あの『エルデンリング』がNintendo Switch 2で遊べる──
そんなわけあるか!と言いたくなってしまうが、なんと本当である。
『エルデンリング』といえば、『ダークソウル』『ブラッドボーン』『SEKIRO』などで知ら
れるフロム・ソフトウェアが2022年に発売したオープンワールドのアクションRPG。PC版を高設定・高画質で遊ぶためにはハイスペックのマシンが必要なゲームとして知られている。
そんななか、本作のNintendo Switch 2版である『ELDEN RING Tarnished Edition』の先行体験の機会をいただいた。
いくらNintendo Switch 2が初代からパワーアップしているとはいえ、携帯モードも搭載する本ゲーム機でこんな大作がまともに動くはずがない。と、プレイ前は正直そう考えていた。
しかし、実際にプレイした感想として、思わず口が開いてしまうほど度肝を抜かれた。処理落ちやカクつきが全然発生せず、ヌルヌルのゲームプレイを試遊時間の最初から最後までちゃんと楽しむことができたのだ。
さらに驚いたのが「携帯モード」での動作だ。ある程度のグラフィック・動作の低下は予想していたが、なんとそれを感じさせないほどのパフォーマンスを発揮している。
すでにPC版で100時間以上は遊んでいたはずなのに、なぜか新鮮な気持ちで2時間半ほど夢中で遊んでしまっていた。
(ちょっと時間オーバーしちゃってすみませんフロムさん!)
フロム作品、とりわけ『ソウル』系と呼ばれるアクションRPGはシビアな操作を求められることが多く、一瞬の動作不安が命の危機につながってしまう。しかし、今回体験した範囲では終始安定したゲームプレイを楽しむことができ、TV・携帯モードともに最適化が施されていると感じた。
今回は8月28日にNintendo Switch 2向けに発売予定の『ELDEN RING Tarnished Edition』を先行プレイした感想をお届けする。「Nintendo Switch 2で遊んでみたいけどちゃんと動くのか……?」と心配している方、安心してほしい。マジですごいから。
また、記事内では本作が発売されるにあたって追加された新要素の一部も紹介しているので、そちらもチェックしてみてほしい。
※今回遊んだデータは開発中のものです。製品版では仕様や名称、各種パラメータなどが変更される可能性があります。
Nintendo Switch 2版『エルデンリング』は想像以上にヌルヌル動く。他プラットフォームと体感は変わらない
まず、筆者がNintendo Switch 2版『エルデンリング』をプレイして最初に驚かされたのが、グラフィックがめちゃめちゃ綺麗ということだ。FPSなど具体的な数値ではなくあくまで体感となってしまうが、他プラットフォームと変わらないといえる。もちろん、ところどころで流れるムービーも高画質で、キャラや景色を繊細に描いている。
正直、プレイ前はいくらNintendo Switch 2とはいえ、ある程度のグラフィック品質の低下は予想していた。オープンワールドというジャンル上、どうしても描画距離などが制限されてしまうのではないかと素人ながら思っていたからだ。
しかし、チュートリアルの後、本作の舞台「リムグレイブ」に降り立ってみて、その考えは完全に裏切られた。
マップのどこからでも見える巨大な「黄金樹」の輝き、目の前に広がる草原、駆け回る動物、そしてそこら辺を闊歩しているツリーガード……。
初めて遊んだ時に圧倒され感動を覚えた光景が、そのまま広がっていた。
また、キャラの操作感も問題ない。今回の試遊ではNintendo Switch 2のProコントローラーを使用したのだが、ボタン入力にすぐ反応してくれる。
ただ、いつまでも景色を眺めているわけにもいかないので、いざ探索へ。
本作はさまざまなエリアがシームレスにつながっているため、いろいろ見て回るべく時間の許す限り探索・戦闘を試してみることにした。
とりあえずリムグレイブ周辺の雑魚敵と戦ってみて、まったく動作に問題がないことを確認できた。1対1の戦闘はもちろん、1対複数の集団戦でもカクつきなどは発生せず、グラフィック品質の低下や攻撃エフェクトの劣化も感じられなかった。「まあ戦闘したら少しはパフォーマンス落ちちゃうかもな……」という筆者の予想は、いい意味で大きく裏切られた。
続けて、フィールドを探索するうえで欠かせない相棒・霊馬トレントに騎乗しての探索・戦闘も試してみる。トレントは通常よりも速く移動することができる馬であるため、徒歩よりも多くの要素を読み込むことになる。さすがにカクつきなども起こるだろう。
その結果……これもなんの問題もありませんでした!超スムーズに移動できるし戦闘もできちゃったよ!フィールドに雨も降り始めて重そうだったのに!
