あなたのゲーマー度、四択クイズで測定します…10年間、数千問をたった一人で作り続けた“孤高の同人ゲーム制作者”。その謎の情熱に迫る【ゲームクイズ付き】

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クイズのネタ探しはどうやるか?

――ちなみに、クイズのネタ探しってどうしているんですか?

朝森氏:
 もう地道に集めていくしかないですね。例えばニュースを見て「忖度(そんたく)」とかいう言葉が話題になっていると、「これは普段はあまり使わない言葉だけど知っていると役立つな、それならクイズにしてみようか」とメモしておいて、それを4択の形に加工していくことが多いです。

――ということは時事ネタが多いんですか?

朝森氏:
 いえ、そんなことはありません。私のゲームはPC向けの買い切り型なので、一度出したらもうネットワークでアップデートなどはできません。時事ネタはすぐ古くなっちゃうので、時代が変わっても通用するようなクイズを作るようにしています。そういった意味では、例えば中学や高校の参考書や資料集を参照することも多いですね。

――ソースにはやはり気をつけているんですか?

朝森氏:
 ソースの確認はクイズゲームを作るにあたって何よりも重要なところです。ソースとしてWikipediaを使うのはもってのほか。基本的には辞書や政府の統計、教科書や参考書、企業の公式サイトを当たるようにしています。
 そういったところにソースが見つからない問題はお蔵入りさせることもあります。これはクイズゲームを作る上での最低限のルールです。この裏とりがまた時間がかかって大変なんですが……(笑)。

ゲームで人生を、社会を豊かにするために

――朝森さんの作るクイズって、けしてマニアックではない、一般常識の範囲内の問題がほとんどですよね。

朝森氏:
 私が作っているクイズは中学・高校レベルの、基本的な常識が分かっていれば解けるような難易度が基本です。一般の社会人が解くと正答率6~7割ぐらい、わりと当たっているけどたまに間違えるくらいの正答率を目指しています。

――普通クイズゲームって、どんどん難易度が上がっていくものだと思うんですが……。

朝森氏:
 「QMA(クイズマジックアカデミー)」【※】のようなクイズゲームってすごくマニアックなクイズが出てきますけど、私自身がそんなにトリビア的なクイズが得意じゃないんですよ(笑)。これを解くことで人生にとって何になるんだろう……みたいなことを思ってしまうんです。

※QMA(クイズマジックアカデミー)……2003年にコナミ(当時)がリリースしたアーケードゲーム、および同名の家庭用ゲームシリーズの総称。ネットワークを通じて全国のプレイヤーと対戦できるのが最大の特徴。難易度の高い問題も用意されている。画像は『クイズマジックアカデミー THE WORLD EVOLVE』のアートビジュアル。
(画像はクイズマジックアカデミー THE WORLD EVOLVE公式サイトより)

 確かにどんどん難易度を上げていかないとゲームとして成り立たないですが、それだと一部のマニアな人しか楽しめませんよね。それなら解いていて、ためになるようなクイズゲームがあってもいいんじゃないかと思って作り始めました。

――解くことで人生にとってためになるようなクイズを作り続けているわけですね。

朝森氏:
 このサークルのスローガンは、「ゲームなんだけど、タメになる。」です。

 社会では物事を知ってさえすればいろんな可能性が広がるのに、たまたま知らなかったばっかりに損をしてしまうというようなことがたくさんあります。そういうのはすごくもったいないと思うんですよ。
 特に中学・高校で学ぶような知識は、それを知らないことで人生における進路が狭まってしまうこともあります。でも一度大人になってしまうと、学び直す機会ってなかなかないですよね。

 出来るかぎりたくさんの人がそういう人生において役に立つ知識にアクセスできるような社会にしたいというのが、私の大きな目標です。

――なるほど……なかなか壮大なお話ですね。

朝森氏:
 学ぶということ、新たな知識を得るということが辛くない社会にしたいと思い、そこにチャレンジしています。学ぶというのは本質的に楽しいことだと思っています。広く、しかも楽しくアクセスしてもらえるようにするには、ゲームという形にするのが一番いい。そのような思いで、毎年同人クイズゲームという形で作り続けているんです。

――今年の冬コミでの新作、楽しみにしています!

