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『スプラトゥーン レイダース』先行プレイ:インクやステージ形状に囚われない動きで、超爽快にシャケをシバく『スプラトゥーン』の常識を塗り替える作品

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『スプラトゥーン』シリーズも、2015年に第1作が発売されてからはや11年。続編や追加コンテンツも多数登場し、気付けば常識になっていたことがたくさんあった。

たとえば、「壁はインクを塗って登る」「Rボタンを押せばボムが使える」「ジャンプは1回しかできない」──。
これらはシリーズ共通で、プレイヤーにとってはまさに変わることのない常識だったはずだ。

しかし、そんな常識はすべて過去のものになった

Nintendo Switch 2 向け最新作『スプラトゥーン レイダース』が、すべてを塗り替えてしまうのだ!

「サブウェポン」はインク消費ナシの爽快すぎる新要素「ガジェット」に変化し……

2段ジャンプもできちゃう!

空中での射撃も組み合わさって、足元のインクやステージ形状に囚われない自由な動きが、超爽快。

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本記事では『スプラトゥーン レイダース』の先行プレイから見えてきた「ゲームの基本システム」「爽快すぎるイカした新要素」「遊びやすさにつながるこだわり」などを紹介していきたい。

この作品が、これまで練り上げられた過去作の楽しさをベースにしつつ、爽快で快適に遊べるような工夫をこれでもかと詰め込んだ作品であることが伝われば幸いだ。

文/たし
編集/anymo

そもそも『レイダース』ってどんなゲーム? ← すりみ連合とシャケ軍団をシバきながら、ブキやオタカラを集めまくるゲーム

『スプラトゥーン』とは、インクを塗って陣地を奪い合う4対4の対戦アクションシューティングシリーズだ。ヒトの姿でインクを塗って、イカの姿でインクを泳ぐ独自のアクションを軸に、オンライン対戦のほか、1人用で遊べる「ヒーローモード」や4人協力の「サーモンラン」など、多彩な遊びが展開されている。

そんな『スプラトゥーン』シリーズから登場する初のスピンオフ作品が『スプラトゥーン レイダース』(以下、『レイダース』)だ。

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(画像はニンテンドーストア『スプラトゥーン レイダース』よりより)

本作では、「アジト船」と呼ばれる船を拠点に、マップに点在するダンジョンへ挑戦しながらオタカラを集めていくことがプレイの基本となる。

ダンジョンには、敵を倒しながらマップを進み最奥に眠るオタカラを目指すものや、限られたエリアに出現するシャケを撃退しつつ制限時間内に目標数のイクラを集めるものなど、さまざまな形式が用意されている。

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ダンジョン内に立ちはだかるのは、これまでの「サーモンラン」にも登場したシャケたち。完全新規のシャケに加え、過去作に登場したシャケも、本作ならではの変化をくわえた姿で多数登場する。各ダンジョンに出現するシャケはある程度決まっているため、その内容や敵の傾向に合わせて、扱いやすいブキを選ぶことが攻略の鍵となりそうだ。

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(画像は画像はスプラトゥーン公式Xアカウントより)

また、敵を倒した際やダンジョンをクリアした際には、ブキや素材を獲得できる場合がある。ブキには同じ種類でもレベル差があり、より高レベルのブキを求めて同じダンジョンに繰り返し挑戦することも可能だ。

集めた素材は能力の強化にも使えるため、ダンジョン攻略を重ねながら装備を更新し、キャラクターを育成していく収集・成長要素も、本作の大きな特徴となっている。

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もちろんダンジョンだけでなく、すりみ連合とウズシオ諸島を巡るストーリーもしっかり用意されている。先行プレイでは物語の序盤のみ体験することできたが、すりみ連合とこれからどのような冒険を繰り広げるのか、とても先が気になる内容となっていた。

会話パートやムービーシーンに関しても、イカしたモーションや魅力的な表情をたっぷり見せてくれるので、まさしくファン必見の魅力的な出来栄えとなっている。ダンジョン攻略だけでなく、キャラクター同士の掛け合いやストーリーの展開も、本作を楽しむうえで注目のポイントとなりそうだ。

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レイダースでは空を飛んで戦える。足元のインクやステージ形状に囚われない自由な動きが爽快すぎた

『スプラトゥーン』シリーズの大きな特徴のひとつが「インクを撃ち合い、インクを塗り広げることで有利な領域を奪い合う」というシステムだ。

自身のインクの上ではイカ状態になりインクを補充しながら素早く移動できるほか、インクさえあれば壁だって自由に登れる。いっぽうで、敵のインクの上では行動が大きく制限されダメージも受けてしまう設計だ。

