宇宙空間を舞台にした中国産FPS『Project Boundary』の最新映像が公開。無重力空間で行われる戦闘は360度全方向に気が抜けない

 中国の深センに拠点を置くゲームデベロッパーSTUDIO SURGICAL SCALPELSは、宇宙を舞台にしたPlayStation 4用FPS『Project Boundary』の13分に及ぶゲームプレイ映像フッテージを公開した。これはデベロッパーの内部テストとして撮影された動画であり、最終的なゲームの品質ではないと説明されている。

 本作はシングルプレイに焦点を当てたVR向けのスタンドアロン版と最大16人、8対8の対戦が楽しめるマルチプレイ版が開発中だ。今回公開された動画はマルチプレイ版で、3対3のチームデスマッチの様子が収録されている。
 なお本作が出展されたゲームイベントChina Joy 2018に参加した4Gamerによると、スタンドアロン版は開発リソースが足りずに現在は開発を一時中止しているという。

 ゲームプレイ動画の冒頭では、照準器だけでなくバレルやノズル、ストックなどを変更するかなり自由な武器のカスタマイズの様子を見ることができる。
 動画では『Call of Duty』シリーズのマルチプレイのように、はじめからいくつかの用意された兵科からひとつを選んでいるが、おそらく武器のデザインも含めて自由にロードアウトを変更することができるのだろう。

 ひと目見て普通のFPSと違うと分かるのは、宇宙空間を舞台にしている点だ。プレイヤーは美しい地球をバックに、宇宙ステーションの間を360度自由に飛び回りながら銃撃戦を繰り広げている。
 このようなシューターは「6DOFシューター」と呼ばれている。宇宙空間と聞くと動きは緩慢になるような印象を受けるが、本作はゲージを消費して加速するブーストも用意されており、スピード感のある戦いとなっている。
 無重力空間とはいえ銃の反動は少なめで、ヘルメット越しに聞こえるような少しくぐもった射撃音やヒットサウンドで適度に宇宙空間で戦っている雰囲気を出しながら、かといってリアルさを求めすぎないバランスになっているように見える。

 ゲームプレイの全体的な雰囲気を誤解を恐れずに言えば、近年の『Call of Duty』シリーズのマルチプレイの宇宙版と言えるだろう。

『Call of Duty: Infinite Warfare』のマルチプレイはゲームバランスを考え、すべて1G環境となったという。もし無重力空間を利用したマルチプレイも開発していれば、ちょうど『Project Boundary』のようなゲームになっていたのかもしれない。
(画像は『Project Boundary』公式サイトより)

 『Project Boundary』は中国のビデオゲーム開発を支援するソニー・インタラクティブ・エンタテインメントの「China Hero Project」に採用されたタイトルのうちのひとつだ。China Hero Projectとは、PlayStationのためのコンテンツを制作できる独創的で才能ある中国のデベロッパーを支援することを目的として2016年に発足した。中国国内の市場開拓はもちろんのこと、世界を舞台に戦えるデベロッパーの発掘と支援が狙いとなる。

 本作の開発を行うSTUDIO SURGICAL SCALPELSは、2015年に中国の深センに設立されたゲームデベロッパーだ。コンソールやVR向けのビデオゲームの開発を行う、平均で8年ビデオゲーム産業でゲームの開発に携わった13人のスタッフが所属している。

 『Project Boundary』はまだ発売日や価格などは発表されていない。トレンドをおさえながら、独自のひねりを加えた本作の販売を心待ちにしたい。

文/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
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