ならいっそこのままボスと戦ってみよう!ということで、近くにいたドラゴン「飛竜アギール」にご協力いただいた。
ドラゴンといえば、人の何倍もの巨大な体をもち火を吐く生物だ。本作に登場する数々のドラゴンも例に漏れず、圧倒的な存在感でプレイヤーの前に何度も立ちはだかってくる。
「今回はちょっとは動作が重くなってくれ……!」となぜか逆の期待をしつつもアギールに出会ってみる。じっくりと姿を観察してみると、触ると痛そうなトゲトゲした体や“これぞドラゴン”といった翼や尾、顔の造形など精細に作りこまれた姿は他プラットフォームと変わりない。
そして、戦闘中吐いてくる炎ブレスもフロムらしさ全開のかっこいいエフェクトそのまま
で、ラグ感なども存在しない。水が張ったフィールドでの戦闘だったが、水しぶきや波紋なども抜かりなく描写されている。そのままとくにストレスを感じることもなく戦闘を終えることができた。負けたけど。
また、本作には一度訪れた「祝福」に瞬時にワープできる「ファストトラベル」が搭載されている。本機能は広大なマップを隅々まで探索したいときに便利で、ゲーム中たびたび使用することになる、重要なシステムだ。
よく使う機能のため、ロード時間なども気になる部分。そこで地下エリアの「シーフラ河」から「リムグレイブ」までの時間を計ってみたところ、10秒ほどでロード画面からゲーム画面に切り替わる結果となった。
ほかにもTVモードでは、リムグレイブやシーフラ河をはじめ、大きな湖がある「湖のリエーニエ」などさまざまなエリアを来訪してみたが、一切の動作不安が起こらなかった。高難度なゲームのため、とにかくプレイングに集中してほしいという開発陣の声が聞こえてくるような最適化の徹底さだ。
皆さん、『エルデンリング』、Nintendo Switch 2で快適に遊べますよ。
「携帯モード」でもシビアなボタン操作にしっかり応えてくれる。いつどこでも王を目指したい褪せ人歓喜の仕上がりに
Nintendo Switchシリーズには、本体をドックから外して携帯機のように遊べる「携帯モード」が備えられている。本作ももちろん「携帯モード」に対応しているので、ここではそのプレイフィールを紹介する。
さきほど、ドックにつなげることで最大限のパフォーマンスを発揮するTVモードでの動作は安定していることがわかったが、「では携帯モードではどうなのか?」と疑問を抱く方も多いはず。スイッチシリーズの醍醐味である「外出中でも、寝ながらでも遊べる」という体験はどのように仕上がっているのだろうか。
まず、TVモードでは10秒ほどだったロード時間を計ってみたところ、13秒ほどで切り替わりゲームが動かせるという結果となった。厳密に計測したわけではないものの、体感ではTVモードと同じくらいの待ち時間だ。かなりすごい。
そして、ゲームプレイの面でいうと、「TVモードとほぼ変わらない」といえる。グラフィッ
クやテクスチャの低下は感じられず非常になめらかで、トレントに乗っての高速移動も快適と、TVモードで味わった体験が損なわれていない。
とはいえ、細かい点で気になる箇所もいくつかあった。たとえば、ロード明けのほんの一瞬だけフィールドの読み込みが発生したり、30体くらい雑魚敵が密集する場所で敵の挙動が本当に少しだけカクついたりという点だ。しかし、これらは注視していないと気付かないくらいの些細な箇所で、ゲームをプレイするうえでストレスを感じるレベルではなかったことも伝えておきたい。
そして、肝心のボス戦について、携帯モードでは戦闘中に取り巻きを召喚する「宿将オニール」やとっさの判断が命取りとなる強敵「神肌の使徒」などと戦ったが、いずれも問題は起こらなかった。
本作は後半になるにつれて敵も強くなってくるため、攻撃や回避など瞬間的な選択が多く迫られる。そのため、「パフォーマンスが低下しがちな携帯モードよりTVモードの方がプレイに向いているのではないか」と思う方もいるかもしれない。しかし、遊んだ所感としては全然そのようなことはなく、ほぼ同じといっても過言ではない。



