イギリスのゲームスタジオJagexが手掛ける『RuneScape: Dragonwilds ルーンスケープ:ドラゴンワイルズ』(以下、『ドラゴンワイルズ』)。
同社が長年展開してきたMMORPG『RuneScape』の世界観を受け継いだオープンワールドのサバイバルクラフトゲームで、約1年半の早期アクセスを経て、この9月15日に正式リリース(Ver.1.0)を迎えたばかりの1本だ。
白状すると、筆者は大元の『RuneScape』についてほとんど知識がなく、「どうせ本家の流れを汲むMMORPGだろう」と思い込んだまま、ほぼ事前情報ゼロでゲームを始めた。ところが最初に求められたのは、強大な敵との戦い方……ではなく、この世界で生き抜くための術を身につけることだったのである。
木を切り倒し、石や鉱石を集め、食料を確保する。手に入れた素材から道具や武器、防具を作り、自分の拠点を築きながら、少しずつ未知の土地へと足を延ばしていく。
ときおり上空からちょっかいを出してくる厄介なドラゴンを見上げては、「いつか絶対に倒してやるぞ!」と心に誓う。そんな生活を続けて、ふと気が付けば、Steamのプレイ時間は30時間を突破していた。
最初からこれほど長く遊ぶつもりだったわけではない。「もう少し素材を集めて装備を強化しよう」「さっき倒された、ダンジョンの奥にいる憎いあンちくしょうにリベンジだ!」──そんな小さな目的をひとつずつ追いかけているうちに、いつの間にか時間が積み重なっていたのだ。
いったい何が、筆者をこれほど『ドラゴンワイルズ』の世界に惹きつけたのか。ここからは、『RuneScape』の忘れ去られた大陸「アシェンフォール」での冒険を振り返りながら、その理由を紹介していこう。
※この記事は『ルーンスケープ:ドラゴンワイルズ』の魅力をもっと広めたいGraph(運営:アクティブゲーミングメディア)と電ファミのタイアップ企画です
最初の教訓:人の話はよく聞こう。「兵士だ!」と駆け寄った相手はゴブリンウォリアーだった
キャラクターメイキングなどを済ませた後、ゲームの世界に足を踏み入れると、目の前にひとりの老賢者の姿が現れる。この人物から、この世界で生き抜くための基本的なことが学べるチュートリアルを受けることができるようになっていた。それによると、なにやら教会の近くにいる人物に話しかけろというものであった。
ここでてっきり、ちょっと離れた教会っぽいところまで移動して、そこにいる人に話しかけることでクエストが進んでいくものだと思い込んでしまったのである。実は教会というのは最初にいた場所だったのだが、別の場所まで移動してしまっていたのだ。


道中、ネズミの軍団などに襲われつつも、それらをグーパンでなんとか切り抜けていく。最初に目指した風車の辺りにはなにもなかったため、さらに高台にそびえ立つ建造物のあたりを目指してみることにした。
そうしてようやく兵士のような人物を見つけて、話しかけようとしたところ……実はそれはゴブリンウォリアーであった。そこであっけなく倒されて、最初の死亡を経験することになったのだ。

復活後、てっきりモブキャラだと思っていた人物から、この世界で生きていくのに必要な知識を学んでいくことができた。ちなみにゲーム中、敵に倒されるなど死の恐怖に直面する機会は多いのだが、実はそれとは別に喉の渇きと空腹によっても体力が減ってしまう。
この手のサバイバルゲームではよくあることだが、特にゲームを始めたばかりの頃は知識が乏しいこともあり、まずは「生き続けていく」という状態を安定させるまで困難な状況が続く。そこで最初の目標となったのは、ゲーム内で安定して生活できるようにすることであった。

案外、このチュートリアルもスパルタ方式で、基本的には自分ですべて行動しなければならない。その間も、水分や空腹のゲージは減っていくので、緊張感も増していったのである。
だが、水分を補給し、ネズミを倒して調理することで空腹を満たす方法を学び、最低限生き続けられる状態まで持っていくことができた。

マイホーム建設に着手! しかし立ちはだかる謎の「不安定」表示
チュートリアルでは武器などの作り方や食事の方法、魔法の使い方など、各所を移動しながら複数の人物に教えてもらうことができた。その流れでたどり着いたのがブランブルミード村だ。
村にあるボロボロの建物にいる老賢者に話しかけることで、最初のクエストである「ドラゴンスレイヤー」がスタートする。
この「ドラゴンスレイヤー」と呼ばれるクエスト自体は、チュートリアルにあったような簡単なものではない。複数のステップをひとつずつこなしながら、最終的な目標を目指していくものだ。
『ドラゴンクエスト』にたとえるならば、竜王を倒すといった目標に近いかもしれない。もちろん、「ドラゴンスレイヤー」のクエストをクリアした後も、ゲーム自体は続いていく。
そして、クエストをスタートするにあたり、この老賢者から教えてもらったのが、このブランブルミード村に前哨基地を作った方がいいというアドバイスであった。