過去作のサーモンランなどでは、敵シャケたちにじわじわと足元の塗りを奪われ移動できなくなったところをオオモノシャケ(強力な敵)の攻撃でやられてしまう、というのがよくあるパターンだったのではないだろうか。

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(画像はスプラトゥーン公式Xアカウントより)

しかし、そんな過去作の常識を打ち破っているのが本作『レイダース』だ。

『レイダース』では、最序盤のチュートリアルステージからいくつもの「新しい空中アクション」が登場する。ロボットを使った「メカジャンプ」、ステージの草を使った「とびあがる」、ヒト状態で浮き上がる「グルグル」など。

さらには、シリーズ初となる新要素「空中ジャンプ」まで登場する。そんな新アクションが、最序盤の「秘宝パワー」として真っ先に使えるようになるのだから驚きだ。

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そして、この「空中アクション」が……あまりにも楽しい!

立体の動きが加わることでステージ移動などの幅も広がるほか、これまで対処にひと手間が必要であった高所にいる敵(ハシラ、ナベブタなど)も爽快に倒せるようになった。

守りの面でも、足元のインク状況によらず高く飛べれば安全に逃げられるし、足元に群がるコジャケたち、ジャンプで避けるテッキュウ、自機狙いのタワーなど、さまざまな攻撃が避けやすくなっている。

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そしてもうひとつ大きな点として、本作では空中から長時間射撃することも可能になっている。これが、本当にデカい。

「空中に浮かぶ」こと自体は、過去作の有料追加コンテンツ『サイド・オーダー』などでも可能ではあった。しかし過去作では浮遊と攻撃は両立できず、戦術として活用するのは難しかった。

その点、『レイダース』では、高所から敵の動きを見渡しつつ射撃したり、地上の敵を避けながら攻撃を続けたりと、過去作にはなかった立ち回りが可能となっている。

この空中での移動と攻撃を組み合わせた自由度の高さと爽快感こそ、間違いなく本作でしか味わえない新しい体験といえるだろう。

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新要素「ガジェット」の登場。「サブウェポン」が生まれ変わりインク管理から解放された快適さがすごい

『レイダース』では、新要素として「ガジェット」が登場した。これはLボタン・Rボタンを押すことで設定した便利な道具が使えるようになるものだ。

内容も豪快かつ簡単に使えるものが多く、ダメージが入りづらい装甲を貫通するものもあるなど、イメージとしては過去作のスペシャルに近い印象を受けた。

クールタイムがあるとはいえ、十数秒に一回スペシャルが打てると考えれば、途端にワクワクしてこないだろうか。

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ガジェット「ズバットスラッシャー」。爆発の勢いでダッシュする。

ところで、過去作を遊んだことがある人は「Rボタンといえば、ボムなどのサブウェポンは?」と思うかもしれない。これに(あくまで先行プレイの範囲で)答えるなら、これまでのサブウェポンは完全に廃止されている

そして、ただ名称だけが「サブウェポン」から「ガジェット」に変わったわけではない。システム的にも大きな違いが存在している。

なんと「ガジェット」はインクを一切消費しないのだ!

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ガジェット「ゴレンライナー」。地形で変化するインクを5つ同時に発射。インクの通り道に線が残り、触れたシャケにダメージを与える。

『スプラトゥーン』シリーズのあるあるとして、インク管理の難しさが挙げられることは少なくない。過去作では、サブウェポンを使用するとインクをタンクの約5~8割も消費していた。ボムを使いすぎてしまい、インクがすぐに切れてしまう……なんて経験のある人も多いはずだ。

その点、ガジェットは一切インクを消費しない。考える必要があるのはガジェットのクールタイムだけだ。これがあまりにも快適すぎる。

まず、ガジェットを起動する際にインクが足りるかを気にする必要はない。インク管理はメインウェポンだけを考えればよい。そして仮にインクが切れたとしてもガジェットは使用できるため、インクが切れてメインもサブも使えずにやられるという体験は大幅に減る。

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(画像はhttps://x.com/SplatoonJP/status/2047239072251621866より)

また、これは先述の空中アクションともかなり相性がよい。なにしろ空中ではインクが切れても補充が難しいのだ。もし空中に浮いてもすぐインクが切れて何もできないとなっては面白くない。この点でも「ガジェット」がインクを消費しない点が活きている。

インクのリソース管理が、過去作の対人戦などにおいて大きな駆け引きを生んでいたのも事実だ。しかしスピンオフの『レイダース』では思い切って緩和に振り切ったことによって、過去作にはないストレスフリーな快適さが生まれている