また探索でも、「アルター高原」や「ケイリッド」、「火山館」やDLCマップなどTVモードでは訪れなかったエリアを中心に回ってみたが、どれもスムーズに遊ぶことができた。シームレスにエリアが繋がるオープンワールドゲームで、これほど負荷を感じないのも珍しいかもしれない。




ここまで、TVモードにくわえて携帯モードでのプレイ感をお伝えしてきたが、Nintendo Switch 2で遊ぶにあたっての丁寧な作りこみが随所に見られた。ただ単純に移植するのではなく、ハードにあわせた設計にこだわっているように感じる。
これから『エルデンリング』を遊びたいという方に、新たに「Nintendo Switch 2」という選択肢を提供するという意味でも、本作は大きな価値がありそうだ。
『Tarnished Edition』で追加される新要素を一部紹介。新たな素性が追加されていたりトレントの見た目を「ツリーガード」にできたり
ここまでNintendo Switch 2での操作感や手触りを中心に紹介してきたが、ここでは本作『Tarnished Edition』で追加される新たな素性2種と、新装備、トレントの見た目変更機能について体験できた範囲で紹介する。
まず、新素性2種である「イデスの騎士」と「重装騎士」だ。「イデスの騎士」は技量のステータスが高く、全身に軽装の鎧を装備している。対して「重装騎士」はその名の通り重量級の鎧を着こんでおり、生命力、持久力、筋力のステータスが高い素性となっていた。
続いて、今回試した新装備「レオティエル装備」についてだ。装備一式を身に着けると、いわゆるマタドールのような姿となるほか、「レオティエルの大剣」という専用の武器も存在している。
武器には「ムレータ」という専用の戦技が備わっており、使用すると赤いマントをひらりと出して闘牛士のように佇み、そのまま回避からの攻撃が可能だ。雑魚敵相手に使用してみたが、かなりオシャレな攻撃方法となっている。
そして、トレントの見た目変更機能だが、今回は「ツリーガード」に変更することができた。ツリーガードといえばリムグレイブに飛び出してすぐにいるボスであり、何も知らずに挑んでボコられるといったある種の様式美が存在することで知られている。
今まで何人ものプレイヤーを葬ってきた敵討ち……ではないが、せっかくなのでツリーガードに挑んでみることに。ツリーガードが乗っている馬の方がトレントより結構デカいなという驚きがありつつ、難なく撃破。これで何人かの褪せ人は報われただろうか。
なお、トレントの新たな見た目はツリーガードを含め全3種存在している。プレイヤーはお好きな見た目で冒険するとよいだろう。
ちなみに、これらの新要素は、他プラットフォームにおいても販売される。新規に始める方はもちろん、すでに遊んでいる方も楽しめる内容となっている。
ここまで、『ELDEN RING Tarnished Edition』の手触りを中心に紹介してきたが、結論として、Nintendo Switch 2でも他プラットフォームとほぼ変わらないプレイ体験ができることがわかった。
発表された当時は「重そうだけど大丈夫なのか?」と思った方も多いかもしれない。ただ、先行プレイを通じて、大作オープンワールドをNintendo Switch 2で遊べるようにするべく丁寧な最適化が行き届いていると感じた。
実際、TV・携帯モードともに目立った動作不安はなく、じっくり遊びたいときや寝転んでゆったり遊びたいときなどプレイヤーのシーンにあわせて使い分けもできそうだ。
『ELDEN RING Tarnished Edition』は8月28日にNintendo Switch 2向けに発売予定だ。ゲーム本編にDLC、そして新要素が収録されたオールインワンバージョンで、これから王を目指してみるのもいいかもしれない。




