この老賢者の「前哨基地」という言い回しも絶妙だ。というのも、このゲームでは途中で何かしらの理由で死んでしまった場合、最後にベッドで寝た場所で復活を遂げる。最初の状態ならば、ゲームをスタートした教会まで戻されてしまうのである。
そこで、そのエリアの探索を開始する前に前哨基地を作り、そこを拠点にしながら冒険をしていくということを繰り返していくことになるのだ。だが、この前哨基地作りも、なかなか癖が強かった。
これはある程度ゲームを進めた後の話だが、そもそも家を作るためのパーツが大量に用意されているのだ。つまり、その気さえあれば豪華な見た目の建物も作ることが可能である。

そうやって家を作り始めたのだが、なぜか「不安定」という文字が出現してすべての屋根を取り付けることができなかった。とりあえず設置したベッドで寝ることはできたため、前哨基地としての要件は満たしていることを確認。
しばらくは、この不完全な状態で辺りの探索を続けていくことになる。


ブランブルミード村での活動も落ち着いてきた頃、やはりどうしても気になったのが作りかけの我が家だ。周りを調べてみると、地面と建物の間にスキマがあることに気付いた。当時の筆者は、これが「不安定」表示の原因ではないかと考えたのである。
平らな土地はそれほど多くないため少し戸惑ったが、とりあえずスキマに「短い水平の厚梁」を設置して補強してみたところ、欠けていた屋根も取り付けることができるようになった。これで、ひとまず最初の前哨基地が形となったのである。
なお、これは後から知ったことだが、「不安定」の正体は床のパーツ選びにあった。一階の床を「四角タイル」ではなく「四角基礎」で作っておけば、そもそもこうした不安定状態は発生しないとのこと。厚梁での補強はあくまで応急処置だったわけだ。これから拠点を建てる人は、ぜひ覚えておいてほしい。


このブランブルミード村は、老賢者のアドバイス通り、素晴らしい場所であった。たしかに周りにはゴブリンが多数いるが、それほど強いというわけではなく、倒せば魔法に必要な素材も手に入る。
周囲には動物や植物も多数存在しており、それらから装備や武器、道具などを作っていく材料が手に入る。
ここで地盤を固めた後、腕試しとして前哨基地の近くにあるゴブリンの砦に殴り込みにいくことにした。ここですべてのゴブリンを蹴散らし、宝箱などを漁っていると、突然ドラゴンの叫び声が聞こえてくる! なんと、ドラゴンがこの砦にまで降りてきてプレイヤーを攻撃してきたのだ。


ドラゴンは、平時でもときおりプレイヤー目がけて毒々しい緑色の液体をかけてくることがあるが、まさにいやらしい強敵である。そのドラゴンの攻撃をなんとかしのぎ、ドラゴンが姿を消した後、ようやくこの場所を後にすることができた。

『インディ・ジョーンズ』ばりの罠が待ち受ける、初の本格ダンジョン「ヴェルテンティス・カラ」へ
『ドラゴンワイルズ』に登場する世界は、同じような景色が続いているわけではなく、エリアによって異なる表情を見せてくる。
たとえば、最初の拠点となったブランブルミード村のすぐ隣には、霧がかかった薄暗い「囁く沼地」が広がっている。水場が多く歩きにくい場所ではあるが、そこには青白く光る場所があった。じつは、これは本作で(筆者が)初めて訪れた本格的なダンジョン「ヴェルテンティス・カラ」への入り口だったのである。

このダンジョン内には、まるで映画『インディ・ジョーンズ』さながらにトゲが飛び出してくる罠が多数あるほか、宝庫の守護者と呼ばれるゴーレムのような敵も登場する。とくに複数の敵に同時に襲い掛かられると流石に手に負えなくなるので、なるべく各個撃破していきたいところだ。


このダンジョンでは、テレポート(ファストトラベル)ができるようになる「ロードストーン」を作る素材が手に入るほか、「対ドラゴンシールド」のレシピも入手できるなど、メインクエスト「ドラゴンスレイヤー」を進めるうえでも重要で、攻略必須の場所となっている。
余談だが、「対ドラゴンシールド」のレシピが手に入ることを知ったのはかなり後になってからで、慌てて取りに戻ってしまった。



