな状況でもニンジャが急に出てきて暴れたらある程度は必ず面白くなる、という話にもなる。そりゃそうか。ニンジャは面白いもんな。

しかし今日はここに、新たな理論を提唱したい。
ブン投げひろゆき理論である。

『サーガ&シーカー』TRPGリプレイ風記事。AIひろゆきに丸投げしたらめちゃくちゃ論破された_001
(画像は【ひろゆき×電ファミ】「ドラクエという物語が次の世代に行くのかっていうのを考えると…」36時間かけてクリアまで遊んだひろゆきに『ドラクエ3リメイク』を語らせてみた【ひろゆきにゲーム語らせてみた】より)

何かというと、物語によく出て来る無理難題深刻な決断を、ひろゆきこと西村博之氏にブン投げたら面白くなるのでは?という理論だ。クライマックスの決断をひろゆき氏に論破してもらった方が面白くなると思ったなら、そのシーンは考え直すべきかもしれない……いや、流石にハードルが高すぎるか。

とはいえ、本物のひろゆき氏にあらゆる物語を監修していただく訳にもいかない。そこで役に立つのが……こちら!やりたいことをチャットに入力するだけで、1人でTRPG風に“文字だけRPG”が遊べるゲーム『サーガ&シーカー』だ。

プレイヤー以外のキャラクターをAIが動かしてくれるこのゲームには、なんとひろゆき氏がプレイアブルキャラとして収録されているもちろん本人公認

『サーガ&シーカー』TRPGリプレイ風記事。AIひろゆきに丸投げしたらめちゃくちゃ論破された_002

という訳で、今回の『サーガ&シーカー』リプレイ記事のテーマは「すべての決断をひろゆきにブン投げてなんとかしてもらおう!」というものだ。とにかくあらゆる行動判断をひろゆき氏に丸投げしたらどうなるか、その様子をぜひ見て行ってほしい。

なお、今回のリプレイログは『サーガ&シーカー』公式ポータルサイトにもアップロードされている。ポータルサイトでは、ゲーム本体を持っていなくても、ゲーム内と同じ音響・画面演出付きでログを読むことができるので、より臨場感を求める方は試してみると良いかもしれない。

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(画像は実際のリプレイログ再生サイトより)

※この記事シリーズでは、筆者が実際に遊んでみた記録を「リプレイ風記事」としてお届けしています。一部筆者による注釈・記事向けのテキスト形式調整が行われていますが、キャラクターのセリフや描写はすべて生のままの未編集で掲載しています。

《本編から読み始めたい方はこちらから》

《BGM・SE付きでログを見たい方はこちらから》

『サーガ&シーカー』ゲーム紹介

『サーガ&シーカー』は、文章生成AIの力で無限の物語を楽しめる「文字だけRPG」。アドベンチャーゲームのような選択式ではなく、プレイヤーが直接、やりたいことや言いたいセリフを書き込むことで、その書き込みが物語の一部になるのが特徴となっている。

ひろゆきはあえて主人公ではなく参謀に置くスタイル

物語を始める前に、まずはパーティ編成をしていこう。

『サガシカ』では、「プレイヤーが操作するキャラを1人」「AIが操作する仲間キャラを0~3人」編成することができる。つまり、誰か1人は必ずプレイヤーが操作する必要があるのだ。

今回はひろゆき氏のファンタジー世界での冒険を見ることが主軸ではなく、あくまで目的は「ひろゆきにすべてを丸投げする」こと。なので、あえてひろゆき氏は操作キャラではなく、仲間の1人として編成することにした。パーティ編成はこんな感じ。

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ひろゆき氏も含め、パーティメンバーはすべてゲーム内に最初から存在するプリセットキャラで編成した。こうしてみるとひろゆき氏のスキル多いな……。

各キャラクターの詳細は、以下の簡易版のキャラクターシートを参考にしてほしい。また、オレンジ色のリンクボタンを押すと、『サガシカ』公式ポータルサイトからさらに詳細なキャラクター情報を見ることができる。キャラクターシートのダウンロードも可能なので、興味があればぜひ見てみてほしい。

ひろゆき(実質主人公)

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今回の実質的な主役、我らが参謀のひろゆき氏。

いわゆる「異世界転生」的な流れで『サーガ&シーカー』の世界に来ることになったひろゆき氏は、豊富な頭脳系・知識系技能を持っている。当然精神力はカンスト、知力も非常に高いが、戦闘能力はそこまで高くないようだ。現代人だしな。

なお、筆者にひろゆき氏の自信に満ちた顔を再現する画力が無かったため、今回の記事中の挿絵ではひろゆき氏公認のゲーム内アイコンをそのまま使用させて頂いている。

アーサー(操作キャラ)

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ひろゆき氏の代わりに物語を動かす、今回の操作キャラ。役目としては「ひろゆきにすべてを丸投げする」だけなので、スタンダードに勇者タイプのデフォルトキャラを選択している。

ひろゆき氏と異なり、熱血で前向き、戦闘も得意な肉体派だ。プレイがプレイなら王道の勇者としてカッコよく活躍できるポテンシャルを持つ彼だが、今回はことあるごとにひろゆき氏に泣きつく残念なイケメンになってもらう。

よく見れば幸運Sや「超幸運」のスキルがあるように、ある程度勢い任せの部分を運でなんとかしてきたタイプにも見える。きっと細かいことを考えるのは苦手に違いない。猪突猛進型の主人公と、冷静論破系の参謀と考えると、意外とひろゆき氏とも相性が良いのでは……?