朝森氏:
 この前夏コミのクイズを作り終えたばかりなのに、もう冬コミの準備をしないと(笑)。

――戦いの準備が始まるわけですね(笑)。あの、最後にひとつお願いがあるのですが……電ファミのために「ゲームクイズ」を提供いただけたりしませんか?

朝森氏:
 ゲームといえば、実は私、かつて「日本オタク文化検定」【※】という活動もやっていました。日本のアニメ・マンガ・ゲームなどの基礎知識を問うクイズを作って公開し、ネット上で解いてもらうものです。

(画像はCURIOSIST公式サイトより)

※日本オタク文化検定……「CURIOSIST」制作による、日本のアニメ、漫画、ゲーム、ライトノベルといった「オタクカルチャー」にまつわるクイズを出題する検定。2008年に第1回検定が発表されて以来、現在までに第16回もの検定が発表されている。

 5年半で約4万人が受験してくれました。2015年には、日本オタク文化検定の第1~16回の問題を収録したクイズゲーム『国立オタク学院』もリリースしました。

――それはおもしろそうですね! もしよかったら、その中からいくつか、私たちに出題していただけないでしょうか?

朝森氏:
 ぜひやりましょう! それでは『国立オタク学院』【※】の中から厳選したゲームに関する約60問を、レベル1~3に分けて提供させていただきます。もしかしたら電ファミの読者のみなさんには物足りないかもしれませんが、基礎的なゲームの知識を確認する目的でどうかひとつ、解いてもらえればと思います。

※国立オタク学院
「CURIOSIST」による10作目のクイズゲーム。「日本オタク文化」に特化したクイズが出題される。2015年のコミックマーケット88にて頒布されたあと、2017年1月よりフリー版のオンラインダウンロードが開始されている。

※クイズは本稿あとがきのあとに設置してあります。(編集部注)

――ありがとうございます!(了)

(画像はCURIOSIST公式サイトより)

 同人ゲームというと皆さんはどんなイメージを持っているだろうか。ゲーム会社が作るような大規模でハイクオリティなゲームとは違い、個人の知恵と情熱が生み出した同人ゲームの世界には、他にはないオンリーワンの魅力と底知れぬパワーを放っているものも多い。

 そんな中でも特異な活動を続けているのが、学生時代から10年にわたってひたすら同人で4択クイズゲームを作り続ける朝森さんだ。「自分がいなくなれば日本から同人クイズゲームというジャンルが消えてしまう」という使命感から、寝る間も惜しんで毎年2回のコミケに新作クイズ数百問を発表し続けている。それは孤独だが、充実感のある営みなのだろう。筆者は個人的に朝森さんの活動を6年前から追いかけ続けており、その情熱をついにこの身に感じることができた。

 というわけで、朝森さんが制作したゲームに関する4択クイズを特別に提供していただいたので、実際に紹介してみたい。あなたはいったい何問解けるだろうか?

 

ゲームクイズ Level1

 まずは腕試しの18問。ゲーマーなら余裕で満点コース?

 

ゲームクイズ Level2

 中間難易度のLevel2。まだまだ笑顔で解けるかも?

 

ゲームクイズ Level3

 さあ、最高難易度。1問ミスまでなら「ガチゲーマー」と言えるでしょう。

 

 ……いかがでしたでしょうか。ちなみに電ファミ編集部員たちはLevel3で平均15問正解レベル……精進いたします。

【電ファミクイズ大会の答え合わせ】

 

1. 任天堂のキャラクター『マリオ』が初めて登場したゲームのタイトルはどれ?
 正解→ドンキーコング

 

2. 1989年にナムコから発売された、ボス戦に神経衰弱やしりとりなどが登場するアクションゲームのタイトルはどれ?
 正解→ワギャンランド

 

3. 幕末を舞台とした乙女ゲーム『薄桜鬼』シリーズに登場する女主人公の名前は次のうちどれ?
 正解→雪村千鶴

 

4. 任天堂のゲームキューブ用ゲーム「ピクミン」のCMソングで、ストロベリー・フラワーが歌った曲のタイトルはどれ?
 正解→愛のうた

 

5. ハイスピード推理アクションゲーム『ダンガンロンパ』シリーズに登場するモノクマのCVを務めた声優は誰?
 正解→大山のぶ代

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著者
電ファミニコゲーマー編集部員。映画を観るのとアナログゲームをするのが好き。
Twitter:@_k18

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