ドラゴン討伐は締め切りが許してくれない! 今回の最終目標は「パワーレベル4」の聖騎士装備だ
この世界での冒険にもだいぶ慣れ、「ドラゴンスレイヤー」のクエストもそれなりに進んできた。しかし、実際にドラゴンを倒すとなると、まだまだ時間が必要そうだ。とはいえ、ゲーム内の進行とは関係なく待ってくれないものもある。それがこの原稿の締め切りである。
ひとまず、今回のプレイにおける目標をひとつ立てることにした。それが、パワーレベル4の装備を作ることであった。
『ドラゴンワイルズ』では、地域ごとにおおよそのパワーレベル帯が設定されており、登場する敵の強さもそれに合わせて上がっていく。一方、プレイヤー側にも装備に応じたパワーレベルがあり、とくに防具を更新することで、より危険な地域でも戦いやすくなっていくのだ。
つまり、いつまでも序盤の装備のまま新しい土地へ突っ込んでいけば、当然ながら苦戦を強いられる。新たな土地で素材を集め、より強い武器や防具を作り、さらにその先へ進んでいく──この繰り返しもまた、『ドラゴンワイルズ』における冒険の大きな柱になっているのだ。

だが、その目標も想像以上に困難な道のりであった。先ほどのダンジョンがあった「囁く沼地」のすぐ隣から「断裂平原」に移動することができる。ここはパワーレベル3のエリアで、それまで身に付けていたパワーレベル2の皮装備では、敵との戦いが厳しく感じられる。
今回は前哨基地を「断裂平原」に入ってすぐの場所に設けたのだが、その近くでは、パワーレベル3の青銅装備を作るための銅鉱石や錫鉱石を比較的簡単に入手することができた。こちらで、まずはエリアの探索をしやすくするための準備を整えていったのである。


だが、今回の最終目標にしたパワーレベル4の聖騎士の装備は、この近くでは入手できない鉄の延棒が材料として必要になる。そして、その材料となる鉄鉱石を採取できるのが、隣の「嵐渦巻く高地」であった。
直前まで晴天であったにもかかわらず、このエリアに足を踏み入れた瞬間、天候が荒れ、時には雷に打たれてしまうという過酷な場所だ。
エリア自体もパワーレベル4ということもあり、屈強な敵が多数徘徊しており、彼らに見つかると命を落としかねない。そこで、エリアの直前に前哨基地を作り、少しずつ調査をしていくことにした。
探索を続けてわかったのは、常に敵が姿を見せているわけではないということだった。敵のいない隙を狙って鉄鉱石のある場所を見つけて、少しずつ採取していくことに成功したのである。



その後、ちまちまと鉄鉱石などの必要な素材を集め、ついに聖騎士装備一式が完成。さらに鉄の剣と盾も作り、今回の目標だったパワーレベル4に到達することができた。



サバイバルクラフトはマルチプレイで何倍も面白くなる
ここまで紹介してきたとおり、本作はソロでもじっくり遊べるサバイバルクラフトゲームとして作られている。だが、このジャンルの真価はやはり、仲間とともに冒険するマルチプレイにあると言っていいだろう。そこで今回は、担当編集者のKと一緒にオンラインでプレイしてみたので、その模様も紹介していこう。
『ドラゴンワイルズ』では、通常のワールドなら最大4人まで一緒にマルチプレイを楽しむことができる。仕組みとしては、誰かひとりがホストとなってワールドを開き、そこにほかのプレイヤーが参加するというものだ。今回試した方法では、ホスト側に表示された招待コードを参加者が入力することで、同じワールドに参加できた。

当初はこちらがホストとなってゲームを始めたところ、担当編集者のKはスタート地点に出現していた。筆者とは少し離れた位置にいたため、まずは合流しようとそちらへ向かうことに。
しばらくしてようやくその姿が見えてきたのだが……なんと、背後に大量の敵を引き連れながらこちらへ一直線で走ってきていたのである。
「大昔のMMORPGか!」と思わずツッコミを入れそうになったが、ここで少しだけ補足しておこう。
こうした、敵に狙われたプレイヤーが逃げ回ることで、大量の敵が列をなして後ろから追いかけてくる状態は、かつてのMMORPGなどでは「トレイン」と呼ばれていた。
とくに敵を引き連れたままほかのプレイヤーがいる場所まで逃げ込むと、無関係な人まで巻き込んでしまうこともある。そのため、往年のMMORPGでは「トレイン!」などと叫びながら周囲へ注意を促す光景も見られたものだ。敵がまるで電車のように連なって追いかけてくるその姿は、ある意味で古きよきMMORPGの風物詩でもあった。

