20年前に発売されたゲームボーイ用ソフト『ポケットカメラ』を一眼レフカメラに合体。1万4000画素に情熱を注ぐ魔改造ファンたち

 ゲームボーイ用ソフト『ポケットカメラ』に、一眼レフカメラを合体させたファンが登場した。今年6月にはCanonのEFマウントレンズを装着できるようにするアダプターを開発した人物も登場したが、20年前に発売されたカメラへの飽くなき探究心はまだまだ続くようだ。

 『ポケットカメラ』(『Game Boy Camera』)は任天堂が1998年に発売したゲームボーイ用カメラだ。現在記録は破られているが、ギネスブック1999年版では「世界最小のデジタルカメラ」として登録されたほど小さなサイズのカメラだった。

 ゲームボーイ用のカートリッジに球体のカメラが取り付けられており、カメラを回転させると自撮りも可能。撮影した写真にスタンプやフレームを追加したり、自分の顔をゲームキャラクターとして使用できるなど、カメラとしてだけでなくゲーム機らしいユニークな機能が搭載されている。

 上記のマウントアダプターだけでなく、撮った写真をニューラルネットワークを用いてカラー化したり、「ポケットカメラ」の画像を合成してカラー写真を作るプロジェクトなど、これまでに『ポケットカメラ』の限界を越えようとするさまざまな計画が立ち上がっていた。

 そんな『ポケットカメラ』ファン活動の最新作が、この一眼レフカメラとの合体だ。使用された一眼レフカメラは1979年にオリンパスから発売された一眼レフフィルムカメラ「Olympus OM10」、レンズは「F.Zuiko Auto-S 50mm F1.8」。見方を変えれば、30年前に発売された一眼レフカメラを、デジタル一眼レフカメラに改造したとも言える。製作者のMatthew Parrish氏はいくつかの作例を公開している。

 『ポケットカメラ』でカラー写真を作るプロジェクトを立ち上げたカメラマンによる、ニューヨークの日常を撮影した写真と見比べてみると、より高精細な写真が撮影できていることがわかる。

 このカメラは『ポケットカメラ』のカメラ部分に入っている画像センサーを一眼レフカメラの感光部に直接つけることで制作されている。ダンボールやテープで固定されており、かなり無骨な見た目になっているが、それを改善する第二弾の計画もスタートしているという。第二弾は『ポケットカメラ』自体をカメラに入れてしまおうという本格的なものだ。

※現在開発中の第二弾プロジェクト。

 『ポケットカメラ』が発売されてから20年の間にデジタルカメラは大きく進歩し、スマートフォンのカメラでさえ一眼レフカメラに負けない写真を撮影することもできるようになった。たとえば、iPhone 8に搭載されたセンサーは1200万画素という高い能力を有している。だが現在でも、『ポケットカメラ』のたった1万4千画素に情熱を注ぐファンは少なくない。もし押入れに『ポケットカメラ』が眠っていれば、たまには20年前のデジタルカメラでノスタルジックな写真を撮ってみてはいかがだろうか。

文/古嶋 誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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