スライム、ポン助(プリセットキャラ)

アーサーとひろゆき氏の2人旅というのも華がないので、にぎやかしに旅のお供を追加してみた。ひろゆき氏が他キャラに頼らないよう……もとい、ひろゆき氏の冷静な思考を邪魔しないよう、選んだのは人間の言葉を話せない2匹だ。

スライムはいわゆる一般雑魚モンスターのスライムで、ポン助は何の変哲もないふつうのハムスター。きっと男2人の旅路に癒しを添えてくれることだろう。

どういう流れで一緒に旅をすることになったのか全く想像できないパーティになってしまったが……それを自分で考える必要がないのも『サガシカ』の良い所だ。

クエスト選び:ひろゆき氏に思考実験をやってほしいと思うのは自分だけではないはず

続いてはクエスト選択だ。何度も言うが、今回の目的は「ひろゆきにすべてを丸投げする」ことなので、ひろゆき氏にブン投げられるような“選択”“決断”が含まれているようなクエストが望ましいだろう。

『サガシカ』にはギャグからシリアスまで多彩なクエストがあり、その中には「困難な選択」というタグが付いたものがいくつか存在する。エルフとオークの対立に巻き込まれ、どちらの味方になるかを迫られる「森よ。血か、赦しか」というクエストや、娘を殺して欲しいと父親に頼まれる所から始まる「ある少女と父親」など、ゴリゴリにキツい選択をさせられるクエストもある。

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ハピエン厨にも、鬱展開好きにもおすすめできるクエストがそれぞれ揃っている

こういった思考実験系のクエストをひろゆき氏にぶつけたら絶対に面白いに決まっているのだが、今回はわりとノリと勢いみたいな企画なので、あまり深いことを考えずにファンタジーを楽しめるようなクエストを選んでみた。概要はこんな感じ。

クエスト名:ドラゴン、急襲!

旅路の途中で立ち寄ったのどかな村を、突如恐怖が襲う。
ドラゴンの襲撃。
瞬く間に火の海と化す村、逃げ惑う人々。
しかし、滞在する宿には火の手が回っておらず、
今なら無事に逃げられるかもしれない。
……さて、どうする!?

とりあえず開幕からピンチが迫っていて分かりやすいし、状況もシンプルだ。あと、命の危険に晒されていればひろゆき氏もブン投げたものを受け止めて、代わりに考えてくれやすいのでは?という狙いもある。

とはいえひろゆき氏自身にドラゴンを倒すことは無理だろうし……一体この状況をどう解決してくれるのだろうか?その辺りはぜひ、次の項からの実際のプレイログを見ていただこう。

ちょっと頼っただけなのに、めちゃくちゃ論破してくるじゃん(プロローグ~ターン1)