どうやらKは、マルチプレイを始める前にひとりで冒険していた際、ゴブリンの砦で力尽きてしまったらしい。そこで墓石に残された荷物を回収したいということだったのだが、こちらがホストのワールドにはその墓石は存在しない。
そこで今度はKにホストになってもらい、彼が冒険していたワールドへ入り直すことにした。
合流してみると、Kは持ち物を失っていたため、なんと素手で敵に挑んでいた。その姿は、まるでゲームを始めたばかりの頃の自分を見ているかのようだ。
その後は無事に墓石までたどり着き、ようやく荷物を回収。ついでに最低限の武器も手に入れ、ひとまずグーパン生活からは卒業できたようだ。


ここでKから「このゲームにはドラゴンが出てくるんですよね。倒しに行きましょう!」と無茶極まりない提案が飛び出した。
さすがに筆者でもこの時点ではまだドラゴンを討伐することはできないものの、メインクエストを進めればイベントでその姿を間近に見ることができる。そこで、少しだけクエストを進めてみることにした。
その途中で出てくるのが、前哨基地を作るという目標だ。ここでは、マルチプレイならではの利便性をかなり感じることができた。
建物はホストだけではなく参加者も一緒に作ることができ、ひとりが建築を進めているあいだに、もうひとりが木を切って材料を集めるといった役割分担も可能だ。そのため、ひとりで作業するよりもはるかに早く前哨基地を完成させることができた。


このマルチプレイでもうひとつ気が付いたことがある。それが、家の中に設置したベッドだ。ベッドは死亡時の復活地点として設定できるのだが、ひとつのベッドをふたりで共有することはできない。今回はKがすかさず2台目を作り、こうして我々の愛の巣が無事完成したのである(!?)。

さすがにKが初期装備のまま冒険を続けるのは見ていて忍びないため、最低限の防具も整えておくことにした。とくに今回は、生存率を上げるためにも防具を優先して用意したい。
周囲にいる牛などを倒して素材を集め、なんとか準備は完了。Kの見た目も、先ほどまでグーパンで戦っていた人物とは思えないほど戦士らしくなってきた。

準備も整ったところで、さっそくゴブリンの砦へ向かうことにした。最初に墓石を回収しに行った場所でもあったため、今度は筆者が敵の注意を引きつけながら進んでいく。ひとりで攻略したときと比べてもかなりスムーズに敵を倒すことができ、協力プレイの恩恵を実感できた。
そして砦の屋上までたどり着くと……ついにドラゴンが出現! この時点ではまだ討伐することはできなかったものの、とりあえず「ドラゴンを間近で見る」という今回のミッションは無事達成することができた。

思っていた以上に順調にゲームを進めることができたので、そのままダンジョンにも挑戦してみることにした。途中、Kがトラップに引っかかってしまうという場面もあったが、なんとか敵が待ち構える場所まで到着。
ここには3体の敵がいるため、本来ならば1体ずつおびき寄せて各個撃破したいところだ。ところが今回は、なんと3体すべてが一斉にこちらへ向かってきてしまった。


さすがにKをかばいながら3体を相手にする余裕はなく、激戦の末に彼は力尽きてしまった。なんとか敵そのものはすべて倒せたものの、『ドラゴンワイルズ』には倒れた仲間をその場で蘇生する仕組みがない。そのため、Kはリスポーンしたあと、自分の墓石まで戻って荷物を回収しなければならないのである。
残念ながら、ここで時間切れ。ということで、今回のオンラインプレイはダンジョンの入り口に残されたKの墓石を眺めながら終了となった。

素材を集め、クラフトを行い、プレイヤーのランクを上げて、さらなる冒険へと挑む。このサバイバルクラフトの基本サイクルを、本作では、MMORPGの経験値稼ぎのような膨大な時間を注ぎ込まずとも、コンパクトに回して楽しむことができる。
そして仲間と一緒なら、その面白さは格段にアップする。今回のマルチプレイは、トレインにトラップにと、ちょっとしたトラブルの連続でもあった。いや、こうして振り返ってみると、Kはむしろ自ら率先してトラブルに首を突っ込んでいったように思えてならない。なんなんだ。
だが、そんなハプニングのひとつひとつが笑いに変わっていくのが、仲間と遊ぶサバイバルクラフトの醍醐味なのである。
ゲームを始めたばかりの頃はわからないことだらけだったが、ゲームプレイを通じて少しずつ知識を身につけ、自分なりの攻略法を編み出していくことで、さらに新たなエリアへと冒険の範囲が広がっていくのである。
ボリュームも膨大で、早期アクセス期間中は毎月のように更新が重ねられてきた。そして9月15日にはついに正式リリース(Ver.1.0)を迎え、ロードマップに沿ったアップデートも引き続き予定されているなど、現在も進化を続けている。
こうしたサバイバル系のゲームで、アクション要素も楽しみたいという人にはピッタリの作品といえるだろう。この記事を読んで少しでも興味をもったならば、ぜひとも挑戦してほしい1本である。