「難易度選択」や「レベルシステム」にくわえ、カスタマイズ要素も盛りだくさん。初心者から経験者まで、自分のスタイルで楽しめる

簡単にしすぎると過去作経験者はつまらないし、かといって難しくするとシリーズ初心者にはハードルが高くなってしまう。そんな、「初心者と経験者の壁」は、長年続くシリーズ作品ならば必然とも言える。しかし『レイダース』では、両者ともを楽しませるための工夫がありありと詰め込まれていた。

まずゲームの「難易度選択」が行える。そんなこと? と思われるかもしれないが、『スプラトゥーン』シリーズにおいてゲーム全体を通した明示的な「難易度選択」が登場したのは、じつははじめてのことなのだ。

なお、難易度はあとから自由に変更が行えるうえ、高難度にしても報酬が増えるわけではない
あくまで初心者から経験者まで多くの人に自分のぺースで楽しんでほしい、という心意気の現れだろう。

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さらに本作には、レベルシステムも導入されている。レベルはゲーム全体を通して引き継がれるので、ステージをクリアできなくても遊んでいればレベルアップが可能。それにともなって体力や攻撃力も上昇するため、アクションが苦手な人でもたくさん遊んでいれば先へ進みやすくなる設計になっている。

また、カスタマイズ要素もかなり充実しており、体力や攻撃力といったステータスの上昇はもちろん、ブキ自体の強化にも対応している。

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アクションが苦手な人はしっかりと強化してから先に進むも良し、自信がある人はいわゆる縛りプレイのような形で進めるも良し、プレイヤー次第でさまざまな遊び方ができそうだ。

そしてなにより、本作はマルチプレイにも対応している。もちろんひとりでじっくり遊ぶこともできるが、みんなとわいわい遊びたい人や、誰かと協力して先に進みたい人にもオススメしやすい作品となっている。

初心者でも経験者でも、ひとりでのんびり派でも仲間とわいわい派でも、自分にあった楽しみ方で『スプラトゥーン』の楽しさに触れることができるのだ。

「すりみ連合」との共闘が楽しすぎる。「ナイス」や「カモン」にも反応してくれるし、強い。なんて心強いんだ

最後に、本作の魅力を語るうえで外せないのが「すりみ連合との共闘」だ。すりみ連合とは『スプラトゥーン3』で登場した3人組ユニットで、サメ使いの「フウカ」、ウツボ使いの「ウツホ」、踊りが得意な「マンタロー」で構成されている。

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(画像はニンテンドーストア『スプラトゥーン レイダース』より)

本作では、この3人が「ウズシオ諸島」へオタカラハントをしに来るところから始まり、メカニックとして同乗していたプレイヤーが紆余曲折あって、いっしょにオタカラハントをすることになる──というストーリーが描かれる。

プレイヤーがステージでオタカラハントをする際は、このすりみ連合の中の1人を選択し一緒に連れていくことが可能だ。選択したキャラクターはメカに乗って一緒に戦ってくれるほか、発動できる奥義がそのキャラクターに応じたものとなる。

この共闘が、すごく楽しい。

メカに乗った味方は「カモン」を押すとすぐにその場に飛んできてくれるし、近くの敵を倒しきったときは「ナイス」と言ってくれる。歩いているときに振り返ればテクテクと付いてきているし、やられるときはコミカルに吹っ飛んでいく。

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もちろん、ゲームプレイとしての心強さもある。ステージに登場する「結晶」はすりみ連合のメカが壊してくれるし、協力することでメカジャンプも使用できる。あと普通に、敵をめっちゃ倒してくれてありがたい

先行プレイの際、筆者はひとりでプレイしていたのだが、このすりみ連合がいるおかげで誰かと一緒に共闘や冒険をしているような感覚が強くあった

本作では、ストーリーも基本的にはすりみ連合の掛け合いとともに進行する。過去作ではしばらくすりみ連合の新しいムービーや会話を見ることができていなかったので、ファンにとっても見逃せない内容となっている。『レイダース』を通して、誰しもすりみ連合のことを一層好きになれるだろう。


『スプラトゥーン レイダース』は、Nintendo Switch 2 専用ソフトとして7月23日に発売予定だ。みなさんもこの夏は、すりみ連合やメカニックと一緒に、オタカラ探しの冒険に出かけてみてはいかがだろうか。

ライター
曲を書いたり、プログラミングをしたり、動画を作ったりしていたら、なぜか文章を書くことになっていた人。アクション、探索、謎解き、考察、RTAなど、自分の能力を試せる系の要素はだいたい好き。『スプラトゥーン』シリーズをやりすぎて人生を棒にふりかけたことがある。
編集者
3D酔いに全敗の神奈川生まれ99’s。好きなゲームは『ベヨネッタ』『ロリポップチェーンソー』『RUINER』。好きな酔い止めはアネロンニスキャップとNAVAMET。
Twitter:@d0ntcry4nym0re

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