《BGM・SE付きでログを見たい方はこちらから》

太字で書かれたテキストはプレイヤーによるゲームへの入力です。
 それ以外の文字装飾はすべてゲームが出力したものをそのまま使用しています。

また、本文中にはこのような形でプレイ時のコメントを挿入しています。
コメントは完全に筆者の独り言であり、ゲーム内容には含まれていません。

ナレーション
激しい衝撃と轟音が深夜の静寂を切り裂いた。眠りを覚ます悲鳴に飛び起きて宿の窓から外を見ると、のどかだった村の家々が轟々と燃え盛っている。夜空を焦がす赤い炎と、熱風が肌を叩きつけてきた。
ひろゆき
「うわー、なんか外がえらいことになってますね。あれってドラゴンですか? まぁ、僕らには関係ないんで、さっさと逃げたほうが効率よくないです? 巻き込まれて死ぬとか、何のメリットもないですし。データで見ても、人間がそこらの武器でドラゴンに勝てる確率なんてたかが知れてますよ。とりあえず荷物まとめて裏口から出ましょうよ」
判断が早い!判断が早いよ!
スライム
「(ぷるぷると激しく震えながら、アーサーの足元にすり寄っている。普段のひんやりとした感触とは裏腹に、内部の青白い発光が小刻みに明滅しており、どうやら外の熱気と轟音にひどく怯えているようだ。体の一部を細長く伸ばして、早く部屋の外へ出ようと扉の方を指し示すようなジェスチャーをしている)」
宿屋の女将
「あんたたち冒険者だろ! 今ならまだ裏口に火は回ってない! ドラゴンに見つからないうちに、早く逃げな! 命があっての物種だよ!」
ナレーション
上空を巨大な影が覆う。 再度響く咆哮とともに、一匹の獰猛なドラゴンが村の上を飛び回っていた。宿の1階では、逃げ遅れた村人たちがパニックに陥り、阿鼻叫喚の地獄絵図と化している。
逃げ込んできた村人
「頼む、あんたたち冒険者なんだろ!? あのドラゴンを倒してくれよ! 俺たちの家が、家族が焼け死んじまう! それとも、お前らがよそからあの化け物を呼び込んだのか!?」
ポン助
「チュチュ! チューチュー!」(非常事態を察知したのか、器用にひまわりの種を頬袋に限界まで詰め込みながら、アーサーの肩へとよじ登ってくる。小さな爪を立てて服にしがみつき、早くここから安全な場所へ移動しようと急かすように鳴き声を上げている。その瞳は、生き物としての本能的な危機感を訴えかけているようだ)
ひろゆき
「いや、僕らが呼び込んだって根拠あるんですか? 証拠もないのに言いがかりはやめてもらえます? まぁ、パニックになって八つ当たりしたい気持ちはわかりますけど、ここで僕らに文句言っても状況は全く良くならないですよね。……で、アーサーさん、どうします? 逃げるなら裏口から出られますけど、助けるなら相当なリスク背負うことになりますよ」
ナレーション
炎の熱気と焦げ臭い匂いが宿の中まで充満し始めている。助けを求める声、理不尽な罵声、反映して上空から迫るドラゴンの脅威。逃げるか、戦うか、それとも人々を救い出すか。アーサーは決断を迫られていた。さあ、どうする?
ひろゆき氏は完全に逃げたい様子だが、逃げ込んできた村人の手前か、
一応「村人を助ける」という選択肢も提示している。
本来ならアーサーがカッコよく「助ける」と言い切るところなのだろうが……

ターン 1

アーサー(プレイヤー入力)
えーっ……ひろゆき、どうしたらいいと思う?ひろゆきが決めてよ
ここでいきなりひろゆき氏に丸投げ!
あまりに主体性のなさ過ぎる主人公……!
ナレーション
ドォォォンッ!という地響きと共に、窓ガラスがビリビリと震える。外からは暴力的な熱風が吹き込み、焦げた木と獣の匂いが鼻を突いた。アーサーの思いがけない丸投げ発言に、燃え盛る宿屋の一室に奇妙な沈黙が落ちる。
ひろゆき
いや、自分の命かかってる状況で他人に決断を丸投げってどうなんですか? 思考停止してるとしか思えないんですけど。だいたい、あのサイズのドラゴンと真正面から戦って勝てる確率なんて、どう考えても低すぎますよね。アーサーさん、何か明確な勝算とか過去の討伐データとか持ってるんですか?
ド正論が返って来た。マジすいませんでした。
ひろゆき
僕の意見を求めるなら、女将さんの言う通りさっさと裏口から逃げる一択ですね。死んだら冒険もクソもないじゃないですか。だいたい、よく知りもしない他人のために自分の命を落とすなんて、コスパ最悪の自己満足ですよ。確実に逃げられるルートがある時に逃げない奴は、ただの命知らずの馬鹿っすよ。
しかも畳みかけられた。誇張なしに1言ったら10返してくるじゃん。
……これ、この場に逃げ出してきた村人もいるんですよね?
スライム
(ひろゆきの足元で激しくぷるぷると震え、まるでその意見に全力で同意するかのように、青白い体を大きく波打たせている)
ポン助
チュッ、チュチュ!(アーサーの肩の上で器用に丸まり、外の騒ぎなど全く気にしていない様子で毛づくろいを始めた)
宿屋の女将
ちょっとあんたたち、呑気に話し込んでる場合じゃないよ! 屋根に火が燃え移っちまった! 焼け死にたくなきゃ、さっさと裏口へ走りな!
ナレーション
女将の悲痛な叫びを裏付けるように、パキッ、メキメキッと木材が爆ぜる不吉な音が頭上から響き始める。天井からはパラパラと熱い灰が落ちてきており、室内は息苦しいほどの煙に包まれつつあった。この建物が炎に飲まれ、完全に崩落するのも時間の問題だと素人目にも明らかだった。
ひろゆき
ほら、もう時間切れっすよ。アーサーさんがどうしてもあの大トカゲの餌になりたいっていうなら止めませんけど、僕は全力で遠慮しときます。これ以上ここに長居しても一円の得にもならないですし、さっさと安全圏まで退避しましょうよ。ほら、スライムさんもポン助さんも行きますよ。
ナレーション
ひろゆきは古びた魔導書を小脇に抱え直すと、躊躇いなく裏口の方へと歩き出した。しかし、窓の外からは逃げ惑う村人たちの悲痛な叫び声が絶え間なく聞こえてくる。安全な逃げ道を行くか、それとも無謀な戦いに身を投じて人々を救うのか。炎に照らされる中、アーサー、君はどうする?
アカン、このままじゃひろゆきに論破されて逃げ出されて終わる。
もうちょっと……もうちょっと村を救う気を見せてくれてもいいんじゃないのかひろゆき氏!
 
 

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編集者
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。

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