株式会社モリサワは6月18日、100%子会社である有限会社字游工房を2025年11月1日付で吸収合併すると発表した。
「游明朝体」「游ゴシック体」といった優れた書体開発を手がけ、多くのユーザーに支持されている字游工房のブランドを継承。両社がこれまで培ってきた開発力を融合させるとしている。
モリサワは、100％子会社である有限会社字游工房を2025年11月1日付で吸収合併することを発表します。… pic.twitter.com/Zc79XrCXbE
— モリサワ【公式】 (@Morisawa_JP) June 18, 2025
字游工房は1989年に設立、2019年3月にモリサワの子会社となり、モリサワグループの一員として「写研改刻フォント」などの共同開発を行ってきた。
「游明朝体」「游ゴシック体」といったフォントは、近年のWindowsやmacOSにも標準搭載されており、目にする機会も多いのではないだろうか。
【お知らせ】字游工房は、株式会社モリサワを存続会社とした2025年11月1日付での吸収合併に合意したことを発表します https://t.co/nAnadhz7Pa
— 字游工房 (@jiyu_kobo) June 18, 2025
今回の合併は、フォント市場を取り巻く急速な環境の変化、ならびにグローバル化に対応するため、より迅速にかつ多様なフォント製品を市場に提供することを目的に実施するという。
また、合併後は字游工房の事業をモリサワが引き継ぎ、字游工房のフォント製品の契約は継続して利用可能。製品のサポート対応は後日改めて案内するとのこと。
今回の発表を受けて「フォント市場における“モリサワ一強”が加速する」という声も少なくない。一方で字游工房は2019年の時点でモリサワグループに属しているため、今回の合併による大きな変化はないと見ることも可能だ。実際にどうなるかはわからないが、今後の展望を見守りたい。
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
モリサワ 有限会社字游工房の吸収合併を発表
株式会社モリサワ（代表取締役社長：森澤彰彦本社：大阪市浪速区敷津東2-6-25 Tel.06-6649-2151 代表、以下モリサワ）は、100％子会社である有限会社字游工房（代表取締役：石本馨 本社：東京都新宿区下宮比町2-27、以下字游工房）を2025年11月1日付で吸収合併することを発表します。
目的
字游工房は1989年に設立、2019年3月にモリサワの子会社となり、モリサワグループの一員として「写研改刻フォント」などの共同開発を行ってきました。そしてこの度の合併は、フォント市場を取り巻く急速な環境の変化、ならびにグローバル化に対応するため、より迅速にかつ多様なフォント製品を市場に提供することを目的として実施します。
「游明朝体」「游ゴシック体」をはじめとする数々の優れた書体開発を手がけ、多くのユーザーに支持されている字游工房のブランドを継承し、両社がこれまで培ってきた開発力を融合させることで、今後も高品質で幅広いサービスを提供してまいります。
合併期日
2025年11月1日
字游工房の事業とサポートについて
合併後、字游工房の事業はモリサワが引き継ぎます。お客様にご利用いただいている字游工房のフォント製品の契約は、継続してご利用いただけます。フォント製品のサポート対応は後日改めてお知らせします。
●本件に関するお問い合わせ
株式会社モリサワコーポレート・ブランディング部広報宣伝課
E-mail: pr@morisawa.co.jp
有限会社字游工房
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