カプコンの対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター6』の中山貴之ディレクターは10月2日、同氏のXにて、カプコンカップとストリートファイターリーグの有料配信化についてのポストを投稿した。
こちらのポストはアメリカの『スト6』プレイヤー「Brian_F」氏のポストに返信する形で投稿されたものとなっている。返信内では、「収益目標と割り当てられたタスクは、部門ごとに異なる」「この発表には会場にいた松本プロデューサーも含め開発チームも驚いた」「現在カプコン社内で話し合いを進めている」との情報も確認できる。
また、その後別ポストにて日本語で「会社員としては良くないムーブをしてるのわかってんだけど申し訳なくてね~」ともコメントしている。
It may sound strange, but it's true. Revenue targets and assigned tasks differ fundamentally by department. Even the development team was surprised by this announcement(At least Matsumoto and I were shocked at the venue)That said, since this matter occurred within the same…
— TAKA-nakayama (@takaNakayama) October 2, 2025
会社員としては良くないムーブをしてるのわかってんだけど申し訳なくてね~
— TAKA-nakayama (@takaNakayama) October 2, 2025
「CAPCOM CUP 12 TOP16-FINAL」「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2025 決勝」の有料配信化については、9月29日に「東京ゲームショウ2025」カプコンブースにて発表されて以来、SNSを中心に議論が巻き起こっている。
昨年時点で日本リーグのプレイオフは有料配信となっていたストリートファイターリーグ。今年度からはワールドチャンピオンシップの決勝とカプコンカップのTOP20から決勝についても有料化となることに。
配信チケットは単体で4000円(税込)、セットで6000円(税込)となっており、1週間後にはカプコン公式YouTube/Twitchにて無料配信が予定されている。
反対派は有料化について、「視聴のハードルが高くなり新規拡大の障害となる」「観戦人口が減り盛り上がらない」「チケットの値段が高い」「カプコンカップの地域予選はコミュニティ大会を利用しているのに」との声を上げている。
また、カプコンカップ優勝経験者で今年の「EVO」、「EVO Japan」チャンピオンのMenaRD氏は日本語でのコメントを投稿。母国ドミニカ共和国を含めチケット代を払う余裕がないような環境のプレイヤーたちの存在に言及し、「まだ時期尚早だと思います」とコメントしている。
納得しがたいです
— WBG MenaRD🇩🇴 (@_MenaRD__) September 28, 2025
日本ではこれが普通だと理解していますし、ありがたいことにコミュニティはまだこの方法で支え合えています。
しかし、私の地域を含む多くの地域では、このゲームをプレイする余裕すらほとんどない。ストリートファイターの頂点を楽しむ機会を阻まれるべきではない。… https://t.co/DAVzvxvUWu
対して賛成派からは、「eスポーツ事業が毎年赤字を出しているため、回収しようとするのも納得できる」「1週間後に見られるようになるのならいい」とのコメントが確認できる。
一方、「発表の場にプロ選手を起用していたこと」や「重大発表と銘打って発表されたこと」など、有料化の是非以外の点でも議論が発生しているようだ。
「CAPCOM CUP 12」「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2025」は2026年3月11日から15日にかけて開催予定。
中山ディレクターの言う「カプコン社内での話し合い」の結果を含め、今後の公式からの発表に注目したい。